新聞を読んでいた女房が
「ネェ、このヘッドフォンよさそうだネ」
とかって言ってきまして。
何かと思って見てみたら、 SONY のヘッドフォンの記事でした。
読んでみると、なかなかに佳き内容でありまして。
iPod に代表されるポータブルオーディオ機器の普及で、今はいろんなヘッドフォンがありますよネ。
初代ウオークマンについてきたオレンジ色のパッドの小型ヘッドフォンとか、インナーイヤータイプ。
最近では耳そのものにひっかけるタイプのヤツとか、昔ながらの密閉式とか。
オレも今までたくさんのポータブルオーディオ機器を買ってきまして、当然ヘッドフォンもその都度変わっていったワケですが。
もっとも多く使ってたのはインナーイヤータイプ。
iPod 付属のヘッドフォンもそうですが、一番普及してるんですかネ。
で、どうにも iPod の音質にガマンできなくなり、オーディオテクニカの折り畳み式密閉ヘッドフォンを買いまして。
当然と言えば当然ですが、音のアウトプットが変われば音質も大きく変わり。
インナーイヤーだとどうしても高音がキツめになってしまうので、その辺は機器自体のイコライザーで調整してたりしたんですが、さすがに密閉式だとどの音域もバランス良く鳴ってる感じです。
今までは会社の行き帰りには必ず音楽を聴いてたんですが、何せ片道 2 時間半の K 点越え通勤ではだんだんと耳が痛くなってくる(笑)
なので密閉式ヘッドフォンの場合は、 ぐあー と反転するまでハウジングの間隔を無理に広げてしまい、ちょっと大きめにしてからつけたところ、オレの耳にジャストフィット(笑)
が、最近では DS-Lite という悪魔のゲーム機で 「バイオハザード」 という、これまた邪悪のソフトを電車ん中でヤリ狂ってまして、このゲームには音が必需。
だって、そぉ～っとドア開けてゾンビがいないんで安心して てってってってっ と突き進んでも角曲がったら待ち伏せてやがって噛まれた、とかあるワケで(笑)
でもこれでヘッドフォンしてると、こういう場合でもちゃぁ～んとゾンビのうめき声とか足音が聞こえるんですよネ。
しかも疑似サラウンドみたいなんで、前後左右からの音がはっきり聞き分けられるっす。
こうしたゲーム機にはインナーイヤータイプのヘッドフォンをするのが普通なんでしょうが、オレはいちいち付け替えるのが面倒なんで、そのまま密閉式を DS-Lite に差し込み、おかげで実にリアルにゾンビのうめき声を堪能してた、という(爆)
晩飯の時。
珍しく女房がオレに話しかけます(笑) ヾ（＾＾；普段ハ会話ガナイノカヨ
「あのヘッドフォン、なかなかよさそうだよネ」
「あ？ ああ… そうだネ」
ﾋﾟｰﾝ
「ハハァ～ン コイツ、自分が欲しいんだナ…」
(笑)
翌日の日曜日。
「昨日のヘッドフォン、買ってくるネ」
「え゛… 買っちゃうの…？」
「なかなかよさそうだからネ」
「あのー もしネ… もし、パパが買って気に入らなかったら、ワタシにくれる？」
「いいヨ(爆)」
ヤッパリ自分ガ欲シインダ
で、多くを語らずにさっさと買いに行きました(笑)
いくら新聞によさそうなコトが書いてあっても、しょせんはインナーイヤー、密閉式にはかなわんだろう…
とりあえずは買って、ママにそのままプレゼントしちゃえばいいヤ。
しかし。
このヘッドフォン。
SONY の
MDR-EX90SL というヤツなんですが、スタジオモニターとしては定番ヘッドフォンである MDR-CD900ST の設計思想を受け継ぎ、アルミ削り出しのボディとかドライバーが 13.5mm もあるとか、何だか非常によさそう／スゴそう…「と、とりあえずは自分でも聞いてみようかな…」
と、早くも 「ママにプレゼント」 という初期の目標をなくしちまってるワケで(笑)
帰宅後、さっそく開封。
耳に入れる部分は ↓ こんな風になってまして、何だか異様です(笑)
この プニッ！ と曲がってる部分をイヤフォンみたいに耳の穴にぐいぐいと奥まで挿入し、直径 13.5mm のドライバーユニットはインナーイヤータイプのように耳栓みたいになるワケで、ちょっとコワかったがとにかく入れてみた(笑)
見ための異様さにも関わらず、非常に自然な装着感。
iPod に接続。
まずは一番聞き慣れた曲から聞いてみる。
…
……
………
やっぱりインナーイヤーだワ…
高音がキツい。
中音域、低音域は高音に比べてよく出ている方だと思いますが、どうしても高音部分がめだってしまう。
しかし音の輪郭はスゴイ。
音像(←こんなことばがあるのか知らないケド・笑)がはっきりしてますネ。
ややキツめの高音を除けば、全体的にはバランスがよく、音像の位置がはっきりしているコトから音楽のジャンルを問わずにオールマイティに聴けるヘッドフォンではないだろうか。
しかもハウジングが耳の奥に入ってるもんで、左右からの音が頭の中心で合流し、はっきりとした音像効果からか非常に臨場感よく聞こえてきます。
そういう意味ではライブ盤とかの聴取にもいいかも知れない。
まぁでもオーディオテクニカの密閉式にはかなわんなぁ…
じゃぁまぁ女房にあげちゃおうかな…
と思いつつ、 iPod のイコライザーをいじって 「Loudness」 にしてみたところ…
ΣΣΣ(ﾟДﾟ；)!!!!!!! ズガーン
こ、これは…
今までキツめだった高音が見事に抑制され、しかもイコライジングのおかげで中音、低音域ともに実に豊かな色相となり、特にボーカルが グン！ と際だってきた…
こここ、これは…
すごい
いや、驚きました。
これはどちらかというと柔らかめな密閉式の音に比べて、各音域のメリハリが効いた実に佳い音です。
しかも音像の位置も失われていない。
すげー
さっそく女房にも聞かせます。
女房も
(￣□￣；
みたいな(笑)
いやー これはいい買いモンしたワ。
当然、密閉式よりもかさばらないし、小さいし軽いし、しかもかっちょいい(笑)
決めた
自分で使う
(爆)
しかし…
女房が実にほしそうな顔してたんで、今日の帰りにでも同じモンを買おうかと思っちょります(笑)
