Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

客室乗務員

中国語では 「空中小姐」 (笑)

「小姐」 は、別に変な意味ではない 「おねえさん」 という意味なんで、つまり 「空中ねえさん」 (爆)



一般的にはスチュワーデス、あるいはスッチー、正式名称は 「キャビンアテンダント」 略して CA

「 CA とお呼び」 とかいう時代錯誤的カン違い的 TV 番組もあるようですが…(笑)



相変わらずこの職業は人気が高いようで、下は小学生から上は大卒まで、常に 「なりたい職業」 の上位にランクされちょります。

またコス系の方々とかイメクラ(笑)とかでも看護婦やレースクイーンなどと並び、これまた人気が高いという。



いったい何でこんなに人気が高いんでしょうネ。





国際空港っつうのは何となく華やいだ雰囲気があります。

英語をはじめとする各国語のアナウンスやいろんな国の人たち。



南のリゾートでうれし恥ずかしのカップルとか、これ見よがしにアタッシェケースさげたビジネスマン(笑)

でっかい段ボール箱をいくつもカートに乗っけてるアジア系のオネエチャンとか、それにぴったりくっついてる決まって服装のセンスが恐いお兄さま方(懼)

熟年夫婦とか小さい子供たちの手を引く家族旅行。

あるいは巨大なバックパックを背負ってゴムサンダル、ひげ面の 「地球の歩き方信仰者」 通称 「地球君」 とかネ(笑)



出発ロビーには、そういういろんな人たちが 「これから行くんダ」 という、何となくウキウキした雰囲気に包まれてるワケで、その中を制服着てキャリー引きながらヒールの足音も高らかに闊歩するスチュワーデスたちは、やっぱり空港になくてはならない存在であり。

テレビドラマなんかでも空港のシーンであれば、こうしたお約束的スチュワーデスって必ず映るもんネ。



スチュワーデスになるための条件にはいろいろあるようで、まぁごく普通のイメージから言えば 「容姿端麗」 「頭脳明晰」 つまりは 「才色兼備」 かと。

キレイで頭がよくて、華やかなイメージの職業なので、そう考えれば人気が高いのもわかるっす。



しかし…



すべての職業がそうであるように、外見だけの華やかさとか世間一般のイメージがそのまま通用するとは限らず、特に
スチュワーデスって、イメージと実像の乖離が一番甚だしい職業だと思うワケっす。



添乗員の仕事を長く続けていると、現役スチュワーデスとか、 「今は地上職だけど若いコロはスチュワーデスだったのヨ」 とか、そんな人たちと知り合うコトもままあり、何度か呑みに行ったりもしました。

こう書くと 「ほんとカヨ、てめぇ… 次はオレも誘えヨ…」 とかって思う連中もいるだろうけど(笑)、まぁ昔の話し、っつうコトで(笑)



まず何がツライって、時差ボケ。

なるべくそうならないように人員のアサインを決めてはいるのでしょうが、やはりキツイ時はすげーキツイと。

アメリカ行って、ヨーロッパ行ってとかってしてると、体内時間がガタガタになり不眠症や生理不順、果てはノイローゼとか拒食症、過食症など神経バランスの欠如に起因する各種神経症にかかる人もたくさんいるみたいです。



それからけっこう立ってるコトが多いので、慢性腰痛やひざの痛み、神経痛になっちゃう人もこれまた多いと。

また機内は非常に乾燥しており、その中にずっといるのでメイクとかそれ以前の問題でお肌がカピカピに乾燥してしまうらしい。



こうした肉体的な辛苦の他に、わがままな客の言うコトを笑顔で聞かなきゃいけないとか、想像を絶するコトをやらされた人もいて、何かもう飲み会の話題にはコト欠かない、っつうか(笑泣)



機内の客層って、不思議というか当然というか、行き先によってある程度の傾向があります。

例えば欧米路線とタイとか韓国あたりに行く機内では、その雰囲気というか客層が全然違うんですよネ。

もちろんどっちがいいとか悪いとかって話しでは全然ありませんが。



一昔前。

ノート PC が今ほど小型軽量ではなく大型重量(笑)で、しかもバッテリーが 1 時間ぐらいしか持たなかったころ。

欧米路線で飛行機が水平飛行に移った途端に、かなりの客がパカッとノート PC 開けてかちゃかちゃ…

で、 1 時間も過ぎるコロにはバッテリー切れで使えなくなり、その後はただ重くてデカくてジャマなだけの箱と化し。



「たかだか 1 時間のためにご苦労なことですネェ」



と、スチュワーデスの間ではけっこうなお笑いネタになってたみたいっす(笑)



「オレはこれからアメリカ出張に行くエリートビジネスマンなのダ。会社の命運はすべてこのオレにかかっているのダ。かような VIP であるオレには、やはり機内でノート PC を操作する姿が似合うし、通りかかったスチュワーデスにコーヒーとか頼んじゃって、それがきっかけで… そんでもって現地でもばったり出くわしちゃって、一緒に食事でもして… そんでもってそんでもって… うひひ… うひひ…」

「↑とかって思ってんじゃないのぉ~」

と笑い飛ばす、一緒に呑みに行って向かい合わせに座ったスチュワーデスのオネエ様。



(笑)



アジア線。

某農業関係団体ご一行様が免税で買った酒をいきなり開けちまい、呑めや歌えやの大宴会(爆)

やんわりたしなめたスチュワーデスに対して、 「ネェチャンも呑め!」 と強制するのはまだいい方で、完全に飲み屋のネエチャンと勘違いしたバカどもから落花狼藉… とまではいかなくても、身体中さわられたとか抱きつかれたとか、何かエライ目に遭ったそうっす。

パーサーがかなりキツく注意したものの 「酔った勢い」 プラス 「旅の恥はかきすて」 掛ける 「群衆心理」 の相乗効果でとどまるところを知らず、



「成田に引き返したろかああ!」



ぐらいのところで、全員が酔いつぶれて寝てしまった、と(爆)



「ホントにあの時はヤダったわヨ…」



とテーブルの向こうでしみじみオレに語るオネエ様(笑)



機内で急病人発生というのも、けっこうあるみたいです。

一応、応急処置程度はできるんですが、映画みたいに 「お客様の中でお医者様はいらっしゃいませんか」 というのもかなりの数のスチュワーデスが経験してるとか。

あるいは機内で出産、機内で急死(!)もあるそうで…



揺れ続ける機内でお客さんが気分悪くなっちゃって、トイレに行こうにも 「シートベルト着用」 なんで立ち上がれず、ずっとガマンしてたものの限界。



ブチまけられた



(爆)



そーゆー時のために必ず座席のポケットには防水加工の通称 「ゲロ袋」 が常備してあるんですが、間に合わなかったみたいです。

おしぼり総動員で掃除したらしいですが、隣に座ってとばっちりを受けた客が激怒し、なだめるのが大変だったとか、ぶちまけた張本人も開き直っちゃって(笑)、 「オレをこんな目に遭わせた航空会社にも責任がある!」 とかって言いだし、隣の客とつかみあい寸前。

しかし隣の客がつかみかかろうにも、そいつの胸グラは…

つ、つまり…

その…



ブチまけちゃったワケだから



つかむにつかめず(笑)



結局、そいつだけ残してまわりの客はすべて空席に移動したそうです。



「ホント… 空席があってよかったわヨ…」



と、テーブルの向こうで遠くを見つめてしまったスチュワーデスのオネエチャン(笑)



有名な話しですが、発展途上国の某国のお客さん。

洋式便器の使用方法がわからず



床にした


(核爆)



かわいそうにその時のクルーの中で一番若い子が処理させられたそうです。



「もう涙も出なかった、って その子言ってたヨ(笑)」



と、テーブルの向こうでニヤリと妖艶な微笑みを浮かべるスチュワーデスのオネエチャン(恐)



いやはや…



そのオネエチャンが体験したコトじゃないんですが、これまたスチュワーデスの間では有名な話しがあるそうです。

滑走路でエンジントラブルがあり、機内に煙が充満。

パニック寸前で飛行機のドアには巨大滑り台みたいなエアシューターが伸び、客が次々と滑り降りていく。

もちろんスチュワーデスたるモノ、客をおいて自分が先に逃げるワケにはいかないんで、避難の手伝いをしてたそうなんですが、あるじいさんが…



「わしゃぁもうココで死んでもいいけんネ。ワシみたいな年寄りは一番最後でいいから、若いアンタから先に逃げなさい」

とかって…



「アタシだって逃げたいのはヤマヤマなの! だけど立場上そんなコトはできないの! 頼むから早く逃げろ、っつうんだヨ! このじじい!!」



と心の中で叫びつつも、とにかくじいさんの手を引いたものの…

このじいさん、よっぽどキモが座ってるのかボケてんのか…



「わしゃ後でええから」



ついにキレたそうです。



「アンタが逃げないとアタシも逃げられないの! アタシはまだ死にたくないの!」



(爆)



もう魂の叫びですナ



このじいさん、やっとスチュワーデスの立場を理解したのか、一緒に避難したそうですが…



この話し、いろんなところで聞くのでかなり脚色されてるか、あるいは伝言ゲームのようにだんだん話の筋が変わってきたりしてるのかも知れません。

しかしとにかくホントの出来事だそうです。

こういう話しを聞くと 「やっぱすげーナァ…」 とかって思うワケですが、でもアクシデントの時にスチュワーデスが一番取り乱してたとか、客より先に逃げちゃったとか、そんな話しもあるっす。

●△×航空とか、◇■○エアーとかネ。



こんな風にエライ時はほんとにエライ仕事なワケですが。

ずいぶん前のこと。

確か全日空だったと思うんだけど、オレの隣に座ってたお客さんがゴホゴホせき込んでます。

かなり辛そう…



その時、スチュワーデスがのど飴を数個、 「よろしければどうぞ」 と。

機内にアメは常備してあるんですが、その中にたまたまあったのど飴を持ってきてくれたんでしょうネ。

そのお客さん 「あ、どうもすいません」 とかってさっそくアメを放り込み…

そしてつぶやく



「あぁ 助かるなぁ…」



オレはちょっと感動してしまいました(笑)



が、最近は原油の高騰などで経営が苦しい航空各社。

もう必要以上にていねいになっており。



ある時。

無事に羽田に到着したものの、混んでるためかなかなかスポットまで行けずに、機内アナウンスにて曰く。

「到着便で混み合っております。もう少々お座席にてお待ちください」

「はいはい」

 ………



なかなか飛行機は進みません。

で、いろんなコトを言い出しました。

「台風が関東地方に近づいているようです。皆様、お気をつけてお帰りください」

「だったら早くドア開けて、オレたち帰してちょーヨ」
 ………



まだ進まない。

「客室乗務員一同、皆様のぶじご帰宅をお祈りしております」

(爆笑)

「い、いや… 祈ってくれなくてもいーです(笑) とにかく早くドア開けてください(笑)」



とにかく何かしゃべんなきゃ… とかってトコだったんだろうケド、もうちょっとマシなこと言わんとネ(笑)



総じて日系の航空会社はみんなこんな感じ。

サービスの質、というか水準は世界でもトップレベルではないだろうか。

これに対して各国の航空会社は、お国事情がよく出てるというか、国民性というか…



ユナイテッド航空(アメリカ)
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とにかくみんなでかいです(笑)

身長 180cm 超、体重 0.1t みたいな(笑)

んで、みんなオバサン。

いかにも 「アメリカの巨大おばさん」 みたいなのばっかりで、何か頼むのも緊張してしまう(笑)

笑顔はあまりないですネェ…

ただ 1 回だけ、機内で こんな小さい PC ↓ 使って添乗レポート書いてたら、





「 Oh ~!  Cute ~!」



とかってスゴイほめられた(笑)

いや、もちろん PC がだヨ、オレじゃないヨ ヾ(^^;ワカッテルヨ



中国系各社
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今はだいぶよくなったケド、 「サービス」 という点からは全然ダメ。

特に国内線なんかだと、おしぼりとかスナック類とかほっぽり投げてるし(笑)

機内食もすごいっす。

かちかちのパンに魚肉ソーセージ、塩たまご(ゆでたまごの塩漬け)、きゅうりまるまる 1 本とか(笑)

昔はやかんで飲み物配ってたしネ(爆)



で、絶対に笑わない(笑)

非常にとりすましております。

「アタシは 「空中小姐」 なのヨ。あんたらとは住む世界が違うんだからネ。気安く用事とか言いつけるんじゃないわヨ。アタシのパパは党幹部なんだから、あんたの首飛ばすなんてワケないんだからネ」

って顔に書いてあるし(爆)



エアーマンダレー(ミャンマー)
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かなり古い機体でした。

もうイスとかガタガタだったし。

で、何が驚いたって、一応ミャンマーの民族衣装のような制服を着てるんだけど、



素足だった



(爆)



「はだしのスチュワーデス」 っつうのも初めて見たっす。



この時はプロカメラマンを講師にして、アマチュアのカメラ好きを対象にしての撮影ツアーだったんですが、一応モデルを使っての 「撮影会」 もあり、ミャンマー No.1 のモデルクラブでオーディションなんかもしたっす。

3 人ぐらいそこで選んで、まる 1 日撮影会をやったんですが、その時も全員が裸足だったなぁ…

パゴダ(仏塔)なんかでは絶対裸足にならなきゃいけないんで、パゴダ参拝が日常である彼女らには都合がいいんだろうけど、それはそれはキレイなミャンマー美人が 3 人、素足でぺたぺた舗装道路を歩いてると、ちょっと違和感を覚え(笑)



マレーシア航空
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スチュワーデスの制服はこんな感じ。





つまりデコルテラインがきわどい(笑)

んで、スチュワーデスの場合、機内食配るとか、上半身をかがめる動作が多いワケでしょ。

つまり



「常に胸ちら状態」

(嬉)



おまけにこの V の部分にボールペンとかさしてる人も多いので、その重みでよけい…

(寿)



いやぁ クアラルンプールまでアッという間でしたヨ(爆)





そんなこんなでスチュワーデスのオネエ様方ですが、役得も多いけど苦労も多い仕事であるコトには間違いなく。

スチュワーデス志望のオネエチャンたち、よぉ~っく考えた方がいいヨ(笑)