ZureZure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

人間椅子 / 人間椅子






メンバー
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和嶋慎治 (G,Vo)

上館徳芳 (Dr)

鈴木研一 (B,Vo)



収録曲
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1.人面瘡

2.陰獣

3.りんごの泪

4.猟奇が街にやって来る

5.神経症 I love you

6.人間失格

7.桜の森の満開の下



その昔、 「イカすバンド天国」 通称 「イカ天」 という番組がありました。

1989 年のことですね。

要は勝ち抜きバンド合戦(笑)なわけですが、この番組からけっこうたくさんのバンドが世に出ています。



覚えているだけでも、奇妙奇天烈な個性が群を抜いていた 【たま】 とか、すげーかっこいいグラムロックを聴かせた 【マルコシアス・バンプ】。

女の子のボーカルがとんがっててかわいかった 【ノーマ・ジーン】 とか、音楽的には全く好きではなかったですが 【フライングキッズ】、【宮尾すすむニッポンの社長】 とかもありました。



不思議に覚えているのが 【マリア観音】 というバンド。

ボーカルのお兄ちゃんが自称マゾで、スキンヘッドにサングラスをかけ、上半身裸の上に毛皮のコートを着ていました。

ギターの兄ちゃんも、眼が焦点が定まっていない感じでふわふわしてまして、

「ちょっとヤバいんじゃないすか…」

みたいな雰囲気を漂わせてましたが、やってる音楽は非常にソリッドで、ちょっと形容のしようがない感じでしたね。

個性的ということでは、このバンドもかなり個性的でしたが、やっぱりメジャーデビューはできないんでしょーね(苦笑)



しょーもねーバンドもたくさん出ました。

完全に勘違いしてるバカとか、お山の大将君、見ているこっちが恥ずかしくならー タコ野郎 みたいな自家製アイドルバンド(笑)とかね。



そんな玉石混淆の中から、今でも第一線で活躍しているふたつのバンドが出ました。

ひとつは 【Begin】

「恋しくて」 を聴いた時は、素直に いい曲だなぁ と思えました。

昔はゼップなんかもやってたそうで、比嘉栄昇が歌うロバート・プラントもぜひ聴いてみたいですね。



そしてもうひとつのバンドが今回の 【人間椅子】 です。

もちろんイカ天で初めて見たのですが、その時の演奏曲が「陰獣」。

ベースの鈴木研一ねずみ男の扮装で登場し、しかも白塗りだったような記憶があるのですが、そのかっこからコミックバンドと思いきや、とーんでもない。

重く沈み込むビートのヘビーロックでした。



人間椅子というと、その曲調からブラックサバスを連想しがちですが、私はこの時、 Free を思い起こしました。

サイモン・カークと山内テツが紡ぎ出す重く、二度と浮かび上がってこないような(笑)ヘビーな曲調と、人間椅子がダブりまくり。

ちなみに、この時のねずみ男のマントは定番のグレーでしたが、一説にはちょっとおしゃれなペイズリー柄もあるそーです(笑)



審査員からは大絶賛。

伊藤銀次吉田健からだったか、

「歌詞が非常にかっこいい」

ともほめられてました。

長くなりますが、ちょっと全文を書いてみましょう。







すげー歌詞ですよね… ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

英語の歌詞を一切排除し、漢字という表意文字の持つ力をヘビーな楽曲に乗せて叩きつけるように展開していくパターンは、今ですと陰陽座がやってますが、どちらかというと陰陽座が陽であるのに対し、人間椅子は完全に陰、負です。



そして人間椅子イカ天を 10 週勝ち抜き、見事グランドイカ天キングに輝きました。

この番組でグランドイカ天キングになると、オリジナル CD が作成できるんですよね。

で、この CD は通販で購入できます。

さっそく買いました。

イカ天で買った CD は、この人間椅子と Begin だけでしたが、どちらもメジャーデビュー前の、ダイヤの原石的煌めきを漂わせる傑作だと思います。



このアルバムの中では、さきほどの 「陰獣」 の他に、おどろおどろしい 「人面瘡」 、珍しくポップな曲調と歌詞が全然合ってない 「神経症 I love you 」 、魂の絶叫 「人間失格」 などが白眉ですが、ハイライトは何と言ってもラストの「桜の森の満開の下」です。

非常にサバスサバスしてる曲です。

ヘリウムガスを吸い込んだのか、あるいはファズがかかってるのか、はたまた会社の不正を内部告発した元社員がインタビューされているみたいなエフェクトのかかったボーカルで、こんな詩世界を現出してます。







こういった詩世界を 【文学】 と捉えるアホがいて、イカ天のプロデューサーもそーゆー奴で、番組中のくだらねーコーナーで、

冬の居酒屋には文学の香り漂う人間椅子がよく似合う

みたいなイメージビデオを作りやがって、そのあまりのくだらさな+無見識さに、一発で嫌になってしまい、こうなると司会の三宅裕司とか、アシスタントの相原勇らのはしゃっぎっぷりにも嫌悪感が走り、それから全然見なくなってしまいました(爆)



でもこの CD はずっと聴いてます。

久しぶりに最新作でも買ってみましょうかね。