実に今更感が漂う 「最近のリバイバル」 ですが、今回もいつにも増して今更感が濃く漂うアルバムが登場するっす(笑)
この前の休みの時に、探しモノがあり押入をごそごそやっていたら、昔のカセットテープが数本出てきまして、そのうちのいくつか。
どれもオリジナルは LP しか持ってなくて、今はターンテーブルも崩壊状態なんでまったく LP が聴けない状況で見つけた、このお宝テープ(笑)
アタシャもう探しモノなんか忘れて(笑)、奇跡的に生き残っているラジカセ ヾ(^^;マダ持ッテンノカヨ で聞きまくりました。
(泣)
その中でも特に感涙を呼び起こしたこの 3 アルバム(3 テープ?・笑)
Vol.1 California Jam 2
1978 年にカリフォルニアのオンタリオ・モーター・スピードウェイで開催されたロックイベントで、出演アーチストと演奏曲は…
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Side-A
Santana
・Jugando
・Dance Sister Dance
Dave Mason
・Let it Go, Let it Flow
・We Just Disagree
Side-B
Heart
・Love Alive
・Little Queen
Ted Nugent
・Free for all
・Snakeskin Cowboys
Side-C
Aerosmith
・Same old Song and Dance
・Draw the Line
・Chip away the Stone
Jean Michel Jarre
・Oxygene
Side-D
Frank Marino & Mahogany Rush
・I'm a King Bee
・Johnny B. Goode
Rubicon
・Never gonna Leave
・Too Hot to Handle
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という、涙モノ。
特にデイブ・メイソンとテッド・ニュージェント、フランク・マリノには泣けました。
デイブ・メイソンは、昔スティーブ・ウインウッド一緒に Traffic というバンドを作って、渋ぅ~いロックを演ってた人で、 Traffic 解散後はあんまり陽の目を見なかったようですが、このアルバムでも渋いギターとノドを聞かせてくれます。
野獣・テッドニュージェント(笑)
白のスラックス(笑)に白のサスペンダー、お尻には動物のしっぽをぶらさげ、さらに純白の鉢巻でステージにあがるという無教養ぶり(笑)
この人、ギターがフルアコなんですよネ。
フルアコ持ったハードロックギタリスト、というのも寡聞にしてこのヒトしか知りませんが、とにかくステージでは暴れまくりぃの弾きまくりぃの叫びまくり(疲)
でも、けっこう好きだったんですよネ、このヒト(笑)
ちなみに、その名も 「絶叫のライブ」 という恐ろしい邦題が付いた LP も持ってましたが、そのあまりのハイテンションかつ高音質絶叫に一度聞いたら二度と聞くがおきず、売ってしまいました(笑)
フランク・マリノはジミ・ヘンドリックスの再来、とかって言われたギタリストですが、 SG 抱えてある意味非常にエレクトリックな音色のギターサウンドを聞かせます。
生前のジミ・ヘンドリックス曰く
「オレの頭の中で常に音が鳴っている。その音を外に出さなきゃ気が狂いそうだ」
こういう人を 「自分の才能に押しつぶされた人」 とでも言うのでしょうが、ロックミュージシャンにはそういう人が多いですよネ。
ジャニス・ジョプリン、ドアーズのジム・モリソン、ピンクフロイドのシド・バレットやロジャー・ウオータースなんかもそうなんでしょう。
ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、シド・バレットともに故人ですが、ロジャー・ウオータースは精神病院から退院したんだろうか…
Vol.2 Monsters of Rock
レインボウのコージー・パウエルとして最後のステージとなった Monsters of Rock のライブ盤。
バンドごとにプロデューサーが異なり、レインボウではロジャー・グローバー自らがプロデューサーを務めています。
プロデューサーそれぞれの音の好みもあるようで、スコーピオンズやライオットは左右がキレイに分離したクリアな音なのに対し、レインボウのそれは 「コレ、ホントにステレオ録音?」 と首をかしげるような、音の塊です(笑)
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Side-A
Rainbow
・Stargazer
Scorpions
・Loving you Sunday Morning
・Another Piece of Meat
Saxon
・Backs to the Wall
Side-B
Rainbow
・All Night Long
April Wine
・I like to Rock
Touch
・Don't ya know what love is?
Riot
・Road Racin'
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何でレインボウが A 面と B 面に分かれてるのか、ちょっと不思議なアルバム構成ですが(笑)、なかなか楽しめるっす。
Saxon と April Wine 、 Touch は New Wave of British Heavy Metal の代表的なバンドですが、このアルバムで一番魂を揺すぶられたのが、実はレインボウではなくライオット。
何かあんまり知ってる人がいないバンドですが、成田闘争をテーマにした 「 Narita 」 とか、この 「 Road Racin'」 、ステッペン・ウルフのカバー曲 「 Born To Be Wild 」 など、非常にかっちょいい曲を聴かせます。
ツインリードギターと突き抜けるボーカル、ビートの効いたアッパーなリズムなど、ハードロックバンドのお手本のようなバンドでありましたが、それだけに面白みに欠けているコトも事実。
で、このライオットですが 2 回ほど来日してまして、 2 回めの時はオレも行きました(笑)
確かバブル絶頂のコロだったと思うんだけど、当時あった 「エムザ有明」 という、ここ普段は何なのかナァ… よくわかりませんが、あんまり大きくないところでオールスタンディングのライブでした。
演奏はよかったのですが、想像通りあんまりおもしろくなく(笑)、この直後に行った NHK ホールでの Yes の方が数倍よかった(笑)
「危機」 をフルバージョンで演ったしネ(笑)
Vol.3 Deep Purple in Concert
1970 年と 72 年に行われたイギリス BBC 放送の公開ライブの実況盤です。
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Side-A
・Speed King
・Child in Time
・Ring that Neck
・Mandrake Root
Side-B
・Highway Star
・Strange kind of Woman
・Maybe I'm a Leo
・Never Before
・Lazy
・Space Truckin'
・Smoke on the Water
・Lucir
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パープル絶頂期の第 2 期初期のころの演奏で、曲目も代表曲がずらりと並んじょりますが、ワタシ的な聞き所としては Side-A の 「 Ring that Neck 」 と 「 Mandrake Root 」 、 Side-B では 「 Lucir 」 ではないかと。
「 Ring that Neck 」 はインストルメンタルナンバーですが、リッチーとジョン・ロードのインタープレイが、非っ常ぉにスリリング。
これもイアン・ペイスとロジャー・グローバーのパワフルかつ正確無比なリズムキープのおかげだと思っちょりますが、何かこう… 切り立ったエッジの上を走り抜けるような、ギリギリの線を聞かせてくれます。
「 Mandrake Root 」 は第 1 期パープルの曲で、オリジナルでのロッド・エバンスのコクのあるボーカルもよかったですが、イアン・ギランはまったく違う解釈でこの曲を演っており、全身総毛立つような鬼気あふれるボーカルです。
このアルバムと名作 「 Made in Japan 」 でのイアン・ギランは間違いなく No.1 ロックボーカリストと言えるでしょうが、やっぱり寄る年波には勝てないんでしょうネ。
ネット友だち・とりやんのホワイトスネークのライブレポでは、デビッド・カバーデイルはまだまだ健在のようでしたが、明暗分かれた、と言ったところでしょうか。
で、 Side-B は何かもうオンパレードですけど(笑)、ラストの 「 Lucir 」 は最高にかっちょいい。
パープルの 5 人がまさに一体となって疾走する数分間。
ここでもイアン・ギランのボーカルは最高の冴えを見せ、んもー ブルブル! と震えがくるほどのかっちょよさです(笑)
こーゆーのが公開放送であったんですから、ワタシ的には非常に羨ましいというか、スンゴイ時代だなぁと思いますが、 「ロック」 も 「ポピュラーミュージックの一枝葉」 というニュアンスもあったのかも知れません。
というワケで、思わぬ拾いモノをした気分ですっかり浮かれちょりますが、コレ…
何とか MP3 とかにならんもんだろうか。
確か MD は、何かアダプターかまして PC に取り込めるようなコトも聞いたコトあるんだが、カセットテープの音源って、どうにかして MP3 にならんもんかネ…?
ねぇ、すも?
(笑)