外道 / 外道 NOW
メンバー
-----
加納秀人 (G,Vo)
中野良一 (Dr,Vo)
松本慎二 (B,Vo)
収録曲
-----
1.龍神 ~天に舞う~
2.Soulman
3.Understand?
4.I can shout, I can fight
5.いつもの所でブルースを
6.ダンス・ダンス・ダンス
7.嵐を呼ぶ男(RYOの生きザマ)
8.天国への道
9.逃げるな
10.悪魔のベイビー
11.Jointman
12.夕陽のかけら
13.コウモリ男
14.水金地火木土天回明
15.完了
16.やさしい裏切りの果てに
年の瀬も押し迫ったというのに、まだ更新してます(笑)
誰でも頭の中にずっと棲みついている曲、というのがあると思うのですが、私にも数曲あります。
その中の一曲。
加納秀人の 「光に向かって」
たぶん FM で流された曲を訳も分からず録音して、ワケわかんないままひたすら聴いていたんだと思うのですが、フュージョン系のギターがかっこよく、録音したカセットテープがなくなっても曲自体はずっと頭の中で鳴ってました。
それから、ずぅ~~~~~~~~~っと時が過ぎ、加納秀人というギタリストが実は外道というバンドのメンバーであったことを知ります。
そして、ずぅ~~~~~~~~~っと時が過ぎ、やっとこの前、外道の CD を買いました(爆)
かれこれ 20 数年は経ったでしょうか(笑)
やっと買えた外道の CD。
その時買ったのは実はこのレビューで書くつもりの 【外道NOW】 ではなく、 【Best外道】 というアルバムで、初回版特典として、田原総一朗がプロデュースしたというテレビ番組 「新若者考 シラケの季節をぶっとばせ」 という 1974 年放映の映像がまるまる DVD でついてくるという、なんともお買い得な一枚となっちょります。
で、そのアルバムのライナーを読んでますと、当時としてはかなり特異なバンドであったことが分かります。
まずその外観ですが和服というか、晴れ着というか、いわゆる着物みたいなのを着てまして、ステージ後方、ドラムセットの後ろ側には鳥居が立ってます。
んで、バスドラには冬の日本海の荒波を突き進む大漁旗のような、ハデハデデザインで外道と大書きしてありまして、そしてステージでは万歳三唱を執り行う、と。
これだけ読むと、何だか右翼チックな感じも受けますが、実際の音楽はそんなファクターはまるでありませんでした。
実にシンプルでノリのよいハードロック。
「へぇ~ おもしろいなぁ」
とか思いましたが、ずっと頭の中に棲んでいた 「光に向かって」 のフュージョン系音楽の片鱗もありません。
ちょっととまどったのも事実ですが、まぁ面白いからいいや、と(笑)
で、次に CD 屋に行った時、ここで書く 【外道NOW】 と 「光に向かって」 が収録された 【地球の夜明け】 を買いました。
ところが、20 数年ぶりに 「光に向かって」 のオリジナルを聴いて、ほぼ私の記憶と同じであったことに若干のノスタルジーを覚えつつも続けて 【外道NOW】 を聴いた途端、
(; ̄д ̄)う゛っ…
か、かっちょいーぢゃねーか…
完全に 「光に向かって」 は、光に向かっていっちゃいました(笑)
いや、スゴイ
かなりイイです、外道。
ライブ収録の 【Bset外道】 よりも、21 年ぶりのスタジオ録音盤だという 【外道NOW】 の方が、数倍イイですね。
私にしては珍しいことです。
たいていのロックバンドは、スタジオ盤よりもライブ盤の方が好きで、ライブアルバムこそすべからくロックバンドが 1 枚は出さなければならない通過点のように思っていた私ですが、このスタジオ録音盤には完全にシビレました ヽ(^^; 昔ノ言葉ヲ使ワナイ
何ひとつ満足に楽器ができない私には、専門的な知識もなければ用語もわからず、ただ自分の感覚というか、貧しい自分の言葉を使って表現するしかないんで、当サイト Rocks の一連のテキストを読んでいただけた方には、そのあたりがモノ足らなく感じるでしょうが、だってしょーがないぢゃん ヽ(^^; 開キ直ラナイ
とにかく、この外道というバンドの場合、生命線はテクニックうんぬんではなく、その疾走感、ドライヴィンクレイジーなところでしょうか ヽ(^^; 意味ガ分カルヨウニ書ク
加納秀人のギターもさることながら、リズム隊が非常にしっかりしてるんですよね。
言動とは裏腹に堅実にリズムをキープし、ハデなところはないにしてもちょい和太鼓チックなドラミングを聴かせる中野良一。
疾走する加納秀人のギターをタイヤにするならば、それをしっかりと支え、さらなるパワーを送り込むステアリングに形容できるであろう松本慎二のヘビーかつしなやかなベース。
こんなかっこいいバンドが 70 年代初頭にはすでに活躍してたんですね。
このアルバムには全 16 曲が収録されてますが、ゼップを彷彿とさせる 「I can shout,I can fight」
いかにもロックギタリストがブルージーなギターを弾きました、というような 「いつもの所でブルースを」
この曲を聴いた時、思わずジョニ・ウインターが思い出されました。
「逃げるな」 「悪魔のベイビー」 「コウモリ男」 と、いかにも外道らしいナンバーが続き、このアルバムのハイライトとも言える 「水金地火木土天回明」 から 「完了」へ。
一口に疾走感といってもいろいろあるわけですが、外道の疾走感は、やかんみたいなタンクのバイクで深夜の首都高 10 分間トライアルという、強力無比の風切り音なのであります。
特に 「完了」 のドライブ感覚は、すさまじいものがあります。
スタジオでのテイクですが、ほとんど生一発録りみたいな緊張感がすげーよくて、わたしゃここんとこ毎朝、駅から会社に向かう道すがらフルボリュームで聴いちょります βακα..._〆(゚▽゚*)
2003 年は何やら外道復活の年であったようで、いろんなところでライブをやったようですが、何と沖縄のピースフルにでも出てたんですね。
下の写真はその時のものですが、つい最近知りました。
改めて沖縄は某レコード屋さんからいただいたピースフルのステッカーを見てみたら、しっかり外道と書いてありまして、全然知りませんでした(=゚ω゚)
もう彼らは 30 年選手なわけですから、3 人ともいいトシだと思うのですが、これこのようにかっこいい不良中年になっとります。
こんな風にトシ取りたいと思うけど ヾ(^^;無理ナコトハ考エナイ