いやー
もうことばが見つかりません。
第55回スーパーボウルは、31-9でタンパベイ・バッカニアーズ2回目の制覇で幕を閉じた。
まったく予想がつかないゲームだったが、ワタシ的には超攻撃的なカンザスシティ・チーフスをバッカニアーズのディフェンスがどう止めるか、けっこう点の取り合いのようなハデな試合展開になるのかと思っていたが…
もう前半の終了間際ぐらいで、試合の結果は見えてるような気がした。
なるべくトイレに行かなくてもいいように、試合前の水分摂取も控えていたというのに(笑)、もう途中からトイレ行ったり、タバコ吸ったり(笑)
トム・ブレイデイはいつもの、というか、これが『いつもの』なんだから、空恐ろしいが、バッカニアーズのディフェンスがモノ凄かったヨ。
チーフスのオフェンスラインは主力3選手が欠け、ライトタックルがレフトタックルを担うという苦肉の策ではあったモノの、それにしてもバックスのオフェンスは4メンで効き過ぎるぐらいのプレッシャーがかかっていたし、飛び道具みたいなラインバッカーたちがバシバシパスカットしてるし、これじゃぁディフェンスバックは仕事がない(笑)
チーフスはまったくいいところがなかった。
だってTDが一本もないんだモン。
レギュラーシーズンの、あの鬼のような強さはいったいドコに行ってしまったのか、と。
やっぱり、マホームズの左足のケガは影響大だったようだ。
チャンピオンシップでも、いつものキレッキレのパフォーマンスはなかったし、この試合でもそれは同様。
それでも、何回か彼らしい、ラッシュをかいくぐってのトリッキーなパスはあったが、いずれもインコンプリート。
これが、レギュラーシーズンだったら、ガンガン決まってたのだが。
『生きる伝説』トム・ブレイデイには、やはり敵わなかったというコトか。
ペイトリオッツ時代からもそうだったが、彼の統率力というか、勝負強さ、そして勝利にかける執念、渇望、そうしたモノがすべてバッカニアーズの選手に伝わって、いつも以上の力が発揮できる、そういうものなのかも。
もっとも、それも普段からの弛まない努力と地味な練習があってこそ、なのだが。
スーパーボウル史上初めて、開催会場を本拠地とするチームが出場し、しかも勝利。
彼自身、スーパーボウル出場はこれで10回目。
ってか、今年で選手生活21年目なので、ほとんど1年おきにスーパーボウル出てる、ってコトか…(絶句)
来年はどうするんだろうナァ…
もうしばらくこの人のクオーターバッキングを見てみたい気もするが、これが花道で引退、っていう線も当然あるだろうし。
しかし、ワタシ的には、この人にはそういうのは似合わず、老害晒す直前まで現役を貫き、彼自身の心の中の声が引退をつぶやけば、それがシーズン途中であろうと身を引いてしまうような気がする。
一度もタッチダウンを決められなかったという、この人にとっては屈辱的なゲームであったろうが、でもねぇ、まだ25才ですからネ、マホームズ君は。
どこかのカレッジフットボールの監督のことばだったと思うが、フィールドで屈辱を味わったことのない選手などいない、と。
ただ、そうやって地べたにひれ伏しても、一流の選手は凡人と比べて、ほんのちょっとだけ立ち上がろうとする努力を始めるのが早い、と。
トム・ブレイデイは、現実的にもうカウントダウンは始まっているけど、彼はまだまだこれから10年ぐらいは活躍できる、これからのNFLを背負って立つだけのプレーヤーになれると思う。
また来年に期待です。
あ、そうそう、この人も忘れちゃなんねぇ(笑)
ブルース・エイリアンズHC
最年長68才でのスーパーボウル制覇だそうです(寿)
これでNFLの2020年シーズンも終了。
コロナ禍で開催が危ぶまれた時もあったが、何とかここまでレギュラーシーズンを終え、プレーオフを終え、そしてスーパーボウルまで開催できたことは、関係者の努力はもちろん、医療従事者の献身的な尽力があってこそ。
おかげさまで、今年も堪能できました。
ありがとうございました!