Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

トラウマ

「外的内的要因による衝撃的な肉体的、精神的ショックを受けた事で、精神的に大きなダメージを受け、その出来事が無意識下に抑圧され、それが長い間、心の傷と成ってしまう体験の事を指す」

出典: Wikipedia



((((( ゚Д゚))))) ガクガクブルブル…



今日、会社の連中と昼飯を喰っていて ↑ の話題になりました(笑)

もちろん PTSD のような深刻なケースはないワケですけど、みんなそれぞれにいろんな経験をしているようで。



オレにもそんなようなモノがありますが、昼飯というもっとも平和な一時にもっとも似つかわしくない話題を、周囲の迷惑も顧みず、みんなで盛り上がってしまったため、心の奥底に封印されてきた数々の恐怖が蘇ってきまして(懼)



といってもオレの場合は 「マンガ」 が多いんですけどネ(笑)



はだしのゲン
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言わずと知れた中沢啓治原作の少年マンガ

広島に投下された原子爆弾の惨禍から戦後を生き抜いた主人公 「ゲン」 の壮絶な生き様を描いた作品ですが、 1973 年から 「少年ジャンプ」 誌で連載が開始されました。

1973 年っつうとオレが 10 才の時。

「少年ジャンプ」 は 「少年チャンピオン」 と並んで好きなマンガ雑誌だったので(マガジンとサンデーは肌に合わなかった・笑)、さっそく読み始めたワケですが…



ダメでした。



被災者のあまりに凄惨な姿に文字通り 「固まった」

「固ま」 っちゃったんで、まじまじとその絵柄を凝視してしまった。

そしてオレの脳裏に刻み込まれた(泣)



正直、恐かったです。

作者の言によれば、これでも少年誌への掲載を考え控えめに表現した、とのことですが、たかだか 10 才のガキにはあまりに強烈であり、とても人間の姿とは思えなかった。



本来はここで 「戦争は恐い。戦争はいやだ。絶対にいやだ」 そして 「被災者に心からの哀悼」 の方向に行くべきなのでしょうが、ガキのオレにはただただ 「恐い」 という印象しか残りませんでした。



当時、オレは文字通りの 「親子三人川の字」 状態で寝てましたんで、恐い夢を見ても親父の布団にもぐり込むとかで、またいつの間に眠ってしまいましたが、それから数年後に引っ越しがあり、念願の 「自分の部屋」 ができて嬉しかったのも束の間。

「自分の部屋」 っつうコトは、当然一人で寝るワケで、そん時にこのマンガの夢をみてしまい…

眠れなくて悶々と朝を迎えたコトも度々…



大人になって、仕事で初めて広島に出張した時。

多少の空き時間があったのですが、平和記念資料館に行くべきか、相当迷いました。

平和記念公園原爆ドームには行ったのですが、平和記念資料館にはやはりかなり躊躇してしまったのですが、行って来ました。



やはり行ってよかったです。

軽々なことは書きたくないんで多くは書きませんが、でもやはり行って、この目で見てよかった。



今でも 「この夢」 は見ます(爆)

そして恐怖で眼が覚め、横で女房がクチ開けてがーがー寝ていても(笑)、被災者のあまりに悲惨な姿が蘇り、しばらく悶々としているという…



でも無念の思いを残して亡くなった多くの方々へ心の中で手を合わせ、また眠ってしまうんですけどね。



アメリカでは原子爆弾の投下は戦争の早期終結に大きな貢献をした、ということで肯定的に評価されているようです。

確かにそうした考え方もあるのでしょう。

しかし何万もの無辜の民を惨殺したという 「厳然たる事実」 をどう捉えるのか。

また戦後 60 年以上もたつ現在。

未だに多くの人々が後遺症で苦しんでいるという 「厳然たる事実」



平時において人を殺せば 「罪」 ですが、有事においては敵を多く殺せば殺すほど 「英雄」 として称えられる。

人の命を、本人の意思とはまったく無関係に奪うことに違いはないのに。



薬物注射で安楽死や銃殺、そしてこうした凄惨な殺し方と、人の命を奪うという 「結果」 においては違いはないのかも知れませんが、 「過程」 においてはやはり糾弾されるべき問題があるように思えます。

安楽死がよくて原爆での殺人がだめだ、ということでは決してありません。

それだけは強調しときます。



合掌





つのだじろう
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恐怖新聞」 とか 「亡霊学級」 とか 「うしろの百太郎」 とか…

((((( ゚Д゚))))) ガクガクブルブル…

こ、これも恐かったっす…



恐怖新聞」 では、主人公の鬼形礼が夜、トイレに立った時に遭遇したおばあさんの霊の描写。

そして悪霊に取り憑かれた少女の顔が徐々に変貌していく様子などが、もう…



トラウマ(泣)



これもたまに夢みるんだよネ…(泣)



「亡霊学級」

確かこの作品は短編集のようなモノだったと記憶しているのですが、その中の一話。

とある学校のプールに近所の工場からの有毒排水が混入してしまい、それに気づかずに水泳の授業を行おうとしたところ…

このプールで水死した女性教師の霊が現れ、生徒たちはその恐怖でプールに入れなくなる。

結果、多くの生徒を救うことになるというストーリー。



もっとも話の筋は ↑ とは細部で違っているかも知れません。

筋の記憶は曖昧なんで、違ってたらスイマセン。



問題はこの女性教師なんす…

ある生徒がプールに入ったところ、水中の向こうから黒い影が泳ぎ寄ってくる…

それが水死した女性教師なんですが、 「水死」 ということで腐乱してしまった上、ガスで膨張して…



もう…



すごい表情で…



(泣)



これがまた、確かページをめくったその次に どかーん って出てくるですヨ…

ページを閉じるコトも忘れ、そのあまりに凄まじい表情にまたもや固まってしまい、まじまじと見ちまって、脳裏の深い部分にギコギコ刻み込まれ…

こうして目を閉じると、その女性教師が現れるという…



(泣)



ちなみに 「恐怖新聞」 だったか 「亡霊学級」 だったかは忘れましたが、夜の海で戦争中に撃沈された輸送船に乗っていた子供たちの霊が襲いかかってくる、というのもありました。



学生なんかが夜の海で泳いでいると、防空頭巾をかぶった何十人モノ子供たちの霊魂が覆い被さって来たり、足を引っ張ったり…

その表情たるや…



でもこの子供たちも、生前はきっとみんな愛らしい、かわいい子たちだったんでしょう…

それがこんな恐怖の表情に変貌してしまう…



戦争はいやです。

ほんとに。

合掌





生きていた小平次
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オレの親父のトラウマです(笑)

歌舞伎か何かの演目なのですが、題名はちょっと違ってるかも知れません。



あらすじは、これも記憶が曖昧なのですが、借金取りだか女房の間男に殺された主人公・小平次が、犯人をどこまでもどこまでも追っていくというもの。



自分が殺した小平次が目の前に現れた時、犯人は 「血迷ったか! 成仏しやがれ! この野郎!」 とかって、また日本刀で殺害。

そして逃避行を続けるのですが、犯人が逃げてゆくその後を、無表情な小平次がまたひたひたと追ってゆくという…



こうして字で書いちゃうと、コワくも何ともないのですが、親父はこれを子供のコロにラジオ放送で聞いたそうです。

時の名優がものすごくリアルに演じたんでしょうネ。

その姿を想像して親父は本当に恐かった、と何かの時に言ってました。



オレは、これ舞台中継で見たコトあります。

歌舞伎とかには全く興味ないんですが、その 「小平次」 を演る、っつうんで見たんですが…

まぁあんまりコワくなかった(笑)

ホラー映画とかを見ていれば(オレ自身はそんなに見ないんですけどネ)、 「モノ足らない」 っていう印象は拭えないのでしょうが、でもそうした 「レトロな恐怖」 っつうのがあることを再認識。





かんかん踏切
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中学生の時の友だちに聞いた話です。

中学生のころに住んでた近所に踏切があるのですが、これが通称 「かんかん踏切」



ある日、その踏切で人身事故があり、被害に遭った女性が上半身からまっぷたつに切断されてしまった。

そして夜な夜な、その踏切を通ろうとする通行人に



「助けてぇ… 助けてぇ…」



と、上半身だけの女性がはいずってどこまでも追いかけてくるという…



よくある話です。

話の内容自体はあまりにも陳腐で、別にコワくも何ともないのですが、この話をしたオレの友だち。

めちゃくちゃ頭いいんですワ。

中学はオレと同じ公立の学校なんですが、高校は開成。

オレはアホの私立高校(笑)



で大学は早稲田、慶応、東大、東工大と一発現役総ナメ。



で、よく言われるコトバ。



「バカと天才は紙一重



(笑)



まさしくコイツのことかと(笑)



普段は至ってマジメな好青年なんですが、こーゆー話をする時…

すんごいのヨ…

顔面蒼白で眼ぇ吊り上がっちゃうし…

こう…

思わず ブルッ… って、震えが来るような…



そいつがはいずって 「タスケテェ… タスケテェ…」 とオレに迫って来た時



ちょっと漏らした



(爆)





世の中に
コワい話は数あれど
真(まこと)の恐怖は
人の性(しょう)

オソマツ(笑)