ZureZure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

Beck, Bogert & Appice Live



ジェフ・ベックが元カクタスのティム・ボガート、カーマイン・アピスと組んだトリオ編成のバンドが Beck, Bogert & Appice 。

通称 BBA

このアルバムは BBA が 1973 年に大阪の厚生年金ホールで行ったライブの模様を収録した BBA 唯一のライブアルバムです。



このアルバム。

非常に評判が悪く(笑)



曰く

「曲の出来、不出来が極端」

「ベックのギター、間違いだらけ」

「ティムとカーマインのコーラスが合ってない」

「音が悪い」

etc …  etc …



ベックのアルバムや曲の中では、ポール・モーリアの 「恋は水色」 のカバーと並んで評判悪いの双璧ではないだろうか(笑)



実はこのアルバム、大好きです。



初めて買ったのはジェフ・ベック好きの親戚のオネエチャンに影響された中学生の時。

2 枚組 LP なので 4,000 円はぐらいはしたはず。

たぶんお年玉か何かで買ったんだろうが、大枚をはたいて買った期待を裏切らないすばらしいアルバムに思えた。



その後、友だちに貸したまま戻らず、 20 年ほど前に LP を買い直し(笑)

が、自宅のターンテーブルが崩壊してしまい、しばらく記憶の中でのみ鳴っていたこのアルバムですが、この前酔っぱらって Amazon で衝動買いしました(笑)

それが昨日、届きまして。



紙ジャケット仕様」 の CD で、普通 CD2 枚組というとプラケースに 2 枚入ってるのが普通ですが、これはそのまま LP のジャケットを CD サイズに縮小したかのような感じで、こうやって置くと 「親亀の背中に小亀」 状態(爆)





ちなみに CD の方のジャケットの上にちょこっと写ってる変な絵は、ウチの下の子(小学 3 年生)作のキャラクターで、 「カッパウーマン」 というそうで。




「あまり役に立たない正義の味方・カッパマン」 のガールフレンドらしいのですが…



我が子ながら何を考えているのか…



(笑)



こんな風にもしてみました(笑)





屏風かヨ(笑)



それはともかく、久々に聞きまして。

かぁっちょいい~(嬉)



みんな、なんで悪く言うんだろうなぁ~… (?_?)



確かにベックはいろんなところで間違えてますよネ(笑)

一番際だつのがドラムソロの時。

延々続いたかと思ったカーマイン・アピスのソロがやっと終わって、 「キュイ…」 って音出しちゃったが実はまだまだ続いていて、慌てて止めたという(笑)



ティミーのベースも 「ネ、ネェ… ちゃんと曲知ってる?」 みたいな部分もあるし、カーマインのドラムも 「オレオレ。オレだヨォ~♪ ドラム叩いてんのわぁ~」 みたいにものすごい前面に出てる。

そうした強烈なリズム隊でギター弾いてるベックですが、オレにはすごくかっこよく思えます。

音も適度に歪ませてレスポールの 「よく響く音」 っていうのかなぁ…

バーブじゃないんだけど、アンプじゃなくてギター内部で音がしてるような…

かなりピッキング自体は強いんだと思うんですが、そのため 6 本の弦から出される音それぞれに明確な表情があり、それが共鳴しあっている…

うまく言えんが…

そんな感じの音色なんですよネ。



もっともこのヒトはレスポールストラトと両方弾くんで、そういうヒト独特のセッティングというか、捉え方があるのかも知れないが…



このアルバムでもうひとつ言えることは、曲自体のそれぞれの出来が非常にいい、というコトです。



ひとつはドン・ニックス。

音楽友だち すも の掲示板で 「マックス・ミドルトン」 と書いてしまいましたが、すいません、混同してました。

「ドン・ニックス」 と言いたかったんです(笑)

謹んで訂正させていただきます(詫)



この人はソウル、ホワイトブルース系のヒトですが、彼の作品から

・Going Down
・Sweet Sweet Surrender
Black Cat Moan

の 3 曲が演奏されてます。

Going Down でのベックの激しいイントロからベース、ドラムがからんでくる導入部分、そしてベックの代名詞とも言えるフィードバックが空間を引き裂くところなんかは聞いていてゾクゾクしちゃいます。



Sweet Sweet Surrender

かなり苦しいコーラスがからみますが…

この辺が酷評をもらっちゃうトコですかネ。

でもまー ライブなんだからネー

そんなスタジオみたいにはいかんわネェー

日本の 「音楽番組」 みたいにクチパクじゃないんだから(笑)

でも後半あたりのコーラスはかっこいいっすヨ。

ホント。

この曲も大好き。



それから I'm so Proud という曲が演奏されてますが、これはカーティス・メイフィールドの作品です。

カーティス・メイフィールドもソウル、 R&B 系統のヒトですが BBA はこの曲も BBA 風味ロッカ・バラードというかカラッと気持ちよく乾いたホワイトブルースに仕上げちょりまして、これも好きだなぁ…



あとはヤードバーズ時代の Jeff's Boogie とかジェフベックグループ時代の Plynth/Shotgun 、 BBA のオリジナルナンバーなど。



今から思えばこのアルバムは右も左もわからなかった中学生の時に、なけなしのカネをはたいて買って、ワケわからんままにずぅぅ~っと聞いていたという、何て言うんですか…



青春ですか



(笑)



そんな思い入れを勝手に突っ込んでしまったため、世の一般の評価とは大いにずれてしまったのかも知れない。



「音楽は嗜好品であり、主観的なもの」 なので、自分が好きならそれでいいのだ、とよく言われます。

それはその通りでしょう。

特にワタシのように音楽的な知識が皆無、また何ひとつ楽器ができないという音楽経験の裏打ちがない者は、自分の感性というかそういうものにしか頼れず、世の一般的な考え方と大きくずれてしまうコトもままあるワケで。



「この曲(バンド)のドコがいいのかナァ… だけどみんなかっちょいいって言ってるから、一応オレも口をあわせとこう…」

みたいに思ったコトも実はたくさんあったりするワケで、特に 20 代のコロなんかはその傾向が顕著であったような。



しかしワケわからんなりにもずっと音楽を聞いてきてこのトシになると、そういうのに疲れる。



「オレはこーゆーのが好き」



ただこれだけ。

その象徴がこのアルバムなのかも。

そういう風に言えるアルバムと巡り会え、しかも CD という半永久的なメディアで入手できたコトに幸せを感じます。



今日は女房にガンガン酒呑ませて早いトコ寝かせちまい、ゆっくりとグラスを傾けながら BBA のライブを聞こう。

もちろんクーラー効かせて(笑)