Speak of the Devil
ご存じオジーのライブ盤。
メンバーはブラッド・ギルス(g) ルディ・サーゾ(b) トミー・アルドリッチ(ds) という、ある意味、オジーが HR/HM を演るのに理想的なメンバーかと。
これはカセットテープでしか持ってなくて、 CD 屋とか TSUTAYA に行く度に 「ないかなぁ~」 とかって探してたんだが、結局アマゾンで買いました。
UK Import なんで安かった(笑)
すごい久しぶりに聞いたんですが、今聞くのと昔聞いた印象ではやはりだいぶ違いますネ。
確か高校生ぐらいの時に聴いたんだけど、その時は 「かっちょいいヤァ~」 だけ(笑)
今も基本的には 「かっちょいいヤァ~」 で、根本的な部分では成長してないコトを証明し(笑)
曲自体はすべてがサバス時代の曲であり、特に目新しいモノはありません。
しかし 4 人の演奏がすばらしいですネ。
ブラッド・ギルスはかなりかっちりとしたギターを弾いてます。
この人の場合、もっと自由奔放というかヴァイ的なイメージがあるんですが、オジーのボーカルとバンド全体の音をしっかりとまとめた音であり、その分オジーが前面に出てます。
サバス時代はトニー・アイオミという稀有なギタリストとオジー・オズボーンというこれまた希少価値(笑)のボーカリストが真っ正面からぶつかり、きしみ合いながらも重く沈み込んだリズムとビートの中で際だってました。
また夭逝のギタリスト、ランディ・ローズと一緒だった時は白と黒、正と邪という鮮やかなコントラストを描ききり、ランディのギターとのコンビネーションが鮮烈に光っていた。
オジーってギタリストを活かすのがウマイというか、バンドのフロントマンとしてのボーカリストという立場、そしてもうひとりのフロントマンであるギタリストとの対比がウマイ、そんな感じがするするすれしろ。
よく思うんですが、オジーっていわゆる 「ヘタウマ」 の類なのかな… と。
オレ流 Rock 界三大 「ヘタウマ・ボーカリスト」
オジー・オズボーン
キース・レルフ(ヤードバース)
フィル・モグ(UFO)
(笑)
ヤードバースの代表的アルバム 「 Over under side ways down 」 (邦題 「サイケデリックのエース」・笑)では、どこからともなく聞こえてくるキースの透明(ヘタレ?・笑)なボーカルが妙に心地よかったりしましたが、フィル・モグはどうもよくわからん。
確かに UFO という一時代を築いたバンドのボーカリストでありますが、かなり楽曲のデキに助けられてる部分が多いような…
例えば 「 Only you can Rock me 」 とか 「 Lights Out 」 「 Doctor, Doctor 」 などは彼でなくてもいいような気もします。
もっともマイケル・シェンカーの音が若干軽めなので、それとはよくマッチングしてるのかも知れないっすけどネ。
んで、オジーなんですが 「何かいつ聞いてもこの人の声は変わらんなぁ…」 と。
ライブでもミックスしてあるんですかネ。
いろんな意味で安定してますよネ。
イアン・ギランが晩年、悲惨なコトになっちまったのとは対照的ですが、それも天性の分であれば仕方ないのかな…
で、このライブアルバム。
ギルスのギターがそうであるように、全体的にきっちりとよくまとめられた、言い換えればその分面白みに欠ける部分があるんですが、 4 人のプロフェッショナルたちの演奏がしっかり聴ける 「いいアルバム」 だと思えます。
Rock のライブアルバムの宿命なのかも知れませんが、サバスの 「 Master of Realty 」 とか 「 Vol.4 」 あたりは、曲自体のクオリティは高いものの、やはりライブ向けの楽曲であり、同じコトはパープルの 「 Machine Head 」 にも言えるかと。
つまり 「 Machine Head 的なつまらなさ」 ライブでこれからガンガン行くゼ! みたいな時にフェイドアウトしちゃったりして、特に 「 Live in Japan 」 を聞いた後では、やはり物足りなさは強く感じるワケで。
もっともアルバムがあってライブがあるんで、そんなコト言ってもしょーがないんですけどネ ヾ(^^;ジャァ言ウナヨ
(笑)
考えてみれば、何やかんや言ってけっこうオジーのアルバムは持ってます。
好き嫌いはあるのでしょうが、この人がいるとバンド全体の持つオーラとか、あるいは現実的な面でクオリティがどんどん上がっていく、 NHK の大河ドラマで、話題作りのために若手の変なヤツがよく器用されますが、終盤に行くに連れ、ベテラン俳優の迫真の演技、プロ根性にひっぱられてそこそこの力を見せるようになる、それと似たようなコトを思うワケで ヾ(^^;相変ワラズ分カリニクイネ
というワケで、ここ数日はコレばっかり聞いちょります(寿)