まぁ、あくまでも 「お話」 として読んでください。
いずれもオレが添乗員としてよく行かされてた 80 年代後半ぐらいのことなので、今から 20 年ぐらい前ですナ。
ヘッドライト
-----
今も地方ではそうだろうが、中国の夜道は暗い。
もうほとんど真っ暗と言ってもいいぐらい。
さすがに都市部では街灯も整備されているが、ちょっと郊外にはずれたりとか、山間の道路なんか漆黒の闇。
そんなところでクルマ同士が猛スピードですれ違う。
しかもヘッドライトを点けずに(暗)
よくこれで正面衝突しないもんだと感心した。
で、なぜ夜にヘッドライトを点けないのか、ドライバーに聞いてみた。
彼曰く:
「人間に限らず生物は、暗闇の光に吸い寄せられる性質を持っている。したがって闇夜にヘッドライトなど点けようもんなら、逆に正面衝突しちゃうのである」
アンタは虫か! 蛾か!?
(笑)
長い下り坂
----
添乗員なんでツアーバスでは常に一番前、つまりドライバーの真後ろに座ることが多い。
で、何回目かの中国添乗の時に妙なコトに気づいた。
長い下り坂にさしかかると、ギアをニュートラルにしてフットブレーキのみで減速しているのである。
これはドライバー 10 人中、 10 人ともそうだった。
オレはクルマのことはよく知らんが、コレって危ないよネ…?
いわゆる 「ヴェイパーロック現象」 にならないのだろうか…
自動車のフットブレーキが過熱した際に、伝達系統である液圧系統内部に蒸気 (=vapor)による気泡が生じ、そのために利かなくなることをいう。「ベーパーロック」とも表記される。 (出典: Wikipedia) |
で、なぜエンジンブレーキを使わないのか、ドライバーに聞いてみた。
彼曰く:
「そんなことしたらエンジン痛めちゃうじゃん。それにこうすればガソリンの節約にもなるからネ」
い、いや…
確かにエンジンを大切にすることも、ガソリンの節約も大事だけど…
客の安全を第一にせんかい!
(泣)
運 7
-----
飛行機のこと。
つまりは 「運ぶ 7 号機」 ということか(笑)
旧・ソ連製の 「アントノフ」 という双発ターボプロップ機を、当時の中国の技術水準に合わせてコピーしたものとか。
も、もう… それだけで…
(怖)
確か 50 人乗りぐらいの小さな飛行機だったと思うのだが、さすがに地方都市同士を結ぶ路線だけにしか就航していなかったようだ。
もう何回も乗ったっすヨ…
搭乗口がとっても小さくて、よく茶室にあるような 「にじり口」 みたいだった(笑)
当然にして機内も狭く、身長 175cm のオレでも前の座席にひざがつかえて、身体を斜めにしないと座れないぐらい。
こんなんで緊急時にスムーズに脱出できるんだろうか…
で、そのことを客室乗務員のねぇちゃんに聞こうと思ったが…
知らなくていいコトも世の中にあるかと思い、聞かなかった(笑)
いや、聞けなかった…