Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

女性ボーカル

昨日、何となく iTMS を見ていたら Mi というバンドが出てきました。

何でも現役高校生の女の子がボーカルで、ギターとキーボードの子が女子大生という何ともワタシ好みのバンドで(笑)

で、ぐぐってみたところ nextオフィシャルサイト がありまして、あら… カワイイじゃん ヾ(^^;マタカヨ



すっかりルックスに惹かれて(笑)何曲か試聴してみたところ、 80 年代に売れた曲をリメイクしており、オリジナルに勝るとも劣らない出来映え。

もっとも iMIX なんかに寄せられたコメントでは散々なモノが多かったので、オリジナルのファンの方にはちょい納得いかないモノなのでしょうが、オリジナルをあんまり知らないワタシにとってはかなり新鮮でした。



リメイクされた曲は

 ・フレンズ(レベッカ)
 ・今すぐ Kiss Me(リンドバーグ)
 ・翼の折れたエンジェル(中村あゆみ)
 ・CHA-CHA-CHA(石井明美)
 ・ボヘミアン(葛城ユキ)
 ・SHOW ME(森川由加里)
 ・赤道小町ドキッ(山下久美子)

などなど。

ホントはもっとたくさんあるのですが、ワタシが知ってるのはコレぐらいだった(笑)



いずれも 80 年代に活躍したミュージシャンですが、ワタシがあんまり知らないのは HR/HM が主食であったコトと、マイケル・ジャクソンやヒューイ・ルイスなどの 80 年代ポップスにかなり傾倒していたためっす。



80 年代といえば MTV に代表されるように、プロモーションビデオが本格的に使われるようになりだしたコロで、普通昔の音楽を聴くとそのコロの自分の情景が思い出されるモンですが、その曲のビデオが脳裏に浮かぶ曲も多数あり。



当時の楽曲はエレクトリカルなモノが多かったですよネ。

ヒューマン・リーグとか ABC 、ハワード・ジョーンズ、ワン・チャンなど。

今聴くと音の密度が薄いというか、隙間だらけのように思えますが、余計なエフェクトやミックスがない分、聴きやすいコトは事実。

こうなるとメロディとか曲全体のデキに左右されるワケですが、この辺でも 「ビデオ」 という視覚的要素が大きな比重を占めていたのでしょう。



って、 80 年代のポップスの話じゃなくて(笑)

Mi のこうしたリメイク曲を聴いているうちに、昔耳にしたコトがある色々な女性ボーカルを思い出したんですネ。



今ではすっかり VAN ちゃん一辺倒になってますが(笑)、中学生ぐらいの時から HR/HM を聞き出したものの、 LP なんてそうそう買えるモノではなく、やはりラジオが主な聴取手段でした。

当時一番聴いていたのは文化放送の 「電リク'7x 」 かな…



確か 6 時ぐらいからかなり長い時間放送していたと思うんですが、 「電リク」 というからには電話でリクエストするんでしょう。

洋楽ではキッス、エアロスミス、クイーンが常に上位を占めていましたが、そのころ初めて女性ボーカルに触れました。



リビアニュートンジョンとかリンダ・ロンシュタットあたりはランキングにも登場してたし、もうちょっと後にはケイト・ブッシュなんかも聴いた覚えがある。



リビアの場合は何と言っても 「ジョリーン」 だよネ(笑)

何か非常に強烈というか、覚えやすいというか、未だにサビは頭にこびりついてるし。



リンダ・ロンシュタットはあまり覚えている曲はないんですが、 「悪いあなた(原題は知らん・笑)」 「イッツソーイージー」 あたりか。

中学生のワタシにはいかにも 「アメリカのお姉さん」 という感じで、住む世界が 120 %違うコトを実感したという ヾ(^^;ソラー違ウワ



で、ケイト・ブッシュなんですが、曲はあんまり覚えてないもののヒラヒラ舞うようなプロモーションビデオが鮮烈で、この人とは住む 【次元】 が違うと思った(笑)



前にも書いたケド、中学生の時の友だちのハママツ君。

彼は両親が大家であるボロボロのアパートに住んでおり、取り壊し寸前であったため他に居住しているのは自称ミュージシャン(確かベーシストだった)の仙人みたいなヒトのみ。

彼はこの仙人ベーシストからベースを習っており、最初は二光の通販(笑)で買った安いベースで練習していたが、そのうちミュージックマンのベースを買ってしまい、アンプも 100W ぐらいのとんでもないヤツで。

それでベース弾くと、ボロアパートの窓ガラスが砕けそうになるんですよネ。



また家業が電気屋か何かで、中学生には不釣り合いな高価なステレオを持っており、紫の 「インパクト」 を初めて聴いたのもこの部屋。

まぁそれから人生航路を大きく踏み外してしまったワケですが(笑)、仙人が弾く大音量のベースと爆音で聴いた紫に初めて 「音に圧力がある」 コトを実感し、ワタシの HR/HM 人生はハママツ君なしでは語れないという(笑)



あー また話しがそれた…

なんだっけ…?(笑)



あ、そうそう。

ケイト・ブッシュですわ。

ハママツ君がケイト・ブッシュの 「天使と小悪魔」 っていう LP を持ってたんですネ。

今から思えば、中学生がケイト・ブッシュの音楽聴いてどーすんだ、って気もするが、ワタシもワケわからんままにピンクフロイドとか買ってたし、レコード屋の店員からしてみれば、 「わかりもしねークセに、ガキがこんな LP 買ってんじゃネェーヨ」 とかって思われてたんでしょう(笑)



いつものようにハママツ君のアパートで爆音ケイト・ブッシュを聴いたワケですが、中学生のウブな耳にはあのスーパーソプラノというか、何オクターブあるんだか知らないがえらい広い声域のボーカルに圧倒される以前に畏怖を覚え(笑)

それっきり、ケイト・ブッシュはワタシの音楽的なトラウマにもなっているとゆー(爆)



ちょっと時代は後になりますが、スティービー・ニックスも好きでした。

彼女はフリートウッドマックのボーカルで 「噂」 というアルバムがバカ売れし、このアルバムとスティーリーダンの 「彩」 は大好きだった。

2 枚とも都会的センスというか、今までのポップスポップスした曲とは一線を画した音楽で、それはボビー・コードウェルの 「ニューヨークニューヨークしてまっせぇぇ~!」 的な都会感とも違い ヾ(^^;ワカリニクイヨ



ちなみに某有名音楽評論家が飛行機の中でボビー・コードウェルのアルバムを聴いて、夜のマンハッタンを見おろしたら涙が流れた、とかって書いてましたが、 「アホか」 とかって思った(笑)



で、このスティービー・ニックスはけっこうな枚数のソロアルバムを発表してますが、特に 「ワイルドハート」 が大好きで。

今聴いてもすんごい新鮮だし、彼女の低いながらも透明感のある声質と内面的音世界を見事に表現しきった、作品としても超一級のデキだと思ってます。



ちなみにフリートウッドマックのピアノ、キーボードであるクリスティン・マクヴィーも大好きなシンガーです。

彼女の 「ドントストップ」 という曲は、親しみやすいメロディラインと単純な構成ゆえにストレートに頭に入ってくる、こういう曲を作るのは逆に非常に難しいんだろうと思わせる佳作であります。



忘れちゃなんねーのが、 「クォーターフラッシュ」

「ミスティハート」 が日本でもスマッシュヒットして、その後すっかり忘れ去られてしまった(笑)

このバンドのフロントマンは言うまでもなく、ボーカル&サックスのリンディ・ロス。

決して美人ではないのですが、ため息が出るような艶のある声とちょっとひっかかり気味な歌い方にシビれた(笑)



アルバム収録の曲としてはスマッシュヒットした 「ハーデンマイハート(邦題ミスティハート)」 、後半のサックスが思いっきり Rock してる 「ファインドアナザーフール」 、シングルカットされてもそこそこのヒットはしたんじゃないかと思わせる 「ヴァレリー」 など佳作が多く、 BBA 、 Electric Sun と続いた懐かしの CD また買いましょうプロジェクトの第三弾はコレに決まりかナ(笑)



目を転じて日本の女性ボーカリストを見てみると、このころは洋楽オンリーだったせいもあってあんまり覚えてないんですよネ。

なので Do as Infinity がワタシにとっての日本人女性ボーカリストの走りであり、そこから様々なミュージシャンに枝分かれしていくという、今までの音楽遍歴そのままの繰り返しになるワケで。



「女性」 というコトだと、どうしても容姿とか本来音楽とは関係のない方向で注目、あるいは持っていかれがちだけど、ヘンにアイドルとか安易な方向に持っていって欲しくないっす。

別にアイドルを非難してるワケじゃないケド、棲み分けはキチッとしてほしいワケで。

なので 「ロック歌手」 みたいな言い方に代表される日本独特というか、自分の頭の悪さを堂々と露呈するようなどっちつかずにしてほしくないし、そういうことを演ってる本人たちにも自覚してほしい。



確かに同じ 「音楽」 であるコトには変わりはないんだけど、そこには自ずと方向性や目的、アイデンティティが存在し、互いに犯すべからざる領域なんではないかと。

自分が望むベクトルが叶わず、いやいやながら、あるいはほんの腰掛けのつもりでも、一度ついてしまった 「流れ」 とか 「勢い」 というものは、自分の思うような方向にいかないコトが多く、 「音楽産業」 の歯車のひとつになるのか、あるいはただのパーツになるのか、はたまた別個の独立した立場になるのか、基本となるのはやはり自分自身でしょう。

もっとも自分の好きなコトを職業としてしまった人には、程度の差こそあれ、誰でも同じようなコトは経験するんだろうけどネ。



どんどん 「女性アーティスト」 が増えてほしいなぁ… と、齢 40 を過ぎたおっさんは思うワケです。