Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

ワタシとタバコ

ネットの大悪友である すも からメールがきた。

禁煙したそうである。



沖縄で初めて会った時、ほとんどチェーンスモーカー状態であったあいつが、なんでまた… とか思ったが、まぁ人それぞれいろんな考えがあるワケなので、大悪友のために成功を祈るのみであり、これからは思い出したように、誘惑のメールを送ろうと思っちょります(笑)



「あぁぁ そう言やぁ オレも今まで一度だけ禁煙したコトがあったっけなぁ~」

などと、思わず遠い眼で過ぎ去った過去を思い出し、すもの禁煙を祝しつつもブログのネタにするっす。

うっす(笑)



初めてタバコを吸ったのは、確か高校一年生の時だから、かれこれ 25 年以上が過ぎてるワケですネ。

お決まりの 「大人のマネがしたかった」 ダケなんだけど、いつしか習慣になってしまいました。



まぁ今までタバコ吸ってなかった子供が吸い始めれば、親ともなれば一発でわかるワケで、オヤジから、

「学校で吸って、停学みたいなコトにはなるな。吸いたかったら家で吸え」

と、公認に(笑)



そのころ、友だちの間では

「オマエんち、公認?」

「ウチはお袋がうるさくてヨォ~ だけど、◆△のヤツは公認だって言ってたゼ」

みたいに、公認が否かが話題になってたりしました(笑)



たしか初めて吸ったタバコはセブンスターでした。

オヤジがずっとセブンスターを吸ってたもんで、迷わずそれにしたワケで、どきどきしながら吸ってみたものの、全然何ともありません。



よく、

「頭がクラクラした」

とか

「せき込んで吐き気がした」

とかいう話しを聞いていたのですが、まったくそんなコトはなく、

「なんだー 全然平気じゃん」

とかって思ってたワケですが、あの頃は 【吸う】 と 【フカす】 の違いがわかってなく、ワタシャただフカしてたダケなんですネ(笑)



初めて煙を肺の中に入れた、つまり 【吸った】 とき、文字通り、頭がくらくらして吐き気がしました(笑)

「そーか、こーゆーコトだったのか…」

(笑)



とにかく家では 「公認」 なワケですから、朝起きちゃぁ吸い、メシ喰えば吸い、フロから出れば一服、というように、高校生のガキが生意気にもぷかりとやってたワケですが、当然にして学校でも吸いたくなる(笑)



ちなみにワタシはクリスチャンスクールに通ってました(爆)

別にワタシはクリスチャンというコトではなく、第一志望の学校すべっちゃったモンで(笑)、すべり止めの学校がそーゆートコだった、と。

で、その学校にはむしろワタシのようなヤツが多く(笑)、クリスチャンスクールなのに、クリスチャンはごく少数派だという、まじめな牧師の息子とかってヤツには迷惑極まりない学校で(笑)



学校で喫煙が見つかったら一週間の停学です。

ワタシの友だちも何人も停学になりました。

ワタシは一回も停学にならなかったのですが、一度だけ危なかった時がありました。



屋上で吸ってたら、ふと見張り役が必死にサインを送ってます(笑)

「うわわわ」

買ったばかりのセブンスターを泣く泣く屋上のフェンスの隙間から投げ捨てたんですが、困ったのがライター。



そのころから Zippo のライターを使ってまして、確か 2,000 円ぐらいの安物だったと思うのですが、高校生にしたら 2,000 円は大金なワケで、こいつは捨てるワケにはいかん。

でもポケットなんかに突っ込んだらすぐに見つかっちゃうし、どーしよー



先生はオレたちを見つけ、こっちに来ようとしてます。

見張り役のヤツは、何とか時間を稼ごうと、なんやかんやで引き留めますが、先生にケリ一発喰らい(笑・今ほど体罰がウルサクない時代だったんですネ)、どかどかと。



ワタシは思わずライターをズボンの後ろのベルトの部分に挟みこみました(笑)

んで、腹をぼよよんと膨らませ、ライターが落ちないようにします(爆)



身体検査パス(笑)



ぷんぷんタバコ臭く、見えミエなワケですけど、吸ってる現場を押さえられたワケじゃなし、証拠もないとあっては、さすがに停学にするワケにもいかず。

で、後から捨てたセブンスターを探しに行ったコトは言うまでもありません(笑)



ちなみに高校生の時は、全然勉強しなかったデス。

ただただ遊んでた。

ウチの学校の制服が、これまたブレザーでして、それも 3 つボタンのトラッド風。

で、ボタンダウンにちょいレジメンタルなネクタイでもすれば、パッと見は制服には見えず、このまんまでも遊びに行ける、という実に便利な制服でありました(笑)



とにかく悪友たちと学校フケちゃぁ遊びに行ってましたけど、池袋とか高田馬場、吉祥寺あたりが多かったですかネ。

ワタシの場合、遊びに行ったベストスリーは、喫茶店雀荘、ビリヤードでした。



茶店ではタバコ吸いながらダベってるワケですけど、かわいいおねえちゃんがいる喫茶店にしょっちゅう通ってたような(笑)

雀荘もビリヤードも、真っ昼間からどっから見ても高校生、というのを平気で入れてくれるトコがたくさんあったんですよネ。

ビリヤードなんかも、今のようなおっしゃれぇ~なトコでは当然なく、場末のすり減ったテーブルが雑然と並んでるようなトコ。

ルールもろくに知らず、ただ適当に玉あててたダケ(笑)



もうひとつ高校生でありがちなのがバイクなんですが、ワタシはまったく乗らなかった、というワケでは決してないのですケド、免許取って、バイトしてバイク買って、みたいなトコまでは気合い入りませんでした。

当時はバイク乗ってるイコール暴走族、という風に見られましたけど、ワタシャ族ってガラじゃないし、あーゆーのは生理的にダメなんで、あんまり興味なかった。



やっぱロックでした。

まぁロックってガラでもないんですケド(笑)



いっつも LP レコード抱えて学校行って、途中で一服して(笑)、友だちとレコード貸し借りし、そのまんまフケちゃって、麻雀とかビリヤードで勝ったカネで LP 買って(笑)、ウチに帰る、と。



って、タバコからちょっとズレてきましたケド ヽ(^^; イツモノコトジャン

銘柄もコロコロ変わりました。

覚えてるダケでも、セブンスター(通称ブンタ) → ショートホープ(通称ショッポ) → いきなりジャスト(笑) → パートナー と軽め路線から一転、キャビン → 峰(笑) → エコー(爆) → マイルドセブン



マイルドセブンはずいぶん吸った記憶があります。

中国語を勉強してたコロはずっとマイルドセブン

このころボロアパートでひとり暮らししてたんですけど、ワタシの喫煙歴の中で唯一禁煙したのもこのコロです。



彼女ができまして(笑)

んで、半どころか、 90 %同棲してた、というか(爆)

ハタチ前ぐらいの時ですから、まぁママゴトみたいなモンですけど、後年、浜田省吾先生の 「19 のままさ」 「遠くへ  1973 年・春・20 才」 という曲を聴いた時、思わず泣けたしまったのはナイショです(笑)



彼女から禁煙を勧められたんですよネ。

んで、一週間か 10 日か、そのあたりで大ゲンカしまして、ムキィィィィ~! とかってタバコ吸っちまった、と(笑)

結局、彼女とは 1 年ぐらい一緒に暮らしてから別れちまい、それからは悪友たちのたまり場となり、部屋の雰囲気が一変した、と(泣)



で、北京の大学に入ったころ、当時の中国は日本製のタバコは量が少なく、たまに入ってきてもすぐにビジネスマンに買われちゃうんで、なかなか手に入らなかったです。

たまに見かけた時はカートンで買ったりして、大事に大事に吸ってましたケド、それ以外はマルボロとかケント、ウインストンといったアメリカ製のタバコが多かったですネ。

アメリカ製のタバコはなぜかそんなに高くもなく、比較的容易に手に入りました。



で、マイルドセブンアメリカタバコもないとすると、そこらの道ばたで売ってる中国タバコを吸うワケですが、一番吸ったのが 「白塔山」 というヤツ。

「紅塔山」 というのもあり、よくわかりませんがセットなんだそうで、でも味は全然違います。



総じて中国タバコというのはにおいがキツく、ニコチン含有度も高め。

まともに吸ったら、せき込みつつもくらくら来ます。



北京の大学にいる間、よく旅行に行きましたが、飛行機なんぞに乗るカネはないので、当然夜行列車で移動することになります。

するとまわりの中国人たちからよくタバコを勧められますが、中国ではタバコを勧め合うというのは、ちょっと親しくなったら誰でもやることです。

相手がちゃんとタバコを持っていても、まぁまぁと自分のタバコを無理に勧めるのですが、ここで断ったり、 「タバコは吸いません」 とかだと、ちょっと気まずくなったりして、こうやって親しくなるとお茶とか果物を分けてくれたり、こっちもお返しに停車駅で買ったタバコとかお菓子なんかを勧めたりと、けっこう和気藹々になったりするっす。



中国から帰国して最初に入った会社が中国貿易専門の商社でした。

もうしょっぱなから残業の嵐で、始発で会社行って終電で帰るのが当たり前。

入り立てのぺーぺーですから営業とか商談なんかではなく、輸出入の書類作成とかテレックスを打ったりとかの雑用ですわネ。



当時は今のようにパソコンなんてなかったですから、輸出入書類もすべてタイプ打ち。

で、慣れないキーボードを打ってやっと最後まで来て、そんでミスタイプ。

マジで涙が出て来まして、またタバコをくわえる、と。



このころはパーラメントを吸ってました。

パーラメントは、フィルターの部分がちょっと堅めの紙でできてるんで、くわえタバコで作業するのにちょうどよかったっす ヽ(^^; ダカラタイプミススンデショ



会社の先輩たちにも、ずいぶん飲みに連れて行ってもらいました。

小っちゃい会社だったケド、一応中国貿易ではそれなりの会社でして、商社マンって、けっこうカネの使い方がハデなんですよネ。

「入社祝いだ」 と、赤坂のクラブに連れてかれ、おねえちゃん侍らせて散々飲まされ、 「これで帰れ」 とタクシー券なんかではなく、 数万渡されたりとか、そんなコトはしょっちゅうだったです。



朝から晩まで会社いるワケで、しかも夜はそんなんですから、給料使うことはまったくなかった。

当時、実家は東京都内にありまして、そこから通ってたんで、もちろん家にも給料は入れてましたけど、カネはたまりました。

使う時間もなかったしネ。



そう言えば、あのコロの貯金はドコ行っちまったんだろう…

あ、休みに日にレコードまとめ買いとかしてたんだっけ…(笑)



一年ぐらい後。

北京駐在員に出される、という話しを聞きまして会社ヤメました(笑)



で、しばらくプー太郎してたワケですが、さすがに家族の眼が白くなりはじめ、これまた中国専業の旅行会社に入社。

さすがに商社ほど忙しくもなかったですが、このブログの T/C にも書いているようないろいろな経験をさせてもらいました。



このころって、タバコに対して非常におおらかな時代だったなぁと思います。

ポイ捨ては当然だったし、地下鉄のホームでもタバコ吸えましたしネ。



社内でも当然にして自分のデスクでタバコが吸える。

非喫煙者も何人かいましたけど、特に文句言われるコトもなく、タバコの煙でぼぉ~っと霧がかかったようになった時もありましたけど、

「んもー ケムいわネ!」

とかって窓開けられるぐらい。



このセリフを吐いたのはヒロコちゃんという、とぉぉってもカワイイ子です。

ワタシより 1 つ年上で、なんかミス△◆県とかにもなったそうで、カワイイし、頭いいし、オモシレーし、明るくてハキハキしてる子でして、ワタシャもう大好きでした。

ただ不思議と恋愛感情とかは生まれず、もともとヒロコちゃんには彼氏がいて、しかも彼女とワタシがその会社で中堅という立場になるとそれなりに仕事も忙しく責任も負わされるワケで、なんか一緒に苦しかった時代をがんばってきた、という仲間みたいな意識でしたネ。



よく一緒に飲みに行ったり、ワタシのアパートにも何度か遊びに来たりしてましたけど、お互いに結婚してからもつきあいは続き、よくウチの女房を遊びに連れ出したりもしてくれました。

今では年賀状を交換するぐらいですけど、また会いたいなぁと思います。

トシ喰ったろうなあ(笑)



このころはクールを吸ってました。

映画 <プラトーン> で、ある黒人の兵隊がくしゃくしゃにつぶれたクールを、ヘルメットのベルトにはさんでるシーンがあったんですよネ。



「かっちょいい…」



そーゆーシチュエーションに極端に弱いワタシは、その日からクールを吸い始めたような記憶が(笑)



ただ今ほどクールって、そこら中に売ってるようなタバコではなく、自販機なんかではほとんどなかったです。

そのころから頻繁に添乗というコトで海外に行ってたワケですが、免税店でもまったくなかったですネ。

ですので、添乗に行く前には行きつけのタバコ屋でクールをカートン買いしていくワケで、免税店で安いタバコを買ってるのを見ると、ちょっとうらやましかったです。



会社の下のタバコ屋に、もうよれよれのジイチャンがいまして、そこでもクールを売ってたんで、よく買いにいったんですが、ふとした気まぐれで 【禁煙パイポ】 を買おうとした時のこと。



禁煙パイポください」

「ん?」

禁煙パイポください!」

「なんだ、ソレ?」

「(タバコ屋のクセに知らねーのカヨ) タバコをやめられるパイプです!」



「タバコ屋にゃぁ、そんなモン置いてネェ」



(爆)

そりゃ、そーだ(笑)



その会社には 5 年ぐらいいたんですが、北京時代の先輩から今の会社に引っぱられ、 3 度めの転職。



その年の 2 月に結婚し、小さい会社ですから社長に仲人をお願いし、半年後の 8 月にやめちまったという、まさに恩を仇で返しちまったワケなんですが、社長は 「お前の道は自分で決めろ」 と。

経営者としては疑問符がつく人でしたが、日本と中国との友好往来に一身を捧げ尽くした人で、今でも中国で 「以前は△▼社長の下で働いてました」 というと、たいていの人は 「おお!」 と驚きます。

人間的には尊敬してます。



で、現在の会社に入ったワケですが、そこはぼつぼつ増え始めていた社内禁煙のトコで、社長自体が大のタバコ嫌いなんですよネ。



出社初日。

朝礼の時に紹介され、あいさつし、自分のデスクにつきます。

「ああ… タバコ吸いたい…」



でも、社内じゃ吸えないし、ドコでタバコ吸えるんだろうとかって思いましたが、就業規則の説明とか、交通費の支給、社章を渡されたり、そんなんでお昼に。

「昼飯喰って、一服するかぁ」

とかって思ってたら、同じ課の人から食事に誘われ、そしたら社長も

「私もご一緒していいかな?」

(爆)



あ、あのー タ、タバコ吸いたいんですが…(泣)



食事後。

「お茶でも飲もうか」

とみんなで喫茶店に入り、そこら中でタバコ吸ってる人がいるのに、ワタシたちのテーブルでは喫煙者ゼロ。

夕方、やっと喫煙所を見つけ、一服した時、高校生の時以来、くらくらきました(笑)



前の会社では電話するときにはタバコを吸う習慣がついてしまってたので、社内禁煙にはずいぶん苦しめられました。

軽い打ち合わせなんかの時でもタバコが吸えず、最初のころはずいぶんと違和感があったりしたモノですが、当然にして慣れちゃいます。



ちょうどそのころ、女房が最初の子を身ごもり、家でも自由に吸えなくなりました。

あとはお決まりのパターン。

ベランダとか換気扇の下ですネ。

「自分の家でも自由にタバコが吸えないのかヨォ~」

とイライラしたのも束の間。

すぐに慣れちゃいました。



慣れちゃうと、逆に今までのようにテレビ見ながらとか、食事後にテーブルで、というのが自分でもイヤになるんですよネ。

喫煙者のクセに、部屋に煙がこもるのがガマンできなくなり、こうして我が家では分煙化に成功したのでした(笑)



上の子が産まれた時。

初めての子でもあり、女房が里帰り出産を希望しましたんで、実家に帰らせ、いよいよ! っつう時、女房の里に行きました。



分娩室の前で待ってたんですが、さすがに緊張します。

ふとポケットを見るとタバコがもう残り少ない。



看護婦さんに、

「まだ出産まで時間がかかりますかネ?」

「ん~… そーですネェ もうちょっとかかりますネ」

というコトなんでタバコ買いに行きました。

その時、何を思ったのか、タバコと愛用の Zippo を待合室の窓のトコに置いていきました。



んで、あんまり知らない土地なんで、思いっきり道に迷い、やっと病院に戻ると、

「サカキバラさん! ドコ行ってたんですくわあ!」

「へ? あああ、あのタバコを買いに…」



「生まれちゃいましたヨ!」



ゲ…



オギャァオギャァという元気な鳴き声に安堵し、看護婦さんから

「おめでとうございます。元気なあかちゃんですヨ」

と声をかけられ、

「あああ、ありがとうございます」

と頭を下げ、苦しんだ末に、無事に子供を産んでくれた女房の手を握り、

「よくやった。ありがとう」

と言うのを夢見ていたとゆーのに(爆)



分娩室から出てきた女房はワタシがいないので、看護婦さんにたずねたそうですが、看護婦さんも知らず、

「あのバカ! こんな時にドコほっつき歩いてんのヨ!!」

そこへワタシが帰ってきたんですネ

もうその後は、ご想像通りというコトで(笑)



待合室に置いていったタバコですけど、ナゼかタバコだけ残ってて Zippo がなくなってました。

誰かに持って行かれてしまったんですかネ。



気に入って何年も愛用してたライターだったんですが、長女の誕生とともに姿を消したライター。

新しいものが生まれ、古きものが姿を消したことで、何となく長女の厄のようなものをライターが背負って姿を消したような、そんな気がしてます。



で、この Zippo なんですが、いくつか買いましたけど、いつも買うのは銀のブラッシュ仕上げのヤツ。

変なマークとか入ってない、至ってシンプルなヤツが好きなんですが、何年か前にハワイで大きな仕事がありました。



ウチの親会社が、日本の名だたる大企業の社長夫妻をハワイにご招待し、ご主人はゴルフ漬け、ご夫人は買い物三昧という企画でして、それをウチの会社が引き受けたんですネ。

ワタシはそのプロジェクトの主務者になっちまい、 2 回ほどハワイに下見プラス打ち合わせに行き、本番の時は二週間ぐらい前からハワイ入り。

微に入り細に入りの手配を行い、そして迎えた本番一週間。



レンタルしてた携帯電話のバッテリーがすぐになくなっちまうんで、

「なんだヨォ~ コイツ!」

みたいに思ってたんですが、それもそのはず。

深夜の 2 時とか 3 時ごろに自室に帰ってきて携帯を充電器にセットして、そんで明け方前にはもう出動するワケですから、充電しきれてないワケで(笑)



怒濤の一週間が終わり、ワタシャ会社の若いヤツとふたりで残り、清算やら後片づけやら現地マネージャーたちと打ち上げやらで更に一週間(笑)

結局一ヶ月もハワイにいました。

って書くと、 「いーなー」 とかって言われますが、でもこの一ヶ月で 10kg 近くヤセたような(笑)



その時に記念に Zippo を買いました。

20 ドルぐらいの、やっぱり安物ですけど、ワタシにしては珍しくエンブレムの入った Zippo です。

旧ハワイ王朝のエンブレムで、  KINGDOM OF HAWAII-COAT OF ARMS  と彫刻されてます。

これは現在の愛用ライターでして、もうボロボロのキズだらけですけど、手放せません。



ベトナムに行った時。

そこら中の屋台とか、チョロンマーケットというホーチミンシティ(旧サイゴン)で最も大きいマーケットで、山のように Zippo が売られていました。



そのどれもが真っ黒に焼けただれていたり、ヒンジが歪んでるとか、押しつぶされたようになってたりしてまして、通称 「ベトナム Zippo 」 です。

ベトナム戦争の時代に、アメリカ兵たちが使っていたライターですネ。

真っ黒に焼けているのはベトコンの肉弾攻撃でやられたのか、押しつぶされているのは戦車の下敷きになったのか…

かつての持ち主たちの運命も推して知るべしですが、ほとんどがニセ物です。



もっともニセ物でも、こんな気味の悪いライターは買う気がしないし、ましてや本物であればますますイヤです。

これでも一時は日本でもちょっとしたブームだった時があり、 「お前らアホか」 と言うのもイヤだ。



初めてアメリカに行った時。

これも添乗でして、ワタシャ、プライベートでは 1 回もアメリカ行ったコトがないんですが(笑)、生まれて初めてアメリカの地を踏んだのはマイアミでした。



普通はロスアンゼルスとかサンフランシスコなのに、いきなりマイアミかヨ、とかって思いましたが、まずマイアミに行って、次にニューヨーク。

ころは 2 月でマイアミは 30 度近いというのに、ニューヨークでは零下だという、夏物と冬物の両方が必要な、女房泣かせの添乗でしたが(笑)



成田からヒューストン乗り継ぎでマイアミまで約 13 ~ 14 時間。

ヤダなぁ…

もう飛行機ん中じゃぁタバコ吸えないしナァ…

半日以上もじぃぃっと座って、タバコが吸えないんダロ…

ドウシヨウ…



初めて行くアメリカの不安よりも、機内でタバコが吸えないコトが不安なワタシでしたが(笑)、まぁ乗り継ぎのヒューストンで一服ぐらいできるだろー とかって思ってましたが、これがとんでもなく。

飛行機は遅れに遅れ、ヒューストンではお客さんとダッシュしてやっと乗り継ぎ便に乗れる有様。

一服どこじゃありません(泣)



やっとマイアミ着。

税関場で、スーツケースが出てくるのを待ちます。



お客さんが、

「ねぇ添乗員さん、ここも禁煙かなぁ?」

「あー そうですネ。ダメですネ」

「オレ、もう限界だヨォ~」

「バス乗る前に一服しましょう。私も限界に来てますから(笑)」



んで、やっと外に出て、ウチのお客さん、 10 人ばかりがヨコ一列に並んでぷか~

半日以上も吸えなかったワケで、全員等しくクラクラ来まして、んで、揃ってグラついてるという、変な絵でした(笑)



アメリカでは州ごとの法律がありまして、タバコも州によって扱いが全然違います。

一番厳しいのは、ワタシは行ったコトないですがユタ州だそうで、特にモルモン教の総本山であるソルトレイクシティなんてのは、吸えるところがほとんどなく、ホテルも 90 %以上がノースモーキングルーム。

喫煙者にとっては実にツライ街であります。

カリフォルニア州もけっこう厳しく、ホテルのロビーや空港ではまったく吸うことができません。



それと対象的なのがネバダ州。

特にラスベガスなんかは、もうスッパスパです(笑)

飛行機から降りて空港のゲートに入ると、もうそこにはスロットマシンがありまして(笑)、スロットの上には灰皿が。

ホテルのロビーも、イコールカジノというとこがほとんどですから、んもうどこでも吸えます。



リタイヤした白人の老夫婦なんかがケンタッキーフライドチキンのバーレルみたいな入れ物にコインをじゃらじゃら入れて、スロットに打ち興じる姿は、何となく微笑ましかったりするのですが、こうして見るとけっこうアメリカ人って喫煙者が多いです。

アメリカでは肥満と喫煙は、自分で自らをコントロールできない、ということで出世はできないとかって話しも聞きますけど、ホントなんですかネ。



マクドナルドでコーラの S を買ったら L が来ちゃって、 L じゃない、オレが欲しいのは S だって言ったら、これが S だと言われ、じゃぁ L ってどんなんだろうと思ったら、水筒みたいのが L だったり、アイスクリームでもフルーツでも丼サイズで来るのが普通だったり、これじゃぁ太るだろう、と思うワケで、実際、おばちゃんなんかスンゴイ人が多いです。

ワタシが言うのもナンですが(笑)



以前、飛行機の中でもタバコが吸えた時代は、お客さんの希望に合わせて喫煙席と禁煙席を分けるのが一苦労でしたが、今のように全面禁煙になっちゃえばこうした苦労もなくなったワケで、そのかわり今度は部屋割りに苦労します。

欧米のホテルはノースモーキングルームとスモーキングルームが厳密に決められており、ノースモーキングルームでは灰皿がないのはもちろん、コップに水入れてそれを灰皿代わりにして一服みたいのがバレちゃうと、もんのスゴイ罰金を喰らいます。

カーペットとかベッドカバー、カーテンといった布にタバコのにおいが染みついてしまい、これを交換するからだ、というコトなんですが、たかだか一晩とか二晩でそんなコトになるだろうか、とも思うんですけどね。



で、日本人のお客さんはそこまで厳しくないので、日本から手配する時は全部スモーキングルームを予約するんですよネ。

吸わないお客さんは、スモーキングルームでも吸わないダケの話しだから。



ところがいざ現地についてみると、スモーキングルームで全部 OK だったはずが半分はノースモとか、そんなコトはよくあり、けっこうもめたりします。

フロントでもめて、いつまでもお客さんをほっとくワケにもいかないので、結局は部屋に入るワケですが、喫煙なのにノースモの部屋になっちゃうお客さんもいます。



もちろんまっさきにワタシがそういった犠牲になるワケですが、それでも何人かはがまんしてもらうお客さんもいるワケで。

たいていは部屋で吸っちゃうケド(笑)、中にはマジメにじっとガマンしてるお客さんもいまして、そういう人には、次のホテルで同じようなコトになったら優先的にスモーキングの部屋にしますが、もうこれで帰国、っつうパターンがほとんど(笑)



パリに行った時。

これも初めてヨーロッパ行ったのがパリで、しかも仕事でして(笑)、こん時もパリに一ヶ月ばかりいました。

実にワケありなんですが、まぁそれは別の機会にでも。



地下鉄の駅からオペラ座の出口に上がって来て、まず眼に入るのが荘厳なオペラ座

「すげー」

単純に感動し、んでいざ歩こうってぇ~っと、足の踏み場もないことに気づきます。



歩道が、犬の糞とタバコの吸い殻だらけなんですわ。

ホンッットに汚いです。



これは実に意外でした。

道行く人が、もうそこらにポイポイ吸い殻捨ててるんですよネ。

何かもう、灰皿と動物のトイレの上に街ができあがっているような、ものスゴイ違和感を覚えました。



彼らの言い分としては、

「犬の糞も吸い殻も、掃除する仕事のヤツがいるんだから、キレーになったらそいつら失業しちゃうんじゃん」



そーじゃないですよネ。

その辺は倫理観とか道徳観の違いなんだろうけど、オペラ座の彫刻群に眼を奪われてると、犬の糞とか踏んじゃうヨ(笑)



そんなんで、タバコについていつものごとくダラダラと書いてきましたが、最近の禁煙箇所の拡大について。



基本的、というか全面的に分煙化には大賛成なワタシです。

確かにタバコを吸わない人にとっては、あの煙は迷惑以外の何者でもないです。

ウチでは女房はまったくタバコは吸わないので、車で出かける時はどんなに長時間の運転になっても車内でタバコは吸いません(吸えません? 爆)



公共の場所や、特に病院とか小中学校で禁煙は当たり前でしょう。

ただ私鉄各社がやってるような、駅構内全面禁煙というようなモノはちょっとやりすぎではないかと。

ホームの真ん中に喫煙所作っちゃいけないケド、ホームの一番端に灰皿を一本置くだけでいいと思うんですよネ。

吸いたいヤツは、そこまで行って吸うワケだから。



タバコを嫌がる嫌煙権もりっぱな権利であり、ワタシはそれを侵害しようとは毫も思ってません。

ただ嫌煙権が権利として主張できるなら、喫煙権も権利であるワケで、タバコを吸う自由もあるワケで。



それがあまりに今の風潮では、片方の権利だけが尊重され、片方の権利は無視されているように思えてなりません。

もともと吸わない人には迷惑をかける権利なのだから、吸う側にはマナーがあって当然であり、かく言うワタシもポイ捨てもしちゃうし、タバコを吸わない人がいるテーブルで最初はがまんしてても、酔っぱらってきたらいつの間にかタバコに火をつけてたりもしますが(笑)、その辺の棲み分け(吸み分け? 笑)は、とても大事なコトです。



ただもうちょっと吸うヤツらのことも考えてほしいんですよネ。

昔みたいに、地下鉄のホームでも吸わせろとか、そんなコトは言いません。

ただ換気ができる場所ならば、片隅にでも灰皿を置いてほしいワケです。



まぁこれもパリの連中みたいに、

「吸い殻かたづける仕事のヤツもいるんだから、いーんだよ」

に、どこか通ずる発想なのかも知れませんが…



たぶんこれからもワタシはタバコは吸い続けると思います。

健康上の理由とか、お小遣いを減らされたりとかしたらワカリマセンが、今のままであるなら、たぶん。

もうポイ捨てもやめます(笑)

タバコが吸える場所で、堂々と一服しますわ(笑)

今までのワタシの人生の様々なシーンでタバコがともにあったワケだし。



BGM ● Detroit Rock City : KISS

( ・ω・)ナンデ?

♪~ first a drink, then I smoke !

(笑)