Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

ドアノブ物語

今の家に住み始めて四半世紀。

一度、フロや台所、トイレなど水回りのリフォームはしているのだが、まぁいろいろなところにガタが出始めている。



少し前に廊下と台所を結ぶドアのノブが取れてしまった(笑)

木製のドアとノブを固定している木ネジが、緩んできてしまったのである。

まぁここは家の中でも、もっとも往来があるところなので、ドアノブには相当な負荷がかかっていただろうし、しだいにネジ山が崩れ、最後にはポロッ… と。



!i!i!i!i!i ○| ̄|_ !i!i!i!i!i



どうしたらいいんだ、コレ…

ネジ山が崩れているので、締めなおそうにも、ネジは空回りするばかり。

きっと、ネジ穴に割り箸とかをネジ込んで木工ボンドで固めるとか、パテで埋めるとか、そんなコトするんだろうナ。



(  ´・ω・`) メンドクサイ…



なので、とりあえずガムテープで養生して、しばらく放置していたのだが(笑)、さすがに不便であり、この前の休みに近所のホームセンターにドアノブを買いに行った。

一口にドアノブ、と言ってもいろいろな種類があるんだろうし、サイズを図っていきましょう。

養生のガムテープを剥がし、この辺のサイズがわかれば大丈夫か、とメモメモ。



が、やっぱりそれだけでは特定ができず(笑)、売り場の人に相談。

するとドアノブサイズ書き込み表というのが用意されており、コレに書いてもらえば大丈夫です、と。

そんなに細かいのか…



さっそく家に戻り、書き込み表を完成すべく、あちこちを図っていたら…



ぱたん



( ・ω・) パタン…?



何かの拍子にドアが閉まってしまった。

(笑)



で、ドアの開け方がないコトに気づいた。

だって、ドアノブがないんだから。



(爆)



どどど、どーすんだ、コレ!

ヾ(`д´)ノ彡☆



ちょっと呆然。

(沈思)



ドアノブの穴に芯棒を差し込んで、それを回せばいいか。

で、取れたドアノブはあるのだが、肝心の芯棒が見つからない。

(  ´・ω・`) セットニシテオケヨ



仕方ないので、ドアノブの穴に芯棒の代用でラジオペンチとか、でっかいマイナスドライバーを差し込んで、まわしてみたのだが、いずれもうまくいかず、空回りするばかり。

そのうち、穴のまわりを固める四角形の金属製のガードというか、そんなのがハズれてしまった。

_ノ乙(、ン、)_



困った。

ホントに開かなくなっちゃったヨ。



解決案その 1 : ドアノブ周辺を電動ドリルで少しずつ穴を開け、最終的にドアノブ部分をえぐり取る。

が、この案は思いついた途端に、そのデメリットが嵐のように押し寄せ、瞬く間に却下。



解決案その 2 : ドアごと外す。

が、ドアを固定している蝶番は、ドアが閉まった状態では当然にして閉じているので、ネジ自体が隠れていて、どーにもならん。



解決案その 3 : ドアと壁のわずかな隙間にマイナスドライバーを差し込んで、何とかラッチを引っ込める。

まぁコレがもっとも妥当だし、穏当だし、順当だよナ…



でも、うまくいかない。

(哭)



いかん、そろそろ女房からの 「迎えに来て」 コールがかかってくる。

帰る前に何とかしなきゃ、また怒られる(怖)



カチャカチャカチャ!

_ノ乙(、ン、)_



「プルプルプル!」



かかか、かかってきやがった!

って、いつもよりだいぶ早いじゃねぇか!



しかし、クルマのキーは玄関のキーボックスに入っている。

しかし、ドアがこの状態なので、玄関に行けない。

(途方暮)



仕方ないので、台所の窓から外に出て、はだしで ペタペタペタ! と玄関に走り、キーを取ってクルマに乗り込んだ。

あ、玄関にカギかけるの忘れた。

って、玄関を戸締まりしたって、台所の窓は戸締まりしようがないから、同じコトか(笑)



クルマの中で恐る恐る女房に打ち明けたところ、あまりのバカさ加減に呆れたのか 「まぁ何とかなるでしょ」 と。

ちょっと安心(笑)





さっそくチャレンジする女房。

事務所は通していないので、画像にはプライバシー処置を施す(笑)

って、その芯棒、どっから持ってきたんだヨ!



芯棒を差し込んで、何とかラッチを引っ込めつつ、クレジットカード状のものを隙間に差し込み、さらにラッチを引っ込めようという高度な合わせ技。

昔、泥棒だったとか…?

(笑)



でも、やっぱりダメ。



そのうち、娘たちふたりも帰ってきて、まったく下手くそなコントそのものの状況に大笑い。

その笑い声で、ふくれっ面気味だった女房の機嫌も治ってきた。

(安堵)





ドアのあっちとこっちで女房と子供たちの共同作業開始。





「パパは何もしなくていい」 と言われ、ただ見ているオレ。

(笑)



せめて、と思い、またはだしで ペタペタペタ! と玄関まで走って、下駄箱の下にある工具箱をもってきて、女房と娘たちに渡す。

しかし、必死の努力の甲斐もなく、むなしく時間が過ぎていく。

台所側で作業をしている女房は、冷房が効いているからいいのだが、廊下側にいる上の子は冷房の恩恵にあずかれず、頭がフラフラしてきた、と(笑)



結局、そんなこんなで小一時間。

ラッチだけに、ラチがあきません。

<(_ _;>



いつまでも、こうしているワケにもいかないので、とりあえずオレと女房は夕飯の買い物に行くコトにした。

その間、上の子のフラフラを解消するため、冷房の効いているこっち側に来させて、下の子とも協力して、作業を続けさせる。



買い物の途中でも、女房は割と平気な顔をしていたが、オレは心配でたまらず、便利屋を呼ぶとか、知り合いの大工さんに来てもらうとか、とかく他力本願な想いが頭をよぎる(笑)



ぷるぷる。

女房の iPhone がふるえた。



「パパ」

と差し出された女房の iPhone に映し出された、その画像。





(核爆)



あああ、開いた!

すすす、すげぇーっ!



思わず声が出ちゃったヨ(笑)

「たぶん、けい(←上の子)が開けると思ってたワ」 と女房。

(笑)



さっそく感謝の電話。

「あああ、ありがとう!」

「いえいえ。パパ、ワタシお寿司が食べたいんですけど。あ、それからプレモルも飲みたいです」



( ・ω・) エ…?



「あ、それいいわネェ じゃぁ今日はパパのおごりで手巻き寿司パーティにしましょう! もちろんみんなのビールもパパのおごりで!」

と女房。



ま、まぁこれぐらいは仕方ない。

とにかく無事に開いたんだから。

あ、女房のヤツ、うにとかいくらとかガンガン買ってる(笑)



帰ってから、上の子にいったいどうやって開けたのか聞いてみた。

マイナスドライバーでラッチを引きつつ、 L 字型のアーレンキーとチェーンフッカーでラッチを開放した、と。

もしかして、君も昔、泥棒だったの…?(笑)



このところ、まったく出番のなかったアーレンキーとチェーンフッカーだが、こんなところで役に立ったとは(笑)



ドアが開いた安堵感と、家族で食べる手巻き寿司の幸福感。

思わぬ出費を強いられた喪失感と、オレが何かやろうとすると、必ずこうなるという鉄板感が入り混じった夜だった。





上の子が施した応急措置(笑)





もちろん、自動閉じ込みを防ぐ措置も施されている(爆)

作業の痕が生々しい(笑)