例によって、周回遅れでNFL中継を見ました(笑)
勝てばNFCチャンピオンシップ進出、負ければGo Homeという一発勝負であり、しかもトム・ブレイデイとドリュ・ブリーズという、まさに生きる伝説そのもののスーパーQB同士の対決となった。
常勝軍団「王朝」ペイトリオッツからバッカニアーズに電撃移籍。
ニューオリンズ・セインツ不動のエースQB
このふたりのQBで数々のNFL記録を塗り替え、パッカーズのアーロン・ロジャースと並ぶ、正統派ポケットパサーの代表というか、代名詞というか…
が、この試合では序盤からふたりとも、あんまり調子がよくなく、トム・ブレイデイは1stシリーズから2回続けてスリーアンドアウト、またブリーズもレギュラーシーズンでわずか6個しかインターセプトがなかったのだが、このゲームだけで与えたインターセプトが何と3つ。
もっとも彼の責任といえるインターセプトは1個ぐらいだと思うが…
しかし、試合自体は本当にタイトな見応え十分のすばらしい内容だった。
乱調スタートだったふたりのQBのアジャストぶりもスゴかったが、何と言っても他の選手たちの気合の入り方が全然違った。
激しいハードヒットはもちろん、QBの視線からパスコースを見切って、レシーバーの前に出るなど、冷静沈着なプレーも随所に見られ、そういうところも含めて、ただ単に熱くなってるだけ、なのではなく、気合の入り方が違う、と。
勝負は4Qにとてつもない勝負強さを見せるトム・ブレイデイのバッカニアーズ勝利となったが、この人の強さはもう神がかってる、としか思えません。
確かドラフト170位ぐらいの、ギリギリ引っかかった程度でNFL入りし、ペイトリオッツの控えQBに。
しかし正QBのケガで出場のチャンスがまわってきて、それからすっかり正QBを喰っちまったという(笑)
……カウボーイズのトニー・ロモもそうだったよネ……
……プレスコットにQBの座を追われ、引退しちゃったもんナ……
……それにしても、あのファンブルシーンを未だに何回も何回も映すのはいい加減にやめてほしい、と思うのだが……
それからのペイトリオッツはスーパーボウル出場9回、そのうち6回制覇という、スティーラーズと並ぶ大記録を打ち立てた。
というと、アメリカンドリームを地で行くようなシンデレラボーイかと思われがちだが、それだけで上に行けるほど、NFLは甘い世界ではなく。
もう、この人、努力の固まりのような人らしいです。
控えQBの時から、ずっとまじめに練習に取り組み、プレイブックを片時も手放さず勉強していた、とか。
ペイトリオッツのHCビル・ベリチックが、確かこんなコトを言っていた。
「私のチームに飛び抜けた才能のスタープレーヤーはいらない。必要なのはまじめに練習を続ける勤勉さと、私の戦術を理解する知性だ」と。
まさにトム・ブレイデイはそうだったんだろうな、と思う。
42才となった今でも、練習はもちろんのこと、食事などにも専属の管理栄養士を付け、非常に気を配ってるそうです。
まぁ、あの悪夢を未だに忘れられない、ファルコンズファンのオレとしては(笑)、もう一生かかっても呪い殺したいぐらいの相手だが(笑)、こうやってプロとしてもっとも必要とされる「勝利」をもぎ取る力と、それを可能にする普段からの努力には、もう尊敬の一言しかない。
これで、もしNFCチャンピオンシップにパッカーズに勝利しちゃったら、んもう次はスーパーボウルでしょ…
今年で55回目のスーパーボウルだが、開催会場をホームグラウンドとするチームは、これまでスーパーボウルに進出したことはないんだよネ…
そして、今年の会場はタンパベイ・バッカニアーズのホームであるレイモンド・ジェームス・スタジアム(笑)
スーパーボウル史上初めて、会場をホームとするチームが出場するのか、そんでもって勝っちゃうとか…(空恐)
トム・ブレイデイなら、あながちまったくあり得ないコトではない、と思えるワケです。
あ、ドリュ・ブリーズのコトも書こうかと思ってたのに、すっかり忘れちゃった(笑)
引退がささやかれる彼だが、どうなるんだろう…
また来シーズンも、このスーパーQBの戦いを見せていただきたいものです。
ファルコンズもチャージャーズも、当分は期待できないだけに(笑泣)