ウチの女房は専業主婦です。
なので子供たちが通っている学校の PTA 役員であるとか、あるいは地域の自主的な組織とか、そんなんには必ず狙われ(笑)
また 「イヤ」 とは言えない性格なんで(オレには平気で言うのに・笑)、いろんなモンを引き受けてまして、その中のひとつ。
「地域安全パトロール」
小学校の新一年生の下校時。
ウチは田舎なんで畑とか田んぼも多く、人通りの少ない場所もあるんで、通学路の要所要所に立つとか、校門から所定の場所まで送りましょうとか。
あるいは夜間に数人一組となって見まわるとか。
一応、女房は 「女性」 なんで(笑)、夜間パトロールはまわってきませんが、下校時のパトロールには毎日のように行ってた。
それが結構な負担だったようです。
「すいませぇ~ん! ×組の△◆ですけどぉ~ 今日のパトロール、どうしても行けないんですよネェ~ 申し訳ないですケド、代わってもらえませんかぁ~」
みたいな電話が来て、女房も渋々…
「あ… はいぃ… わかりました…」
夕飯の時。
「これこれこーゆーワケでさぁ~ しょうがないから行ったけど、もう予定みんな狂っちゃったわヨ!」
「そそそ、それは大変だったネ… ででで、でもそーゆー時もあるだろうから、まぁお互い様、っつうコトで… 次はオマエが代わってもらったらいーじゃん…」
「でも、それだったら何のために当番制にしてるかわかんないじゃん」
「だだだ、だから… そーゆー時もあるでしょ…」
「だいたいみんなで当番を決めた時… くどくどくどくど… (以下 1,000 行省略) なんだからさー (以下 10,000 行省略) きちんと守ってもらわなきゃ困るのヨ!」
「(げっそり…)そそそ、そーだネ…」
オレがいったい何をしたとゆーのか(泣)
そんなんが頻発し(笑)、今年のパトロールの主要メンバーは新一年生のお母さんたちにしてもらおうと。
まぁ至極自然な発想であります。
それを地域の集まりで提案したところ…
誰も挙手したヒトがいなかった
(爆)
「ワタシ仕事してますから」
「今までやってたヒトが引き続きやる、ってダメなんですか」
「そういうボランティアって、強要するものじゃないと思います」
こんな意見が相次ぎ、オレ以外にはキレない女房もさすがにブチ切れたらしい(恐)
夕飯の時。
「こーゆーワケでさー! 一人も賛成してくれないのヨ! そればかりか ↑ こんなコトまで言われてさー! (以下 100,000 行省略) ふざけないでヨ! って怒鳴りそうになっちゃったわヨ!!」
「そそそ、それは大変だったネ…」
「くどくどくどくど…(以下無限リピート)」
いったいボクが何をしたとゆーのですか…(哀)
でも確かにヒドい話であります。
「余計なお世話」 と感じてるヒトもいるのかも知れないが、こうした 「好意」 に対して、それがさも当然であるかのように振る舞い、それが自分にかかってきそうになると 「ボランティアは強要するものではない」 と建前論に走る。
これでもし下校中に何かあったら 「安全パトロールは何をしていたのか」 とか 「安全パトロールに責任はないのか」 とかって言ってくるんだろうなぁ…
「好意」 と 「義務」 そして 「責任」 というコトを、完全に自己中心的に捉えちゃってるんでしょうネ。
ガキにはありがちな発想ですが、まぁ精神はガキのままで、身体だけ一人前になっちゃった、っつうバカがたくさんいますからネ…
そーゆーのが 「ヒトの親」 なんで、生まれてくる家庭は選べないとは言うものの、そうした家庭に育つ子供がかわいそうでもある。
で、この下校時のパトロールでモノすごい悪態ついてくるガキがいるそうです。
「道路を横断する時は、左右よく見るんですヨ」
「うるせぇ~! くそババァ!」
「ほらほら、傘振りまわしちゃ危ないでしょ!」
「関係ねぇダロ! おらおらおら!」
で、そのガキが書いた作文。
「パトロールのおばさんたち。いつもありがとう」
(爆)
「だいたいこのガキはネェ! 言ってるコトと書いてるコトが全然違うのヨ! あ゛ー! 何かもう、すごいムカつく!!!」
「ま、まぁまぁ…(泣)」
オレの静かな夕餉の時間を返して欲しいんですが…(心)
で、このクソガキ。
傘振りまわしてたら、それがある女の子の顔面直撃。
それがウチの斜め前の家の子で、ウチの子供たちとも非常に仲がいい。
幸い、ケガ自体はちょっと赤くなった程度だったらしいのですが、この家のお父さんがかなり強烈なヒトなんですヨ。
普段はすんごいいいヒトで、日曜日でも会うと 「こんにちは~!」 とかって、すごいにこやかだし。
しかしそのお宅の前の T 字路にカーブミラーがなく、それが非常に危険だということで何度か役所に陳情してたらしいのですが、いっこうに付く気配がなく。
いーかげんアタマに来たそのお父さん。
役所に突撃。
翌日にはミラーが付いてた
(笑)
相当ハデにねじこんだんでしょうネ…
ヤルとなったら徹底的にヤル人みたいです。
そんな人の愛娘がヤラれちゃったワケなので、これは怒鳴り込むぐらいじゃ済まないだろうと思ってたんですが、意外なコトに何もなく。
どうやら
「今回だけは相手が小さな子というコトで勘弁してやる。しかし次にやったら…」
と、顔面蒼白で怒ってたらしいです…
ヘタに怒鳴られるより、こういう風に怒っちゃう方がコワいよネ…
でもまぁそのクソガキには一発雷を落として欲しかった、と女房が真顔で言ってました(笑)
結局、この安全パトロール。
たまたま女房と何かの役員で一緒だった人が引き受けてくれたそうなんですが、それでも あーでもない こーでもない といろいろあったらしい。
事の次第は、例によって夕飯の時にコト細かく聞かせてくれたのですが、アタシャ相づち打ってたダケなんで、てぇ~んで覚えてません(笑)
オレのように会社で仕事してる人間から見れば、こういう地域の活動というのは歯がゆいコトが多いです。
まず責任の所在を明らかにし、権限を明確に決め、指揮命令系統をはっきりとさせる。
コレだけでもずいぶん違うと思うのですが、やっぱり難しいんでしょうネ。
誰がパトロール当番の時でも、いや、どんな時でも。
子供たちは守ってやりたいっすよネ。
それが強要ではなく、善意から始まっているコトを子供を持つ親たちはすべからく正しく自覚すべきだし、そうした善意のあり方と、無償の好意に対する礼儀というモノを子供たちにしつけてほしい。
って、まずバカ親どもから教育し直すのが先か…
(笑)