ウチのふたりの子供たちは近所の英語教室に通ってます。
「教室」 と言っても、受験用のモノではなく、要はアングロサクソンのにぃちゃん、ねぇちゃんたちと楽しく英語を勉強しましょう! みたいな。
今年中学生になった上の子は、その教室で仲良くなった子が中学進学を機に教室をやめる、というコトを聞き、 「ワタシもどーしよかなぁ…」 と。
そもそもオレがこの教室に通わせるコトを決めたのは、ココが 「受験用」 とか 「進学用」 あるいは 「授業の補修用」 という内容ではなかったからで。
子供のころから異文化と接するコトで、少しでも異文化に対する抵抗感とか排他性を除かせたかったワケです。
仕事がらいろんな国に行ってるオレは、当然にしていろんな人たちと一緒に仕事します。
国とか肌の色なんかには関係なく、いいヤツはいいし、いやなヤツもたくさんいる。
初めてアメリカあたりに行って、いきなり身長 2m ぐらいのにいちゃんなんかが出てきた日にゃぁ、やっぱり多少は気圧されちゃいますよネ。
また 「今からオレはアメリカに行くのダ、英語しかしゃべっちゃいけないんダ。だだだ、だいじょうぶかなぁ…」 みたいにハナっからビクビクしてちゃぁ、いい仕事なんかできない。
まぁそんなんを、小さいコロから 「外国人」 と接するコトで理屈抜きに、自然に彼らと接するコトができるように、そんな風になればいいかな… と思ってました。
音楽が鳴るとすぐに身体が動き出す下の子は、英語の歌をうたったり踊ったりする教室が楽しいようですが、上の子にとっては非常にモノ足らん、と。
まぁそうだろうナ…
中学生になって英語の授業も始まるワケだし、英語の 「勉強」 をしたいようです。
誰に似たんだか、上の子は大変まじめなんで(笑)、彼女の言うこともよくわかるんですが…
英語に限らず 「コトバ」 を座学で終わらせてほしくないワケです。
オレも学生のころは仕方なく英語も勉強しましたが、例によって身についているとは言えず。
なので欧米に行く時は、やっぱり苦労するっす。
中国語は某専門学校で勉強したんですが、そこの教育方針はとにかく最初の一年は発音練習とリスニングをひたすら。
文法の授業ももちろんありましたが、全体の 1 ~ 2 割程度だったろうか…
来る日も来る日も発音練習と規範テープを聞くだけ。
ノイローゼになりそうだった(笑)
でもそのおかげか、中国語だけは一応自分の言いたいコトも言えるし、相手がナニ言ってんのかもわかり、とりあえずのコミュニケーションは取れるようになりました。
もちろん語学の勉強には、いろいろな道があり方法があり、その人が何を目的とするのかで勉強方法も大きく変わってくるのでしょう。
しかしだ…
オレが覚えさせられたみたいに
♪あいまいみー
♪ゆーゆあゆー
♪ひーひずひむ
♪しーはっは!
って、コレじゃぁ 「コトバの勉強」 とは言えんだろう、と。
日本の英語教育の目的って何なんですかネ。
機械的に単語と文法を暗記させ、それで屁の役にも立たん受験用問題を解く、それが目的なんだろうか…?
それに費やした時間と労力を別のベクトルに向けちゃいけないんだろうか…?
オレは語学とは、しゃべれてナンボだと思ってます。
新聞は読めるケド、会話はできませんなんて、そりゃぁどー考えても歪んでるワケで。
上の子は将来は海外で日本語を教える仕事をしたい、と、これまた誰に似たんだかよくわからん(少なくともオレではない・笑)、崇高な目標があるようで、そのためにもこれから英語は一生懸命に勉強したいようです。
だったらなおのコト 「受験用の英語」 を教えるようなところには行かせたくない。
オレがノイローゼ寸前にまで追い込まれたように(笑)、 「とにかくクチと耳を鍛える。文法はそれから」 という方針でガシガシやってほしいワケです。
それぐらいやらないと、外国語なんてしゃべられるようにはなんないっすヨ。
でもなぁ…
そういう内容でやってくれるようなトコに行かせて…
彼女はコレが正しい発音だと信じるネイティブっぽい発音で教科書読んじゃって…
それがクラスで哄笑を買い、
「なに、あの子…?」
「なにカッコつけてんの…?」
などと理不尽ないじめに遭わないだろか…
そんなコトまで考えてしまふ(笑)
こうやって日本の貧しい語学教育の枠にはめられ、ムダな時間と労力を使い、挙げ句の果てに画一化されて身についたモノは 「通じない英語」
それじゃぁかわいそうだ… と思うワケっす。
もちろん本人がその気ならホームステイにも行かせるし、海外の高校や大学に行きたいというなら、できるだけのことはしてあげたい。
オレも両親にそうしてもらったし、おかげでたっぷり遊べた… 違… (爆) ちょっとはコトバが身についたと思えます。
やっぱりある程度のトシになったら、どっかにほっぽり出すのがいいんですかネ…
女の子だから、そーなったらそーなったで、それはそれは心配だろうけど、本人と運を信じるしかないっすよネ。
むむぅ~…