Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

昨日の出来事

会社からの帰り。

あちこちで豪雨が降ったようで、その影響で電車も遅れ気味。

駅に着き、乗り換えの電車にギリギリ間に合いそうだったので、ダッシュ



「待って待って待って」

タッタッタッタッ…



巨体を揺らし、ズリ落ちるズボンを押さえつつ、電車に飛び込んだが、見事にドアに挟まれた。

「おりゃーっ!」

気合もろともドアをこじ開け、そのまま車内へ。



「ハァハァハァ…」

「駆け込み乗車は大変危険ですのでおやめください!」

あ、このアナウンスはオレに言ってるんだナ…



「駆け込み乗車は危険であるばかりか、電車遅延の原因ともなり、他のお客様へのご迷惑となります! 絶対におやめください!」

ワカッタヨ…



気のせいか、あるいは多少の後ろめたさのせいか、他の乗客が視線が痛い…

いたたまれず、隣の車両に逃げた時、シャツの胸のポケットに入れていたメガネがないコトに気づいた。



アレ…?!

飛び込んだ時に落としちゃったのかナ…



元の車両に戻る。

「また来たヨ、アイツ…」

みたいに、乗客の視線が突き刺さる(痛)



飛び込んだドアのあたりをキョロキョロ見てみたが、メガネはない。

「何やってんの、アイツ…」

痛いってば…



困ったナァ

電車の中にないとすれば、飛び込んだ駅のホームか、あるいは隙間から線路に落ちたか…



次の駅で降りて、引き返すか…

乗務員にキツく注意され、他の乗客に迷惑をかけてまで飛び込んだのに…

何の意味もなくなった。



(涙目)



「アイツ、次の駅で降りちゃったヨ!」

「たったひとつ乗るために飛び込んで来たのかヨ!」

痛痛っ…



次の駅で降り、クソ蒸し暑いホームで電車を待つ。

すごすごと引き返し、ホームや線路なども見てみたが、メガネは見当たらない。



ホームにある売店や立ち食いそばのおばちゃん、また駅の事務室にもメガネの落し物が届いてないか聞いてみたが、案の定なし。

どうしよう…



途方に暮れたところで、女房からの LINE 入電。

「今、どこ?」

「○×駅。もうすぐ帰るヨ」

「駅前のスーパーで買物してるから、来て」



来て…?!

な、何でオレが…



いやいやいや…

だってオマエ、家からクルマで来てんだろ?!

オマエは すぅ~ とエアコンの効いたクルマで帰れるケド、オレは駅まで自転車なんだから、またスーパーから駐輪場に戻って、改造 R3 に打ちまたがって汗流しつつ、ハァハァ言いながら帰んなきゃなんないじゃん。

って、しかもそれどこじゃなくって、メガネがネェーんだヨ!



と、どうやって返事を認めようかと思案に暮れたが、だからそれどこじゃないんだってば!

「来て!」

「ハイ!」



ま、とっても親切かつ他人への思いやりに溢れた奇特な方が、汗ダラダラ流しながら電車に飛び込み、乗務員には注意され乗客には迷惑をかけ、なおかつ次の駅で降りちゃった人非人・犬畜生・ケダモノ以下であるオレのメガネを 「落ちてました」 と、駅事務室に届けてくれるかも知れないし。

それを期待して、今日は帰ろうか…



(御気楽)

(無根拠楽観)

(全事象回自分中心)



がっくりとなで肩を落としつつ、小雨の降る中、駅前スーパーに入ったら、女房が 「遅いじゃん」

オ、オマエ、人の苦労も知らないで…

(全部自分蒔種)



なんでわざわざオレを呼び出したのか、それがよくわからんが、どうせ



「今晩のメニューを考えてほしい」

「ひとりで買い物するのは退屈だ」

「荷物を持ってほしい」



の、どれかだろう。

いや、全部かも…



メガネをなくしたコトをどうやって女房に切り出そうか、いや、そもそもそれを言い出す気持ちをまずは鼓舞しなければ…

そんな気持ちでいっぱいで、とても今晩のメニューなんか考えられなかったし、退屈な買い物に一輪の花をかざすような気の利いたジョークも言えず、ひたすらカートを引きながら女房の後を歩いていた。

そんなんで退屈な買い物終了。



クルマまで荷物を運び、一瞥もせずにエアコンの効いたクルマで走り去る女房を見送り、オレはなで肩をさらにがっくりと落としちゃったモンで、とても肩にかけてられないバッグを抱え、スーパーを出たところで、外は本降りの雨。

オレの心象風景を映し出す涙雨か。

はたまたたっぷりとかいた変な汗をキレイさっぱりと洗い流す慈雨なのか。



どっちにしてもビショ濡れ。



今や R3 なのはフレームだけとなってしまった、元 R3 に履かせたフルクラム Racing3 は雨の中でも快調にまわるが、ユッチンソン・エキノクスは台形というよりは、ほぼ四角みたいにすり減ってるんで、雨だとツルツル滑るん death

命からがら家までたどり着くと、女房はすでに帰っており、夕飯の支度にとりかかっていた。



慈雨が流しきれなかった汗を、シャワーで流し、さっぱりしたところで食卓につき、そして視界に入ったそれは光り輝く 「プレミアム・モルツ」

いつもは発砲酒なのだが、買い物につきあったささやかなお礼らしい。



グビグビとほとんど一気に 500ml 缶をあけちまったが、女房+子供たちから 「もっと味わって呑んだら…」 と、またココでも注意されてしまった。

ビールから焼酎に切り替え、ほどよく体内にアルコールがまわったころ 「実はコレコレこういうワケで…」 と 「桜の木を切ったのはボクです」 「うむ、正直によく言った」 とホメられたジョージ・ワシントンのごとく、素直な気持ちかつ勇気を奮って女房にご報告申し上げたところ、



「あらまぁ じゃぁパパのお金で買ってネ」

「え゛ 家計から出ないの…?」

「だってパパが乗務員の注意も無視して、他のお客さんにまで迷惑かけて、おまけに次の駅で降りちゃって、さらに顰蹙かった、その結果でしょ」



オマエは千里眼



と、まぁそんなワケで、今日の帰りにもう一度駅の事務室に落し物を聞いてみる。

そんで乱視の目をかっぽじって、線路+ホームを凝視する。



でも、たぶんないだろうから

この週末にメガネを買いに行きまつ。



ァノヽノヽノヽ。+゚(゚ノ∀`゚・(ノ∀`。)・゚´∀ヾ)゚+。ノヽノヽノヽ

ァノヽノヽノヽノヽノヽノヽ



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