会社にて。
ワタシの机の電話が鳴りました。
「もしもし」
交換のおネエちゃんからで、
「なんだヨォ~ 仕事中に電話しちゃダメだヨ、ってあれほど言ってあるのにクミちゃんたらぁ ヾ(^^;誰ダヨ もうそんなにオレのことが気になるのかなぁ~(はぁと)」
といった妄想も一瞬のうちに消え去り我に返ると、かなり困った様子。
「あのぉ~… (大手コンビニチェーンの名前)の△■さんとおっしゃる方からなんですが…」
「はいはい」
「(大手コンビニチェーン)で、航空券が買えるので、すごく便利だから皆さんに紹介したい、というコトでお電話が入っているのですが、そちらにおつなぎしてもよろしいでしょうか…」
「は?」
なにそれ…?
とにかく交換のおネエちゃんは困っているし、ここで窮地を救ってあげれば
「この前、何か変な電話がかかってきてさー そんで◆△□のサカキバラさんにつないだんだけど、もうすんごく男らしく引き受けてくれちゃって、すんごい助かっちゃった(はぁと) 今度、食事でも誘ってくれないかなぁ…」
というコトに事態は急展開しないとも限らないので、さっそく電話を受けました ヾ(^^;下心 100 %
「もしもし お電話かわりました」
「あ! もしもしぃぃ~ あのぉ 私ぃ (大手コンビニチェーン)の□●と言う者なんですけどぉ」
「は、はい…」
「ウチのコンビニでぇ 飛行機の切符とか買えるんですよぉ でぇ すんごい便利でぇ、たまたまそっちの会社に私の知り合いがいるもんでぇ そっちの会社の人にも教えてあげようと思ってぇ そんで 電話したんですけどぉ」
(;・ω・)
「どーですか」
い、いや、あの… 「どーですか」 と言われても…
「あのぉ… 失礼ですが、(大手コンビニチェーン)の方ですか?」
「そーですよ」
「そ、それは(大手コンビニチェーン)さんが、わたしどもと正式にお取り引きをしたいというご意向なんでしょうか」
「あ? だからぁ すんごく便利なんでぇ」
なんなんだ! コイツは!
「あのですネ、(大手コンビニチェーン)さんのお立場で、正式にそのようにお取り引きをしたい、というご意向であれば、然るべき筋、例えば営業の方ですとか、そうした方からお電話なりをいただきませんと、このお電話でいいとも悪いとも申し上げられないんですが…」
「あ、そーですか?」
ソウダロ! ヽ(`Д´)ノ
「それにわたしどもは旅行会社ですので、航空券を売るのが商売ですから、わたしども以外のところで航空券を買えますよ、とはあまり声を大にしては…」
「え? 旅行会社なんですか?」
ソウダヨ! ヽ(`Д´)ノ
結局…
ウチの親会社は世間ではまぁ名前の知れてるトコでして、このお兄ちゃん、何を思ったか、コンビニで航空券が買えるという事実に今さら気づき、すごく便利なんで友だちがいるこの会社の人たちにも教えてあげようと、親会社の代表に電話してきたんですネ。
んで、困った交換のおネエちゃんが親会社グループの旅行会社であるウチに電話してきて、それをオレが受けちまった、と。
(笑)
だからこの兄ちゃんにしたら、旅行会社に電話がまわっちゃった、というのは意外かつ心外だったのかも。
この兄ちゃん、いかにも今の若いヤツラみたいな、 「~でえ」 とか 「~だからあ」 みたいな口調でしたが、それでも悪意は全くなさそうでした。
ただホントに便利なんで、それを教えてあげようという 「好意そのもの」 であろうことは察しがついたのですが、それにしても…
普通はそんな電話してこねぇよなぁ…
でも、せっかくの好意を踏みにじられた、とかって 2 ちゃんあたりに書き込まれたりしたらヤダなぁ~
堂々と社名も書いちゃうだろうし…
まぁいーんだけどネ(笑)