好天に恵まれた三連休。
初日は M さんと自転車に乗ってきたが、中日、三日目といつものようにちょこちょことヤボ用が。
昨日は女房の仕事が珍しく早く終わり、夕方 4 時過ぎぐらいに帰ってきた。
夕食も家にあるもので何とかできそうだ、というので買い物にも行かず。
ありあわせのモノで夕食を作り始めた彼女であるが、機嫌がいい時だと 「パパ、飲み始めてぇ」 と、手早く作った一品で、まずはビールを飲ませてくれるのである(福)
そんなワケで、早い時間から飲み始めたワケだが、ビール→焼酎ロックと進めたら、何だか早々に酔っ払ってしまった(笑)
酔っ払うと眠くなる。
で、年寄りの悲しさ。
一度目が覚めると、もう眠れない(老)
「こんな時間に酔っ払って寝ちゃったら、変な時間に目が覚めちゃうよナァ」
と思ったモノの、眠気には勝てずに爆睡、そして今朝は 3 時に目が覚めた(笑)
もう寝る気もないので、そのまま起きだし、ちょっと… どころか、かなり肌寒かったのでコーヒー沸かした。
テレビをつけてみたものの、しょうもない通販番組しかやってないので、この前録画した 「慕情」 を見るコトにした。
(画像ハ拾イモノ)
この映画は、 1949 年夏の香港を舞台に、英国人と中国人のハーフである女医ハン・スーインとアメリカ人特派員マーク・エリオットの悲恋を描いた 1955 年のハリウッド映画。
話の筋もさることながら、今から 60 年以上も前の香港の情景が随所に散りばめられ、その意味でも楽しめた映画だった。
1949 年というと、 10 月 1 日に毛沢東が北京の天安門城楼にて 「中華人民共和国成立了!」 と高らかに宣言した年。
国共内戦の煽りや、またほぼ中国全土を手中に収めた中国共産党軍の支配を嫌って、たくさんの難民が香港になだれ込んでいた時期であるが、この映画によれば毎年 3,000 人とのこと。
当時でも土地が狭く(いわゆる香港のダウンタウンは山手線内側ぐらいしかない)、過密都市であった香港に毎年それだけの職も国籍もない人々が流入したとなれば、んもうシッチャカメッチャカだったんだろうナ…
主人公ハン・スーインは、劇中、四川省重慶に出かけるが、そこには親族と妹が豪邸で暮らしている。
中国人同士、なぜかみんな英語で会話しているが(笑)、 1949 年夏、共産党が全土を掌握しようとする直前、国民党の牙城であった重慶は混乱の極みにあったのではないか。
そんな中、こんな豪邸で金持ちがのんびりと優雅に暮らせるモンだろうか、とちょっと不思議に思った。
しかしすでに香港なりアメリカなりに脱出する手はずが整っていたのか、あるいはこれから生まれ変わろうとする祖国の建設に一身を投げ打つ覚悟だったのか。
後者の悲惨さは歴史が示しているが、この古き良き時代の中国人の家にどんな運命が襲ったのか、今では知る由もない(ハン・スーインは実在の人物)。
劇中に描かれた 60 年前の香港。
街にはドデカい看板に溢れ(もちろん電飾はない)、ビクトリアハーバーにはジャンクやサンパンが我が物顔に行き来し、それを操る蛋民はみな裸足。
交通事故に遭い、ハン・スーインの病院に担ぎ込まれる少女も身寄りのない難民の子であるが、しかし街を歩く香港ピープルの姿は、みなスーツのような身なりであり、華南でありがちなズボンをヒザまでまくって、ランニング着てるお兄ちゃんなんてのは、まったく登場してこない(笑)
ま、作り手側とまったく視点が違うのだから、そんなコトをどうこう言うつもりはまったくなく、早朝というか真夜中に 60 年前の香港にタイムスリップしたような、そんなひとときを味わった、つう話(笑)