Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

3人で呑んだ

先週の土曜日。

親父と弟と 3 人で呑みに行った。

この 3 人で呑むなんて、考えてみれば数年前に家族で北京に行った時、ホテルのラウンジで呑んで以来である。

何となく親父と話していて、 「じゃぁ近いうちに呑みに行きましょうか」 というコトになり、どうせなら弟も呼ぼうというコトになった。



場所は浅草・神谷バー

5 時ごろに行ったのだが、週末というコトもあり、すでに席はほぼ一杯。

それでも 4 人がけテーブルに一人で座っているところがあったので、とりあえずそこに座り、後から来る弟のために、イスに親父が帽子を置いていた。



まずは親父を席に座らせ、最初なんで食券を買いに行く。

生ビールで乾杯。



そうこうしてるウチに弟登場。

「そこに座れ」

と、親父が帽子をどけると、隣に座っていたおっさんが 「この帽子はアンタのかい…?」 みたいな。

「そうだヨ」

と親父。



どうも、このおっさん。

この時間なのに相当デキあがってるみたいで、電気ブラン片手に顔も真っ赤である。

んで、ろれつもよくまわってなく、どうも言ってるコトがよくわからん(笑)



で、ウチの親父。

このおっさんに連れがいるのかと思い、 「あ… こりゃぁどうも失礼」 みたいな。



しかしこのおっさん曰く 「いや、連れはいない」 と。



(?_?) ナニ…?



「東京じゃぁ席取るのに帽子置くのかい。帽子は頭にかぶるモンで、イスに置くもんじゃないんだがなぁ」



何言ってんだ、コイツ…(笑)



弟もナニがどうなってんのかさっぱりわからず、かわいそうに立ちっぱなし(笑)



「座れ、座れ」

と、酔っぱらい相手に話してもキリがないので、無理矢理に座らせる。



と、またこのおっさんがブツブツ、というか、酔っぱらってる割にはデカい声ではっきりと、隣のテーブルのおばさんに 「この人は変わっててネェ… 頭にかぶる帽子を、ケツ乗せるイスに置いてさー 席取ったつもりらしいんだけど、どうもこりゃ驚いたネェ」 みたいな。

こう書くと当時の雰囲気の 50 %も伝わらんのだが、何かこう…

非常にネチっこい、粘着質な言い方である。



さすがに温厚なオレも頭に来てビールでもブッかけたろか! と思った矢先。



「うるせぇじじいだナ! 何だこのヤロー さっきからブツブツ言いやがって!!」



と、オレの親父がブチ切れた(笑)



齢 77 になるとゆーのに、気の短さは相変わらずである(笑)



「おう! 出るゾ! こんなクソジジイがいるトコで酒なんか呑めるか!!」



と、イスを蹴り倒す親父(笑)



え゛… 出ちゃうんですか… だって注文した料理、まだ全部来てないじゃん…(笑)

しかもカネ払ったのは 【オレ】 なんですが…(爆)



が、そんなコトに耳を貸す親父ではない(笑)

もっともオレもこんなバカオヤジと同じテーブルで呑むのはイヤだったので、相変わらずナニが何だかよくわかっていない弟を引っ張り、店外に出た。



「じゃぁ、オレが知ってる店に行こう!」



と、オヤジ。

何でもずいぶん前に母親と一緒に来て、ソーセージの盛り合わせがとてもウマかったビアホールがあるので、そこに行こう、と。



ドコでもいいです(笑)



ご存じの方はご存じだろうが、神谷バーから隅田川を渡った向こうにアサヒビールの社屋、通称 「う○こビル」 がある(笑)





画像は 「Wikipedia」 から 無断借用、スンマセン…



てっきりこの中の店に行くのかと思ったが、親父の足はその隣のアネックスビル、つまり別館の方へ。

店に入る。



「あれ…?」



と親父。



( ・ω・) ドーシタンデスカ…?



「こんなキレいな店だったかナァ…」



その店はどっからどー見ても 「ビアホール」 などではなく、あらゆる角度から如何ように見ても 「レストラン」

「入ってもいいですか…?」

と親父。

「あ、どどど、どーぞ…」

と店の人(笑)



とりあえず席に座り、注文を取りに来たウエイターに聞いてみたら、 3 年ほど前にオーナーが変わり、それと同時に店も別のテナントが入った、とのこと。

レストランで呑むのかヨ! とかって思ったが、弟も 「もうハラ減ったからココでもいーじゃん。適当に喰ってからまた別の店に行こうヨ」 と。

それもそーなので、適当に注文して改めて乾杯。



何だか小ジャレたグラスにビールがつがれ、それで 1 杯 800 円(笑)

高けぇー

まぁだけど、どうせ親父がオゴってくれんだろうからいいヤ…(笑)



結構呑んだ(笑)



料理もそこそこおいしかったので、まぁかなり満足したのだが、ちょっと酔っぱらってきた親父。



「じゃぁ別の店に行こう! おいしい中華料理屋があるんだヨ! そこに行こう!」



この腹の状態で中華、っつうのもちょっとツラいモンがあったが、まぁ紹興酒でも呑もうと思い、お会計。

で、親父曰く



「ココはごちそうしてもらっていいか?」


(核爆)



今日はもう最初っからオゴってもらうつもりだったんで(笑)、現金もそんなに持ってきてないのである(笑)

神谷バーでもカネ払ってるし、しかもそれも満足に喰ってないし(笑)



親父はトコトコとトイレに行ってしまった。

「兄貴、オレも半分出すヨ」 と弟。

ここで 「そうですかぁー♪」 とかって、待ってました! と言わんばかりに半分出させるのもカッチョ悪いので、カードで払った(笑)



ほろ酔い加減の親父と、けっこう満足した弟、そして一挙に財布が軽くなってしまったオレの 3 人で、夕暮れの隅田川沿いをブラブラ歩く。

で、親父おすすめの中華料理屋着。

店内は…



満席だった



(笑)



待ってようかとも思ったが、週末のこんな時間帯ですぐに席が空くワケもなく、んじゃぁまぁ観音様でもお参りするか、と。

で、ふと去年の同盟忘年会を、ここ浅草の沖縄料理屋でやったコトを思い出した。

料理も酒もけっこうウマかったし、仲見世からすぐだからそこに行こうかな…



で、親父と弟に 「これこれこーゆーワケで、沖縄料理の店があるんだけど、そこに行く?」

「沖縄料理かぁ あんまり食べたコトないから、そこに行ってみるか!」 と即決の親父(笑)

「行こう! 行こう!」 と、とりあえず喰えて呑めるなら、ドコでもいいヤ! みたいな弟(笑)



浅草のど真ん中に、こんな沖縄料理屋があるのか… と言いたくなるぐらいの、けっこう本格的なお店である。

その店 next「ぬちぐすい」 着。

ヨカッタ、テーブルが空いていた(笑)



ゴーヤチャンプルーやらソーミンチャンプルー、ソーキ肉のとろとろ煮やらたこの天ぷらとか、あと、えぇ~っと… 何、注文したっけナァ… と、ついさっきまでレストランで飲み食いしたとは思えないほどの食欲 3 人組(笑)

弟はまだ 30 代なのでまだしも、親父なんか 77 なんだけどナァ…(笑) と、この部分だけはまさしく 「親子」 なオレ(笑)



料理もウマかったし、泡盛もウマかった。

3 人で何杯呑んだかなぁ…

で、ココは親父がオゴってくれました(笑)



神谷バー以外では終始、上機嫌だった親父(笑)

涙もろくなったせいか、昔話で目を潤ませ、トシ喰ったせいか同じ話を何度もし、ちょっとボケ入っちゃったのか、自分で言ってるコトを自分で否定し、思わず顔を見合わせて苦笑するオレと弟(笑)



帰りの車中で 「もうこの 3 人で呑むコトはないのかなぁ」 とツブやく親父。

「何言ってんですか、そんなコトないですヨ。また近いウチに 3 人で呑みましょうヨ」

「これが最後のような気がするヨ」

「冗談じゃないですヨ。今度は浅草じゃなくて、家の近くでもいいですから、またジロー(弟のコト。オレはコタロー・笑)も呼んで、一杯行きましょう」

「そうだな…」



最近、身辺整理を始めた親父。

好きなところもたくさんあるが、それと同じぐらい嫌いなところもある親父。

家に戻り、留守番をしていた母親に 「おかあさん、今日はコタローとジローにごちそうになっちゃったヨ」 と。

いや、ごちそうしたのは オレだけダ (笑)

「よかったですネェ」 とお袋。



ちょうど、この呑みに行った日の翌日は親父の誕生日であった。

親の誕生日なんぞ、まるで覚えていないオレであるが(笑)、代わりに女房が覚えていてくれる(笑)

なのでちょっとしたプレゼントを買い、呑みに行こうと迎えに行った時にプレゼントを渡していたのである。



翌日、つまり親父の誕生日。

電話がかかってきた。

プレゼントありがとう、昨日は楽しかった、また行きたい、と。



とりあえずは喜んでくれたようなので、まずはヨカッタ。

また呑みに行きましょう(笑)



追記

帰りがけ。

神谷バーの前を通った。

すでに店は閉まったいたが、隣接の売店は開いていて、そこで電気ブランのボトルと神谷バー特製のグラスを買ってくれた(笑)