Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

最近のリバイバル



Wings Over America

今年はビートルズ来日 40 周年の年だそうで、 NHK の BS とかいろいろな局が特集をやっちょります。

この前もソロとしての 4 人を特集した番組があって、寝っ転がりながら(笑)見てました。



まずはジョン・レノン特集。

今でもこの人の曲は随所で聞くことができ、非常な煌めきを持っていますよネ。

ワタシの場合、ジョン・レノンの曲は特に好きでもキライでもないワケで、特にプラスティックオノバンドのころは何演ってんだかヨクわからん(笑)



が、≪Double Fantasy≫は好きでした。

何て言うんでしょう…

人間・ジョンレノンというか…

何曲かヒットチャートもにぎわせ、素直に 「いや~ いいアルバムだナァ」 と思ったモンですが、その直後に彼を襲った悲劇。

彼があんな形で世を去ろうとは、世界の誰もが想像し得なかったと思うのですが、本当に残念なコトです。

生きていればもっとすばらしいアルバムをたくさん発表しただろうに、という繰り言は今となっては無意味ですが、しかしそう思わざるを得ません。



最近のオノヨーコって、かっちょいいですよネ。

特に富○写真フイルムだっけナ…

「Photo is ~」

の CM は非常にかっこいいです。

重ねた年輪の重さ、体験してきた人生の様々なシーンがあの一言一言に込められているような、そんな気がしてるっす。



んで、次がポール・マッカートニー特集。

ホント、この人の場合 「あふれる才能」 という言葉がぴったり来るワケですが、久しぶりに彼の歌声を聞きました。



ビートルズ解散後、一番苦労したのはポールじゃないだろか。

≪Ram≫ とか ≪Wild Life≫ とか、何か実にどうでもいいアルバムばっかりで(って、実は 2 枚とも持ってるんですが・笑)、何かポールってビートルズと一緒に燃え尽きてしまったんだろうか… などと生意気にも心配したりして(笑)



≪Let it be≫ のプロモーションフィルムで、どっかの汚ねぇビルの屋上で、これまたコ汚ねぇかっこした 4 人が演奏するのがあるじゃないですか。

あれを見て、昔からのビートルズファンはショックを受けたそうです。



「オレたちのビートルズがこんなんなっちゃった」



と。

ワタシなどはあのフィルムを見て、すごくかっこいいと思ったワケです。

このころ、つまり後期のビートルズはいろんな意味でポールが主導権を握っていたのでしょうが、そうしたかたちで終焉を迎えたビートルズ

これで今まで同じコトを演るのか、あるいはまったく違うコトを演るのか。

すんごい苦しかった時期なんじゃないですかネ。



しかし 1973 年に発表された ≪Band on the Run≫

まさしく起死回生の一発。

さすがにポール・マッカートニーというべきか。



このアルバムのタイトル曲ともなっている ≪Band on the Run≫ の圧倒的な構成力。

特に曲中盤から駆け上るようなホーンセクションの後に響くアコースティックギターの輝き。

この曲を初めて聴いた時は、マジで鳥肌が立ったっす。



そしてその後、 1976 年に発表された ≪Wings Over America≫

3 枚組の超大作。

確か当時で 5,000 円ぐらいしてたんで中学生のワタシには到底買えず、金持ちの友だちが持ってたヤツをお百度踏んで借りてきて、んで TDK の 120 分テープに録音しました(笑)



寝っ転がりながら見てたこの番組では、このライブからのクリップが多く、思わず起きあがり正座しながら見てしまったという(笑)



んで、確かこのテープはまだあったはずダ! 落雷を喰らったかのように飛び起きたワタシは屋根裏の片隅に押しやられた、当時のワタシの宝物であったカセットテープを漁り…



ミツケタゼ



(笑)



TDK の SD120 だったゼ(笑)



さっそく我が家で唯一残っているCDラジカセで聞くっす。

さすがにテープも伸びきってるし、 LP 特有のシャーというヒスノイズが目立ちますが、んなコト気にしません。

一気に聞いてしまった(笑)



今から思えば Wings 絶頂期のライブなんでしょうネ、コレ。

≪Venus and Mars≫ ~ ≪Rock Show≫ ~ ≪Jet≫ と続くオープニングではこれから始まるロックンロールドリームに胸が躍り、≪Let Me Roll It≫ ≪Spirits of Ancient Egypt≫ ≪Medicine Jar≫ と続く数曲はポールのロックンロール真骨頂か。



中盤。

≪Long and Winding Road≫ から始まり、≪Picasso's Last Words≫ ≪Richard Cory≫ ≪Bluebird≫ ≪I've Just Seen a Face≫ ≪Blackbird≫ とアコースティックナンバーが続きます。

ポールの奏でる 12 弦ギターの音が優しくも暖かく響き、彼独特の甘くかつ芯の入ったボーカルがライブの程良い緊迫感と混ざり合い、ポール・マッカートニーの音世界を現実のモノにしてくれます。

この辺の曲は全部好きでした。



そして ≪Yesterday≫



やはり名曲です。

ジョン・レノンから 「キミがよかったのは ≪Yesterday≫ を作ったあたりまでだったネ。フフン、フフン」 とかって ≪Today≫ とかいう曲でからかわれたらしいですが(←この辺は記憶が曖昧)、でも逆に言えばジョンもこの曲のすばらしさは認めている、っつうコトですよネ。



後半。

≪My Love≫ という甘ったるい曲も入りますが(笑)、 ≪Band on the Run≫ ≪Hi, Hi, Hi≫ ≪Soily≫ と怒濤の進行。



≪Hi, Hi, Hi≫で、 「この キュインキュイン って言ってる音はなんだろー」 とかって不思議に思っていたらそれは 「スライドギターと言うのダ」 と数年たってから知ったり(笑)、 ≪Soily≫ は ≪Sorry≫ だと思いこみ、なんでこんなにあやまってんだろー とずっと思い込んでタ、という(爆)



3 枚組を一気に聞き終わり、心地よい疲労と酒の酔い(笑)

やっぱりポール・マッカートニーという人は稀代のメロディメーカーですネ。

彼の最新の記憶は 80 年代の ≪Ebony and Ivory≫ で終わってるんですが(笑)、このライブの CD は買おうかな…



などとリバイバルがある度にそう思い、結局買わない



「喉元過ぎれば熱さ忘れる」



のワタシです(笑)