Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

楽しみ二題

ちまたでは HR/HM 好きのデブオヤジと思われているワタシですが…

まぁそーなんですが(笑)



若いコロはホントに HR/HM 一本でしたが、やはりトシ取ってくると好みも微妙にかわってくるようでして。

ワタシを知るヒトであればたいてい知ってますが、元 Do as Infinity の VAN ちゃんなんかはその代表的なモンす。

もともと女房がファンで何枚か CD を持ってたのですが、何となく聴いていたところ妙に心の琴線を袈裟斬られ(笑)



それから、っつうもの



CD 買いまくり(笑)

ライブの DVD も もちろん買いまして。

唯一持ってなかった武道館でのファイナルライブも、隊長&SHOKO ちゃんご夫妻のご厚意で入手(福)

Do as Infinity 解散後、初のソロアルバムとなる Farewell ももちろん予約して即日購入(寿)

最新シングル Flower も iTMS からダウンロードして購入(嬉)



あ、でもこの Flower がすんげー いいんですヨ↓





D.A.I.時代の楽曲よりもいいかも知れない。

溌剌と歌う VAN ちゃんの麗しくも美しく、セクシーかつビューチホーなお姿が目に見えるようです(笑)



そんなのがきっかけで日本人の女性ボーカリストにちょっと魅かれまして、今 iPod に入ってるのダケでも

・VAN ちゃん
持田香織(ELT)
大塚愛 ヾ(^^;何デモアリダネ
中島美嘉
夏川りみ
・サディスティックミカバンド
金子マリ
喜屋武マリー

ぐらいすかネ。



こうして見てもやはり Rock 系が多いのは否めないのですが、何かこう… 聴いてて非常に心地よいとゆーか…



HR/HM の音がすっかり刷り込まれた脳には、実に 「癒し効果」 が高いようです(笑)



基本的にワタシャ音楽が好きですから、自分がいいと思えば何でも聴いちゃうワケで。

ただクラシックだけは縁がなかったとゆーか、興味を引かれなかったとゆーか。

今までまったくと言っていいホド聴いてない。

ワタシの親父も弟もクラシックファンで、特に弟なんかはビオラ奏者でして(実話・爆 もちろんアマチュアだけどネ)、あっちこっちのオーケストラからお声がかかっているようです。

そういうワケで実家では子供のコロからクラシック環境が整っていたんですが、なぜかそっち方面には行かずに HR/HM シーンへ行っちまい。



しかし例外的に魂の琴線を切り裂かれた曲があります。

イギリスの作曲家 グスターヴ・ホルストの 「惑星」 です。

まぁ非常に有名な曲であり、いろいろな CM とかにもたくさん使われてますんで、ご存じの方も多いと思いますが。



ワタシがコレを初めて聴いたのが中学生の時。

オリジナルではなくシンセサイザー奏者・富田勲の 「The Planets」 です。



それより少し前、 NHK の番組で 「新日本紀行」 というのがあり、このテーマ曲を富田勲が演奏してたんですネ。

この曲には子供心に日本情緒を感じさせるモノがあり、また挿入される拍子木の音が非常にすばらしく。

で、この曲を演奏しているのが富田勲であり、またシンセサイザーというこれまでの楽器の概念からは遠くはずれた機器が使われている、というコトを知りました。



この記憶がずっとあったため、たまたまレコード屋で見かけた 「惑星」 を買ったんですが…





親父のステレオで聴き、ものすごい戦慄が走りました。



冒頭のロケット打ち上げのシーン。

架空の惑星上の地上管制官と宇宙飛行士の無線でのやりとり。

すべて パ行 で構成されたその会話の終わりの部分に、恐らくその国の国歌という位置付けなのでしょう。

組曲惑星」 の主旋律がふたりのパ行のみの音声で歌われます。



そしてロケット発射時の凄まじいまでの音圧と疾走感、飛翔感。

ヘッドフォンの大音量で聴いていたワタシはコワくなって、思わずヘッドフォンをはずしてしまったという(笑)



宇宙の旅は続き、 「水星」 で主旋律が誇らしげに鳴り響き、そしてその直後。

反重力地帯にでも突入したのか、世界は一変します。

そして Pink Floyd の大作・Dark side of the Moon が心臓の鼓動で始まり、心臓の鼓動で終わるという誰もが感じるであろう劇的な構成を彷彿とさせるかのようなエンディングで、この宇宙の旅は終わります。



ホルストという人は非常に完璧主義者であったらしく、この 「惑星」 を演奏する時の各パートの種類や数などは厳密に決められており、それ以外の構成での演奏は絶対に許さなかった、と。

ホルストの死後も遺族はその決まりを頑なに守っており、オーケストラ以外での演奏を許可したのは富田勲の、この作品が初めてであったようです。



それほど富田勲版惑星のデキがよかった、というコトもあるのでしょうが、このアルバムを聴く度に思うコトがあるんですネ。



ワタシは仕事こそ旅行屋ですが、本質的には 「中国屋」 だと思ってます。

中国語を長く勉強し、大学も北京の学校だったワケですが、外国語を勉強するというコトは取りも直さず母国語を勉強するコトでもあります。

逆に言えば母国語の知識がない、母国の歴史や通俗を知らないと、外国語を習熟するには困難だということです。



如実に出るのは翻訳の時。

中国語で書かれた小説などを日本語に翻訳する時は、まさに日本語の力量が問われます。

翻訳する、というコトは、元となる文学作品をベースにまったく違う作品を作り出すことです。

もちろん話しの筋を全然違えちゃぁダメなんだけどネ(笑)



外国語を日本語にトランスファーするには 「通訳」 と 「翻訳」 があるワケですが、通訳が瞬間瞬間の勝負、今まで自分が蓄積してきた知識や能力を瞬間的に弾き出す瞬発力の勝負だとすれば、翻訳は長く苦しい孤独との戦いです。



ヘタな翻訳作品ほど読んでいて苦痛なものはありません。

逆に上手な翻訳作品は、読んでいてもまったく違和感を感じさせないばかりか、登場人物たちが生き生きと動き、肉厚なストーリーを彩る様々なコトバたちがストレートに心に入ってきます。



学生時代など、翻訳に苦しめられている時にいつも思い浮かんだのが、実はこの 「惑星」 でして。

原曲の 「惑星」 という作品を、翻訳者である富田勲が自分の解釈によってまったく別の 「惑星」 を作り上げ、しかもその出来映えにワタシは腰を抜かすほどの衝撃を受けた、と。



それから長ぁ~い長ぁ~い時が過ぎ、 HR/HM という自分の本質的音楽に浸りきっていたワケですが、 VAN ちゃんという稀有なボーカリスト、マイスウィートリトルマーメイドの登場で馬車馬的視線がちょっとダケ広がり、その延長線上に 「惑星」 が再度登場してきたワケで。



LP でしか持ってなかったので CD を買い直しました。

30 年ぶりぐらいに聴いた富田勲版 「惑星」

メシ喰ってからさっさとベッドにもぐり込み、ヘッドフォンで聴いた 「惑星」 の衝撃と感動は今も健在でした。



そして思い浮かんだ 「翻訳」 の問題。

今では考えられないぐらいまじめな学生であった当時のワタシを捉えて離さなかった 「惑星」 の翻訳問題。



で、この前やっと 「ホルスト版惑星」 を注文しました ヾ(^^;長イ道ノリダッタネ

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

ベルリンフィルハーモニー演奏の 「惑星」 です。





通販で買ったんで、たぶん今日あたり着いてるコロでしょう。

いやー 楽しみ。

これはすんごい楽しみです。



今日は金曜日なんで、終業になるやいなやタイムカードをブチ押し、飛んで家に帰りたいところですが ヾ(^^; 2 時間半カカルケドネ しかし今日はまた違う楽しみのイベントがあるのであった。



北京の大学時代の同窓会なんすヨ(笑)



その時の友だちから、中国に行くんで成田から出発することになり、 2 ~ 3 日早めに東京に出てくるからみんなで集まらないか、と誘いのメールが来たのは数日前。



おおおおお!!



な、なつかしい…(泣)



で、とりあえずワタシが連絡先を知っているヤツら数人に声をかけ、そいつらにも知ってるヤツには声かけておいてくれヨ、と。

けっこう申し出が急だったので半分以上は出席できないのですが、それでも今、誰が何やってんのかがわかっただけでも収穫かと。



結局、今日はワタシも含め数人しか集まれないのですが、それでも本当に楽しみです。

中には 20 年ぶりぐらいに会うヤツもいるもんナァ~…

みんなフケただろうナァ~… ヾ(^^;アンタモネ



というワケで早くも仕事が手につかないワタシです(笑)