クリーンデー。
ワタシが住む埼玉県 K 市主催で行われ、要は自治会とか町内会単位で、自分の住んでいる区域をキレイにしましょう、というよくありがちな行事。
この前の日曜日がその日でして、これまでも何度かあったのですがワタシャいつもお義理程度に家の前をサッサと掃く程度。
女房は近所の眼もあるんで(笑)、いつも一生懸命やってるんですが、今回はワタシも積極的に参加せねばならない理由があり。
ウチの自治会は何組かに分かれているのですが、組長という社会的重責を担うポスト(笑)が持ちまわり制でして、今年と来年はウチが組長なんですよネ。
世帯主が組長になるので、名目上の組長はワタシです。
もっとも昼間は仕事ですから、ほとんどの活動は女房がやってるワケで、そんなんで組長たるべき者、社会と地域に貢献するクリーンデーに参加しないワケにはいかないっすよネ。
それがまた日曜日の朝 7 時からなんですワ。
っつうコトは 6 時ごろから起きなきゃいけないワケで、何かもうため息ですケド、組長という社会的責務を負った重要なポストにいるワタシ(笑)には、フケちゃうなんてできません。
で、今年のクリーンデーにはもうひとつ大きな課題がありまして。
ダストボックス。
つまり家庭ゴミの収集場においてあるヤツなんですが、これがまたウチの町内の場合、鋼鉄でできた実に重厚なボックスさんがふたつも鎮座ましましてます。
設置されてからずいぶん年月がたち、鋼鉄製なんで当然サビても来るワケなんで、ついこの間、新しいダストボックスに変わったんですネ。
これまでは地方自治体の予算で購入してたんですが、去年、ウチの町は K 市と合併し、予算の枠組みが大きく変わりました。
市の予算削減という、これまたどこにでもありそうな理由で、今回は市の予算で新しくしたケド、次回からは町の予算、しかも自治会の予算で購入することになったそうです。
これもちょっとヒドい話しではありますが、まぁしょうがねー
自治会の予算というのは、当然にして各戸で均等に負担してるんで、この新しくなったダストボックスを少しでも長持ちさせたい、そのためにはどうすればいいか?
自治会の総会とか打ち合わせでも、そのことが議題に上り、侃々諤々だったらしいのですが、まぁ常識的に考えれば、まずはサビさせないコト。
生ゴミは新聞紙にくるんでキッチリとクチを結ぶ、収集日の朝に出す、従って前日からは絶対に出さない、またダストボックスそうじ当番の人は収集後、ボックスの底の部分と外側をキレイにふき取る。
まぁそんなような、極めて常識的、だけど一人一人の注意と協力がなければ絶対にできないようなルールを、自治会各戸に改めて提案、注意を促そうという結論になったそうです。
これにはもうひとつの側面がありまして、ウチが新組長になった翌日に近所のオバサンが怒鳴り込んできたそうで。
そのお宅、実はダストボックスの真ん前にありまして、ルールを守らずに捨てる人が後を絶たず、特にこれからの季節は悪臭とハエなどの発生、カラスに食い散らかされるとか、そんなこんなでもう非常にアタマに来ている、と。
気持ちはよくわかります。
誰だって自分の家の前がそれでは、アタマに来るのは当然ですよネ。
だけど、それを引き継いだばかりの新組長に怒鳴り込む、っつうのはちょっと筋が違わないかい?
対応に出た女房もそう思ったらしく、一応 「はい、はい…」 と聞いたものの、
何でアタシが怒られなきゃならないワケ!?
とまったく納得がいかず、 2 時間半の通勤を乗り越えてフラフラになって帰ってきたオレに、それを滔々かつ怒気を含んで言うワケです。
もーたまりません(泣)
とまぁ、こんなコトもあったんでどっちもダストボックスの問題ですからこれを機にもう一度、ゴミの出し方について考えましょう、っつうコトになったんですネ。
で、まずは自治会各組長さんと世話役的なオバサンたちが何回か会合を持ち、細かいルールが決まりました。
これもオレが帰ってから女房が話してくれるのですが、話しを聞いているウチに何かイライラしてきちゃって。
ひとつのコトを決めるんでも、なかなかうまく進まないみたいです。
ドコでもそうでしょうケド、会社で新しいコトをやる時はまず方針を決め、目標を作る。
その目標は定量目標と定性目標とがあるワケですが、目標が決まったら予算と人員を決めて、進行の大スケジュールをたて、それをブレークダウンして誰が何をいつまでにどこまでやらなければいけないのかを決める。
もちろん会社の仕事と自治会の決めゴトを同レベルで論じるコトはできないのですが、何人かが集まって何か新しいコトをやる時は、こういう順序でやるんだヨ、とそれで散々失敗してるクセに、エラそうに言いました(笑)
女房も 「それはヨクわかるんだけど…」 と、理想論と現場の間に挟まって、早くも中間管理職の悲哀を漂わせてます(笑)
結局できあがった新ルールは、 「ちょっとこれは無理なんじゃないか…」 とワタシも首をかしげるほどの厳格さ。
何か、こう…
理想が先走ってしまって、現実を見ていない、っつうか…
あんまり厳格なルールでがんじがらめにしちゃうと、後が続かなくなるばかりか、その時の組長やそうじ当番に過分な負荷がかかるコトになり、結局長続きしないんですよネ。
孫子の兵法にて曰く、 「囲師は闕く」 というヤツです。
「囲師」 とは、城攻めの軍隊、 「闕く」 とは、一部分を開けておくコト。
つまり城攻めの時は、隙間もないほどにがっちり包囲してしまうと、逃げ道を失った籠城軍は死に物狂いにならざるを得ず、味方の軍にも大きな犠牲が出てしまう。
なので全包囲ではなく、どこかに逃げ道を作ってやれば、籠城軍は勝ち目のない戦に命を落とすより、その逃げ道を伝って城外へ逃げ出す、つまり犠牲を最小限にして城を取ることができるワケっす。
とまぁこんなコトも中国史研究家のワタシ(笑)が女房に話したんですケド、
「んじゃぁ どーしたらいいの?」
と。
(笑)
んじゃぁ純日本風の稟議と根回しダ、っつうコトで、まずはこちらの趣旨を理解してもらって 「決定事項」 ではなく、 「提案」 というかたちで回覧板をまわそう、と。
その文面もワタシが書きまして、何か家に帰っても仕事してるみたいっす(笑)
クリーンデー本番の日。
各戸から人が出まして、側溝のフタを開けて中を掃除したり、空き地の雑草を抜いたり道路の掃き掃除。
約 2 時間(辛)
すんげー キレーになりました(笑)
活動終了後、新しくなったダストボックスの前にみんなを集めて、回覧板でまわした 「提案」 を 「決定事項」 つまり 「新ルール」 とすべく、それを女房が仕切らなきゃなりません。
女房は緊張のあまり、前日はよく眠れず、ほとんど徹夜状態(笑)
眼の下にクマ作ってます(爆)
その発言のレジメもワタシが作り、何回もシュミレーションしたのですが…
果たしてみんなの賛同は得られるんだろうか…
まぁイザっつう時にはワタシが仕切らなきゃならないんですが、ゴミを出すのもダストボックスのそうじ当番もほとんどが家庭の主婦がやる以上、主婦の提案に主婦が賛同する、っつうのが一番望ましいですよネ。
で、まぁ 女房がドモりつつも全提案の説明を終え、
「どなたかご意見はありますでしょうか」
と恐る恐る言ったところ…
「それでいいと思いますヨ」
「そうねぇ ちょっと大変だけどそれぐらいしなきゃダメよネェ」
「自治会の予算で買うんだから、ちょっとでも長持ちさせた方がいいもんネ」
オレも女房も思わず深々と頭を下げてしまいました(笑)
こんなにすんなり決まるとは思わなかった。
しかしこれも、別の組長のおばちゃんが相当深くまで根まわしをしてくれていたようです。
そんなんで肩の荷がおりた女房はそのステップも軽く後かたづけに入り(笑)、オレもそれを手伝い、寝ぼけ眼で起きてきたウチの子供たちに、いつもの女房なら
「クリーンデーなんだから早く起きなさいって言ったでしょ!」
と怒鳴りつけるところだが、
「もう終わっちゃったわヨ。ふたりともお寝坊さんネ」
みたいな(核爆)
そんなんで心の底からホッとした女房が入れてくれたコーヒーなどを飲んでいると、
おじいちゃんがやってきた
(笑)
最近、俄然 PC に興味を持ち始めたオレの親父、通称おじいちゃん。
知人からもらった PC が実はマックで、マックのことはさっぱりわからんオレには起動することもできず(笑)
が、でもこのマックはやっぱり故障してたみたいです。
後から聞いてみたらオレのやり方で正しかったみたいだし、第一メインスイッチ入れてもどこのパイロットランプもつかない、っつうのはやっぱりどっかおかしいっすヨ。
で、 「おじいちゃん、やっぱり新しいの買いなさいヨ」 と、たまたま新聞広告に出てた Dell の PC を薦めたところ、
「まぁオマエが言うなら、それでイイヨ。注文してくれ」
っつうワケで、注文したっす。
たまたま手元にあった広告を持って行ったんで、スペックとかよく見てなかったんですが、しげしげと見てみると、いやー すごいっすネ、今の PC は。
CPU の動作速度とかメモリーの搭載量、またハードディスク容量など、今オレが家で使ってる PC のちょうど 2 倍(笑)
それが 10 万もしないで買えちゃうんですから、いいなぁ… オレも欲しいナァ…
とちょっと羨ましくなったオレですが、そんなオレの気持ちを逆なでするかのように(笑)、 PC が家に届くのを待ちきれず、オレの PC をいじりたい、っつうコトでやって来たみたいっす。
来るのはいいんだけどさー
せめて電話してから来てほしんだよネ(笑)
そしたら何やかんや言って断るから(笑)
で、アンナ画像やコンナ動画が山のように入っているオレの PC を変な風にいじられ、アンナ画像やコンナ動画が堂々と露呈されちまい…
っつうのもコワいんですケド、長年営々と努力を重ねた結果蓄積されたアンナ画像やコンナ動画がデリートされちまうのはもっとコワい(笑)
なので結局、つきっきり(笑)
五月雨打法でぽちぽちと打っていく様を見ていると、まぁイライラもするんですケド、何かこう… 微笑ましくもあり(笑)
んでおじいちゃんの質問、
「インターネットって何だ?」
とか
「ファイルって何だ?」
とか
「マウスがどうも苦手だ」
みたいなコトにも答えーの(笑)
そんなこんなで数時間(爆)
あ~… ツカレタ(笑)
Dell の PC 、注文から配送されるまで二週間ぐらいかかるらしいのですが、それまで毎週毎週ウチに来るつもりかなぁ…
ま、まぁいいけど…
でも PC が来たら来たで、今度はオレが毎週おじいちゃんちまで通わなきゃいけないんだろな…(疲)
ま、まぁいいけどネ……
やっと夕食(笑)
で、最大の山場を無事越えた祝杯を女房とあげたワケですが、女房のヤツ、アッという間に酔っぱらいやがった(笑)
食卓のイスに座ったまま、こっくりこっくりしてます(笑)
よっぽど緊張してたんだろネ。
なので、しばらくそのままほっといたんだが、いつまでたっても覚める気配がなく。
死んじゃったかと思ったんですが(笑)、イビキかいて爆睡してるし。
子供らを寝かし、さすがにこのままのテーブルじゃぁ眼ぇ覚めた時にがっくり来るだろうから、食器やらを流しに置いときました。
洗い物はしなかったケド(笑)
んで今日。
なんだか全然休んだ気がしなかった日曜日だったワケですが、会社来て、喫煙所でタバコ吸ってたら別の人が入ってきました。
その時、喫煙室には先客が何人かいたんですが、お互いに知り合いだったらしく
「お~ ●△さん! 久しぶりだネェ~」
「あー どもども」
みたいな。
んで、先客のおっさんが、その入ってきた人に向かって
「あれ、どうしたの、その手?」
入ってきたおっさん、何かすげー 包帯巻いてんですよネ。
「いや~ ちょっと日曜大工で」
「それにしちゃすごいネ… いったいどーしたの?」
「あはは… 電動ドリルで 【指、貫通】 しちゃいましてネ」
「( ̄□ ̄;」
喫煙室にいた他の人たちの視線が集まります。
もちろんオレの視線も。
「で、ホ、ホネとか大丈夫だったの?」
「えぇ それは大丈夫なんですけど、すごい血が出ちゃいましてネ。女房に運転させて病院に行こうと思ったんですけど…」
「うんうん」
「女房、オレの指見て 【失神】 しちゃいましてネ」
「( ̄□ ̄;」
「結局、救急車呼んだんですけど…
夫婦揃って救急車に乗りましたヨ」
(大爆笑)
もちろんオレも(爆)
いや~ コイツは朝からいいネタを聞かせてもらった(笑)
で、何とか今日も仕事してるオレです(笑)