ついに来ました、因縁の戦い。
第4週はタンパベイ・バッカニアーズvsニューイングランド・ペイトリオッツ。
トム・ブレイディはペイトリオッツに20年在籍し、その間、スーパーボウル出場9回、優勝6回、プレーオフ進出は30回、えぇぇと… とにかく、いろんな記録をブチ立てた。
ところが、TBに移籍したその年にスーパーボウル出場、しかもNFL史上、初めてホームグランドで戦うチームとなり、おまけに制覇(爆)
スゴ過ぎです。
んもう、ホントに名実ともにNFL史上最高のQBだろうナァ
チーム再建途上ではあるが、ここの新QBもすごくいいですヨ。
今年のドラフト1巡ピック
アラバマ大学のマック・ジョーンズ
何という好青年(笑)
ペイトリオッツのHCビル・ベリチック曰く、ブレイディの後継たる資格は十分に持っている、と。
この人がこんなこと言うのも珍しいんだろうネ。
この日もショート/ミドルレンジのパスがよく決まったいた。
パスラッシュの人数によってぽっかり空いたLBの後ろのゾーン、つまり縦やサイドライン際の横へのパスなど、フィールドを広く使っている。
また、この人の場合、スローイングモーションが極端に小さいそうで、まさにプロ向きだそうです。
そんな因縁の対決というか、まぁブレイディの元古巣との対決、なんてのは、あんまり興味なくて(中継のアナウンサーはそればっかり言っていたが・笑)、やっぱりこうした新旧QBのゲームがどうなるか、そっちの方に興味があります。
しかし、そんな期待を裏腹に、試合はめっちゃロースコアで進み、前半終了の時点で7対6(笑)
ブレイディのタッチダウンパスが 1本もないという。
で、その割には、またスゴい記録をブレイディが打ち立てた。
通算パス成功ヤードは、去年引退したニューオリンズ・セインツのドリュ・ブリーズが持っていた80,358ヤード。
これがどれぐらいスゴい数字かというと、NFLの場合、レギュラーシーズンは年間16試合。
それにプレーオフに進出したとして、仮にそれが5試合とする(かなりシード下位だけどネ)。
さらにスーパーボウルに進出、つまり年間、フルフルで試合をしたとしても、全22試合ということになる。
これを10年、毎年続けたとして(そんなのは絶対にあり得ないが)、通算220試合。
80,000ヤードということは、要するにそんなあり得ない前提で考えても、1試合360ヤード以上稼がないと、絶対に到達することができない数字、ということになる。
記録を達成した時のドリュ・ブリーズ
この人もホントにすばらしい、名プレーヤーだったが、惜しまれつつ去年引退。
今年から解説者になったらしいが、この日の試合のサイドラインに姿を見せていた。
そして、もう一人。
すばらしい選手がTBに入ったんだよネェ~
スーパーCB Mr.シャットダウンコーナーのリチャード・シャーマンその人である。
シアトル時代が全盛期だったのだろうけど、その後、SFOに移籍、パッとした成績を残せないまま、引退かとも思われたが、トム・ブレイディが「ウチに来ない?」って電話したら「行く」と即決したらしい(爆)
CBという、非常に高いスキルとフィジカルを要求されるポジションであり、そこで長いこと活躍するというのも、スゴいことです。
この日のゲームも、そんなに目立たなかったけど、メチャクチャ速い上がりでレシーバーの2ndエフォートを何度も止めていた。
もっと取り上げてくれてもいいのに、と強く思った。
さて、そんなロースコアで展開した試合だが、後半から目まぐるしい展開を見せる。
ロースコアではあるが、点を取ったり、取られたりで、まったく予測ができません。
最終第4Qにはペイトリオッツのスペシャルプレイ「フィリースペシャル」が飛び出した。
ボールを受け取った選手が、左サイドから大きくまわりこんできたパサーにトス、そのまま右にオープンに展開し、つられたDBをあざむかのように進んでいたレシーバーにロングパス。
これをキレいに決めたのが、第52回スーパーボウルでトム・ブレイディ率いるペイトリオッツを破ったフィラデルフィア・イーグルスである。
Eagles "Philly Special" Trick Play In Super Bowl 52 - YouTube
↑ 例によってYouTubeから弾かれてます(笑)
このスーパーボウルで最初にタッチダウンを決めたのが、イーグルスのWRネルソン・アゴロー
何の因果か、今ではそのニューイングランド・ペイトリオッツに在籍(笑)
で、このフィリースペシャルでもう少しでTDが決まるかと思われたレシーバーがこの人、ネルソン・アゴローで、それをエンドゾーン手前で矢のようなタックルで阻止したのがリチャード・シャーマンである。
輪廻は回るヨ、運命の輪!(意味不明)
結局、この試合は19対17でTB薄氷の勝利。
トム・ブレイディのTDパスは1本も出なかった。
でも、最後のFGは惜しかったよナァ
アテンプトが56ヤード、大雨の中のキックだったが、NEのキッカー、ニック・フォークが蹴ったボールは無情にもゴールポストを直撃、FG失敗。
あとはTBのビクトリーフォーメーションで試合終了。
ごちそうさまでした。