ここまで8勝と絶好調のアリゾナ・カージナルスと6敗と絶不調のシアトル・シーホークスの一戦。
確かラッセル・ウイルソンの復帰後初戦だったと思うのだが、らしくない戦いだった。
カージナルスもエースQBカイラー・マレーをケガで欠き、控えQBのコルト・マッコイがヘルメットをかぶった。
すいません、この人も全然知らなかった人ですが、いいQBだナァ~
何よりも落ち着いているし、ポケットがどんどん狭くなっても、慌てず騒がず、ラッシュをかいくぐってパスを決める。
いくつものチームを渡り歩いたジャーニーマンだそうだが、いや、今年はこういう選手をよく見るナァ
4Qでは自らのランで1stダウンを取ったり、非常に気合が入っていた。
もっとも、こうした控えの選手たちは、スターターの欠場という事態になって初めて活躍の場を与えられるワケだし、そうしてのし上がっていった選手もたくさんいる。
与えられたチャンス、そしていつまた巡ってくるかわからないチャンスを十分に活かせるのも、日頃の練習の成果と絶え間ない学習の賜物なんだと思う。
今日の試合では、このジェームズ・コナーも非常によかった。
どちらかと言えば華のない、スター性に欠けるというか、そんな感じではあるが、この人はスティーラーズのころからスゴい選手でしたヨ。
ベルが契約のゴタゴタでシーズンを棒に振った時、まさしく彗星のように現れて アッ! という間にエースになっちゃったしネ。
スティーラーズも、なんでこういう優れた選手を出しちゃったのかナァ…
そしてフィラデルフィア・イーグルスからの電撃移籍でオレの腰を思う存分抜かしてくれたザック・アーツ。
確か年齢が33歳だったか、もちろん選手としてのピークは越えているのだろうが、「オレはスーパーボウルに行くためにカージナルスにやってきた」というぐらい、こちらも気合満々。
今日のこの試合は、コルト・マッコイの堅実なプレーも光ったが、やはりこのふたりに支えられた感が強い。
とりあえず、困った時はどっちかにボールを渡せば、なんとかしてくれる、そんな強い信頼感があるんだよネ。
こういうQBとボールキャリアがいるチームは強いですヨ。
- トム・ブレイデイとロブ・グロンカウスキー
- ビッグベンとアントニオ・ブラウン
- マット・ライアンとフリオ・ジョーンズ
- デショーン・ワトソンとディアンドレ・ホプキンス
- アンディ・ダルトンとAJグリーン などなど…
あ、だけど、今でもコンビなのはトム・ブレイデイとグロンクだけだやい(笑)
こうした選手たちの活躍と、コーチ陣のプレーコールの的確さ、そしてチーム全体がきっちりとまとまっている、今年のカージナルスは強いワ。
対象的にシーホークスは、いったい、どーしちゃったんだろう…
ラッセル・ワトソンのケガはまだ完治していないのだろうか。
DKメトカーフも常にダブルカバーされてイラついてたし、タイラー・ロケットも1本だけ長いパスをレシーブしたきれいなプレーがあったが、なんだかちぐはぐな感じがした。
結果は23対13でカージナルスの勝利。
これでカージナルスは9勝2敗でリーグ通じてトップ。
シーホークスのピート・キャロルヘッドコーチも御年70歳。
NFLでは最年長のHCだが、今年はあまり評判がよくないみたい。
負けが込んでくれば、そうなるのだろうが、今のNFLでも最高のHCのひとりであるだけに、シーズン途中で解任、なんてニュースは見たくない。
ま、そんなワケで、今日もごちそうさまでした。