Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

自転車瀬戸内紀行 ~波乱の幕開け~

「全員でフォローし合って、全員が連続休暇を取れるようにしよう」

こんなありがたい会社の施策があって、今年もまた自転車担いで旅行をしてきた。



ってか、一週間会社行ったら、また来週から 【夏休み】 なんですが(笑)、こんな時期に休暇取ってもいいのかナ…

もちろん上司の OK はもらっているので、別にビクビクするコトもないのだが、いきなり 「出社に及ばず」 なんてコトにはならないだろうナ…(笑)



さて。

今回は女房のクニで法事があるので、それに出なければならん。

というコトは、女房のクニがある関西方面までの足代は当然にして家計持ち、これは助かる、というコトで、前回に引き続き、西の方へ行くコトにした。



去年は伊勢まで行って、 HIDE さんをはじめとする志摩サイの皆さんにもお付き合いいただいたり、また琵琶湖一周に連れて行ってもらったりと、盛りだくさんの内容であったが、折しも台風の襲来により、予定していた淡路島一周はキャンセルせざるを得なかった。

今年はそのリベンジを、と目論んだのだが、どうせそっち方面行くなら、関東の自転車乗りにとって一度は走ってみたい 矢印しまなみ海道 に行ってみようか、といきなり方針転換(笑)



尾道からしまなみ海道を渡って今治に抜け、今治から四国を横断する形で東に向かい、そこから淡路島、明石に戻ってから帰る、そんな計画を立てたワケであります。

しかし、淡路島への交通の便が非常に悪い。

しまなみ海道と淡路島を組み合わせた場合、どう考えても輪行には致命的な不確定要素がつきまとい、そんなら淡路島はやめちまって、別のトコにしようか…



で、ふと 「小豆島」 に気づいた。

淡路島の影に隠れて、非常にマイナーな小豆島であるが、検索してみると小豆島を自転車で巡るのも結構楽しそう♪

そんなら小豆島ダ! と、いつものように短絡的に決定。



というワケで、コースとしては尾道からしまなみ海道経由今治へ。

今治から四国をほぼ横断し、高松から小豆島、小豆島を一周して岡山に渡り、そこから帰るという都合 4 泊 5 日と相成った。



7 月 27 日(土)
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未明から起床。

着替えなどは前日から用意していたので、出発直前にタイヤにエアを入れておきましょう。

さすがに輪行にフロアポンプは持っていけないからナァ…(笑)



で、バルブのキャップを緩めたら…

エクステンダーがすっぽ抜けました(爆)



ちょ、ちょ…(焦)



オレの FF 山口は 60mm のリムハイトなので、バルブにエクステンダーをカマせているのだが、ガシッ! とついているハズのエクステンダーがいとも簡単に抜けてしまった(笑)

エクステンダーはパナの継ぎ足しタイプなのだが、バルブのネジとシンクロするようになっているので、取り付け方が微妙というか絶妙なさじ加減が必要となる。

それが出発直前のこのタイミングで抜けちまった。



_ノ乙(、ン、)_



慌てて入れなおしたが、ポンプのクチをハメただけで ぷしゅ~ とエア漏れする、自らの存在自体が己のアンチテーゼだという、哲学的仕様のバルブになってしまった(笑)

これはあんまりいじらん方がいいかも…

この状態でも何とか空気圧は保っているので、これ以上のエア漏れをさせないためにも、とりあえずこのままにしておいて、ゆっくり見なおそう。



第一、もうそんな時間はない。

これから始発電車に乗って東京駅まで行き、新幹線で女房のクニに行かねばならん。

急げ、急げ…



駅前で輪行袋にパッキング。

前回もさんざんやっているので、すぐにできるハズだったが、ディープリムだとホイールのパッキング位置が非常に難しいコトが 【今】 判明(笑)



普通のリムであればフレームを両側から挟んだ状態で、スポークの間にハンドルを入れ込めばピッタリいくのだが、ディープだとリムが高すぎちゃって、ハンドルが入らないんだよネ(爆)

一度リハーサルをやっておくべきだったが、さすがに連続休暇前にはそんなヒマもないアルヨ。




何とか完成(疲)

早朝から汗だくになってしまった。

よく冷えた缶コーヒーがぶ飲み。



さすがに土曜日の早朝というだけあって、電車もガラガラ。

出発前からぐったりしてしまったオレであったが(笑)、よく冷房の効いた車内で汗も引き、落ち着いたところでエクステンダーが脳裏をよぎる…



「今日は女房のクニで法事、明日は午後の新幹線で移動だから午前中の間にエクステンダーをしっかりつけ直さなきゃ…」

「もしイカれちゃってるようなら、どこぞのプロショップで買い直さないとナァ」



そんなコトを考えてるうちに、いつしか秋葉原

そこでオレの耳に入った駅のアナウンス。



「山手線は人身事故のため、全線で運転を見合わせています」



( ・ω・)

えぇぇ! 秋葉原から山手線で東京駅まで行こうとしてるのニィーっ!



京浜東北線は通常通りに運転をしておりますので、そちらをご利用ください」

あ、なんダ…

よ、よかった…

京浜東北は動いてるのネ。



しかし。

山手線がストップしちまったため、京浜東北線は激混み。

(爆)



秋葉原のホームに着いた京浜東北線は、さすがに出勤ラッシュほどではないが、それでもほぼそんな感じ。

この中に、こんなでっかい荷物(輪行袋・笑)を持ち込め、と言うのか!

ででで、できるワケないジャン!



とりあえず一本見送って現実逃避をしてみたが、次に到着した電車にオレは現実のキビしさを突きつけられた。

乗るしかない(笑)



「す、すいません、すいません…」



露骨に迷惑そうな顔をする乗客たち(笑)

そらそーダ。

もし逆の立場だったら、オレだってあからさまに舌打ちぐらいはするかも。



東京駅到着。

またもや全身汗だく。

リドレーさんは無事か、非常に心配だったが、とにかく新幹線に乗らなきゃ…




やっと手に入れた安住の地(笑)

あぁぁ 疲れた…

(; ̄д ̄)フゥ…



こっからは順調で、無事に女房のクニで法事を済ませたあと、たらふく呑み、かつたらふくごちそうになったところで爆睡。



7 月 28 日(日)
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この日は尾道まで行くのだが、午後の新幹線を取っているので、午前中はたっぷりと時間がある。

この時間でバルブのエクステンダーを確認しとかなきゃ…



が、その前に天気が非常に気になるので、天気予報を見ておこう。

何でも山口のあたりでは大雨らしいし…



ごろりと寝っ転がって、テレビをポチ。

さっそく天気予報コーナーとなったが、島根県山口県にモノ凄い豪雨が降ってるらしい。

アナウンサー曰く:



「これまでに経験したことのような豪雨」



( ・ω・)



山口って広島の隣だよナ…

オレ、これから広島県に行こうとしてるのに



大丈夫なのか?!



いつの間にか正座してテレビを見ていたオレの目に飛び込んだのは、文字通りバケツをひっくり返したようなド級豪雨の中、土砂崩れや河川の氾濫、避難する方々や自衛隊の出動など、大災害の様子そのもの。

思わず見入ってしまった。

( ;ω;) オレ、大丈夫カナ…



いい加減正座していた脚がシビれたところで、チャンネルを変えてみたが、どこの局でも報じられるのは 「これまでに経験したことのような豪雨」 による被害の様子のみ。

(  ´;ω;`) イ、行ケナイカモ…



正座していた脚のシビれが治ったところで、予約している尾道のホテルに電話してみた。

「もしもし! かくかくしかじか!」



「雨は降ってますケド、 普通に雨が降ってる って感じで、そんな豪雨じゃないですヨ」

( ・ω・) ソウナノ…?



もしかして、これから降るんだろうか…

そんならまさにドンピシャじゃん(笑)



天気予報やスマホの各種アプリなど、いろいろと見てみたが、何とか広島地方は大丈夫そう…

それなら行くしかないヤ。

降ったら降ったで、現地で考えればいいし。



と、いつもの自己中心的お気楽無根拠楽観主義を発動したオレは、義母にたらふくお昼をごちそうになり(笑)、輪行袋を担ぐ姿も凛々しく、ただでさえデカい鼻腔をさらに広げ、フンフン! と意気込みつつ、駅までの道を歩き出したところで、クルマに乗った甥っ子にバッタリと出くわした。

「駅まで送るヨ」

アリガトウ!



なんだ、幸先いいじゃネェか!

もう雨でも風でもドンと来い! ってんダ!



ずっと意気込み続けていたので、新幹線に乗った途端に疲れを覚え(笑)、うつらうつら。

新尾道駅に到着。




尾道は雨だった。

が、山口県で降っているような豪雨ではなく、まさに電話で聞いた通り 「普通に雨が降ってる」 程度。

しかも小雨であり、もうすぐやむんではないだろうか。



タクシーの運ちゃん曰く、山口の雨がこっちに来るコトはないヨ、と。

ぜひそうお願いしたいモンです(心)



小雨の中、ホテル着。

荷物を部屋に置いたところで、明日は渡し船に乗って向島というところまで行くワケだから、下見しとくか…



って、本当は HIDE さんに教えてもらった、夕日がきれいだという千光寺公園とかにも行くつもりで、早めに尾道に着くようにしてたんだよネ。

でも、この雨じゃぁ自転車乗る気も起きないし、時間が有り余っている(笑)

ま、ブラブラするか…




雨の尾道港。




港のプロムナード。

晴れてたら気持ちいいんだろうナ…




思いっきりレトロな商店街があったので、歩いてみたが、別段変わったモノはなく、ただの田舎の商店街だった(笑)




アレが千光寺公園なんだろうナ。

歩いてあそこまで行く気もせんわい(萎)



散策終了(笑)

だってゴム草履でペタペタ歩いてるから、親指の股は痛くなるし、ゴムだから滑らなくて、たまにヒザが かくん ってなるんだモン(笑)



んじゃぁお楽しみ、尾道ラーメンでも喰うか…


最初に目に入ったこの店。

入ってみたら 「すいませぇ~ん スープが終わっちゃったんですヨォ~」

え、まだ 6 時ぐらいだけど、もう終わっちゃったの…?!



って、ないモンはしょうがない。


なので、すぐ横にあったこの店に入ってみた。




何はともあれ、まずはコレ(笑)

これからの旅の無事を祈り、ひとり乾杯。

店のおねえちゃんがふたりともかわいく、延長料を取られないか心配になった(爆)




ラーメン屋でビール呑んだら、やっぱりコレっすよネェ~♪

だんだんいい気持ちになってきたところで、本場の尾道ラーメンを食しましょう。




いただきまぁ~っす!



む…

むぅ~…?



油っぽい(笑)

この豚の背脂がちょっとしつこいかも…



スープはあっさり醤油系、麺は博多ラーメンのような細いストレート麺で、こういうスープと麺の組み合わせは美味しいんだが、背脂がいただけません。

これ、ない方が美味しいんじゃないかナァ…

(あくまでもオレ個人の感想です)



期待した割には、ちょいとハズされた気分だったが、次から次へとお客さんも入ってくるし、地元では人気店のようダ。

ただオレにはちょっとだけ合わなかった、というコトで、このお店がどうとか、あるいは尾道ラーメン全般がどうの、というコトでは決してありませんので、あしからず(^^)b



それなりに満腹したところで、もうちょっと飲みたく、コンビニなどを探してウロウロしたが、まったく見当たらず(笑)

尾道駅のすぐそばなんだから、コンビニなんていくらでもありそうだが、全然ないんですヨ、これがまた。

仕方ないので、ホテルの自販機でビール買って、シャワー浴びてまた部屋でグビグビ。



あぁぁ

眠くなってきた…



何だかエクスなんとかという、とっても大事なコトを忘れてるような気もするが、まぁどうせ酔っ払えば忘れる程度の、どうでもいいようなコトなんだろう。

もう寝よう…



尾道の夜は更けていく…



矢印自転車瀬戸内紀行 ~しまなみ海道~ に続く…



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