TOTO 初期の名曲。
邦題は 「子供の凱歌」
かっちょいいギターインストナンバーですが、先週の土曜日はこの曲が脳裏に鳴り響いたっす。
ウチの下の子はバレエ教室に通ってまして、幼稚園のコロからなんで、もうかれこれ 4 年ぐらいになるだろうか…
下の子は根性なしなんで(笑)、すぐにヤメちまうかと思っていたのですが、何かが彼女の心の琴線に触れたのか、何か続いてるようです。
「教室」 と言っても実体は 「サークル」 に近く、けっこうな生徒数がいますが 「古株」 の子たちとそのおかあさん連中がとかく面倒な存在のようであります。
教室の主宰者、つまり先生は昔はかなり名のあるバレリーナだったらしいのですが、やはりそうした過去の実績と教室の運営能力とは別モノであるようで、何かひとつのコトをやるのでもなかなかうまく進まないみたいです。
そんな話しを女房から聞くたびに、ガラにもなく 「リーダーシップとは…」 とか 「上に立つ者の条件」 などと考えてしまうのですが(笑)、この先生、人柄はすごくいいんですヨ。
以前、何かの催しを企画した時に 「古株」 連中の意見をうまく反映できなかったのか、かなりの反発を喰らい、それがトラウマになっちまったようで。
なので、かなり細かい意見も聞くらしいのですが、でもそれだとキリがないんですよネ。
リーダーの条件のひとつとして、 「最大公約数」 をいかにうまく引き出し、それを昇華→実践できるか、というのもあると思うんですが、本来は教室の幹事役であるとか、そうしたヒトたちが行うべき意見調整なども先生ひとりがやり、ずいぶんと苦労をされているようです。
教室の 「規約」 とか、組織(先生を頂点に幹事役や各部会など)を決め、その組織の権限を明確に決めておく、とコレだけでもずいぶん違うと思うのですが、それもなかなか難しいようです。
そのバレエ教室の発表会がこの前の土曜日にありまして、オレも見に行ってきました。
下は幼稚園の子供たちから、上はオトナになってからバレエを始めたという 30 ~ 40 代ぐらいの人たち。
また驚いたのが、男の子が数名参加しているコト。
特に高校生の男の子はおかあさん手作りの衣装に身を固め、実に堂々と舞っており、アタシャ心から感心してしまいました。
この日の主体曲はチャイコフスキーの名曲 「クルミ割り人形」
先生が振り付けをし、それぞれの年齢によってグループ分けして舞台は進行していきました。
ウチの子は 「花のワルツ」
もっともその他大勢のひとりにしか過ぎないワケですが、髪をまとめて化粧をし、衣装を着て踊っている様をみていると、何だか涙腺がゆるんできちまいました(笑)
よかった。
実によかったです。
自分の子が踊っている、というコトもさることながら、練習を続け、紆余曲折あってもみんなで作り上げた舞台という重みがひしひしと伝わってくる、すばらしい発表会でした。
思わず 「ブラボー!」 って death 声あげそうになりました(爆)
舞台終了後、楽屋でいろいろなヒトから花束を渡されます。
ウチの子には、自分のおばあちゃん、一緒の教室に通っている近所の仲良しさんのおじいちゃん、おばあちゃんなどからもらい、ニコニコしてるかと思えばちょっと浮かぬ顔。
帰りの車の中でも一言もクチききません。
で、家に帰るとシクシクと泣き出してしまいまして。
ワケを聞くと、 「間違えちゃった…」 というコトで、本人はもうそれが悔しかったらしく。
オレも思わず一緒に泣き出しそうになりましたが ヾ(^^;シッカリセーヨ 要はその悔しさを忘れずに、次につなげていけばいいだけの話し。
今度の発表会に向けて本格的な練習が始まったころ。
教室に連れていってる女房なんかは気が気じゃなかったらしく、 「手の上げかたが低い」 とか 「立ち位置が違う」 とか、家に帰っても注意をしてましたが、オレにはさっぱりわからんし、何も言いませんでした。
ただ練習の成果を存分に出せるように、自分で自分を祝福できるぐらいに納得できる演技ができればそれでいい、と。
そういう意味では、今回の発表会は納得できるものではなかったのでしょうが、まぁでも一生懸命やればいいんですヨ。
また次にがんばればいいんだから。
シクシク泣いてる子供に、オレとか女房が何か言っても聞く耳持たない感じでしたが、エライもんで上の子、つまりおねえちゃんはさすがにツボを心得ているらしく、おねえちゃんが滔々となぐさめ、最後にはふたりでケラケラ笑ってました(笑)
でもネェ…
こうしたバレエの発表会とか、あるいは学校の運動会や何とか展とか、かんとか会など、そういう場がある子は本当に幸せだと思うワケですネ。
そういう場がない、学校に行けないとか、肉体労働を強いられたり、機関銃を持たされたり、また戦争や無差別な暴力行為の犠牲になったり、そうした子供たちは世界中にたくさんいますよね。
その子たちが何かしたワケでは決してないのに。
みぃ~んな大人たちの都合でしょ。
抗う術も知らない、また力もない子供たちは従うしかないワケで。
かと言って、オレにはそういう子たちの里親になるほどの経済力はないし、まったく異国の地に連れてこられたそうした子たちの一生をずっと面倒みられるだけの根性もないしネ。
でもそうした子たちひとりひとりにも凱歌があがるように。
そういう日がいつしか来るように。
そんなコトを思い、でも結局酒呑んで寝ちまった土曜日でした。