Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

G.O.A.T.引退

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G.O.A.T.

Greatest on all Time

Tom "G.O.A.T." Bradyがついに引退を宣言した。

 

もうこの人の凄さはことばでは言い尽くせない。

 

・地区優勝17回

・チャンピオンシップ進出14回 → うち10回は制覇

スーパーボウル制覇7回 → うちMVP獲得5回

プロボウル選出14回

NFL MVP 3回

・リーグ最優秀オフェンスプレーヤー2回

 

この他にも、パッシング84,520ヤード、QBのパーフェクトレーティング158(2007年はシーズン通算レートが130台)、などなど、それこそ枚挙に暇がない。

最後の現役シーズンとなった2021年シーズンでは、パッシング5,316ヤード、パッシングTDが43

御年44歳での記録である。

 

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よく知られている通り、彼は2000年のNFLドラフトでは全体199位という、お尻から数えた方が早い下位指名。

興味を示したのは、ニューイングランド・ペイトリオッツだけだった。

 

そのペイトリオッツでも「体格は貧相だし、足も遅い。肩も強くない」と酷評。

しかし、2年目のシーズンで当時のスターターQBがケガで欠場、バックアップQBとして試合に出てから、彼自身とペイトリオッツの運命が大きく変わった。

 

2007年には多くの自己ベスト記録を打ち立て、それからの10年ぐらいは、本当にパッツは強かった。

ペイトリオッツ王朝」とも言われた時代であり、いやもう、パッツに勝てるチームはない、パッツが負ける気がしない、とずっと思ってた。

 

その最たるモン。

ファルコンズファンには一生のトラウマとなった2016年スーパーボウルですヨ。

 

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28:3という、最大25点差をひっくり返されたのだから、初めてのスーパーボウル進出に燃えるファルコンズも、それを応援するオレもひっくり返った(大回転)

 

2016年のファルコンズも本当に強かったのだが。

「超ハイパーオフェンス」と異名を取った異次元のO#とOCカイル・シャナハンの強烈アグレッシブコールが一体となって、とにかく点を取りまくり。

「これは絶対勝つ」とファルコンズファンのオレとしては、安心しまくり、早くも今夜の祝杯はどうしようか、などと思っていたのだが…

 

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あれよあれよという間に次々と点を入れられ、気がつけば同点、そしてスーパーボウル史上初めてのOTに持ち込まれ、1stドライブで逆転TDラン。

今でも、この時のことを思い出すと、心臓が苦しくなる。

 

でもネ…

4QぐらいからOTに至るまで、ファルコンズは完全に気圧されてたdeathヨ。

テレビの画面を通じても、どんどん高まるブレイディの圧に押し潰されていくファルコンズD#の様子がよく感じ取れた。

タイムマネジメントを考えてない」とか「なんであそこでパスを」とか、まぁ試合後にはいろいろと言われたが、しかし、結局はこのブレイディの圧に負けたんだと思う。

 

そういう【圧】って、周囲を巻き込んでいくモノだと思っていて、どんどん膨張するブレイディの圧が他の選手にも伝染し、結果としてチーム全体に勝利への圧が充満する。

そう考えると、ブレイディって最高のチームリーダーなのかも知れない。

 

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ペイトリオッツのHCビル・ベリチック曰く:

「私のチームにスターはいらない。必要なのはまじめに練習に取り組む勤勉さと、私の戦略を理解できる知性だ」

 

この2点において、ブレイディは及第だったらしい。

とにかく練習熱心であり、体調にも人一倍気を配る。

そして常にプレイブックを離さず、それを読み込んでいたとか。

 

ベリチックの戦略はブレイディによって具現化され、ブレイディのQBとしての能力はベリチックによって、より昇華された、ということなのだろう。

 

ペイトリオッツで20年を過ごし、誰もが引退かと思った2年前。

 

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誰もが アッ! と叫び、びっくり仰天。

タンパベイ・バッカニアーズへの電撃移籍。

 

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おまけに一度は引退していた長年の盟友、TEのロブ・グロンコウスキーも電撃復活し、同じくバックスへ。

 

( ;・ω・)…

 

移籍一年目の2020年。

11勝5敗、地区2位でNFCチャンピオンシップ出場、パッカーズをブチやぶって見事にNFCカンファレンス制覇。

 

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そしてそして。

スーパーボウルの長い歴史の中でも一度もなかった、開催球場がホームという、これまたすべてのアメリカンフットボールファンがひっくり返った(腰椎骨折)一大事と相成った。

 

やっぱりこの人は『持っている』とか言いようがない。

この年の第55回スーパーボウルは、新旧対象的なQB対決となったパトリック・マホームズ率いるKCチーフスを、これまたブチやぶり、AFCNFC、両カンファレンスでスーパーボウル制覇を成し遂げた最初のQBとなり、史上最年長でのスターティングQBとMVP獲得。

 

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地元・タンパベイでの祝賀船上パレード。

 

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そして、あろうことかビンス・ロンバルディ・トロフィーをパスしちゃった(爆)

娘さんも、思わず「パパ、何やってんの!」(笑)

ブレイディ本人曰く:「あれは最高のパスだった」(核爆)

まぁこんなことが許されるのも、この人だけだが(笑・納得)

 

そして2021年シーズン。

ポストシーズンに進出し、ワイルドカードでは勝利したものの、ディビジョナルプレーオフでは3点差でラムズに惜敗。

2月1日に正式に引退を表明した。

 

彼のこれまでの偉大な功績は、ネットで検索すれば山のように出てくるので、ここでは書かないが、もうこれほどの選手は出てこないと思う。

何度も煮え湯を飲まされ(満腹)、恨みつらみ重なる選手だったが、しかしです。

 

まさに最高のプレーヤー。

史上最高QBの活躍をこの目で、しかも何年にも渡って目にすることができたのは、一アメリカンフットボールファンとして、まさしくファン冥利に尽き、本当に幸せな瞬間でした。

 

ありがとう G.O.A.T.

そして、22年に渡る現役生活、本当にお疲れさまでした。

 

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