Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

1GB

先日、とある PC 関係のフェアに行って来ました。

ワタシの仕事と直接関係がある分野じゃないんですが、取引先からご招待をいただいたモンで 「おつきあい」 っつうコトで参加。

なので数あるカンファレンスの中から、おもしろそうなトコだけピックアップしてレジストレーション

その中のひとつに 「 WindowsVista 」 についてのカンファレンスがあったっす。



nextWindowsVista

現行の WindowsXP に続く後継 OS として、何でも OEM 製品には来年の 1 月から搭載される、と。



今まで



Vista って、どんなんだろお~」



ぐらいの興味しかなかったんで、けっこう楽しみにしてたんだが…



開発のコンセプトとか背景の説明があり、その後デモになりました。

いろんな 「目玉」 があるようですが、一番目につくのは UI のハデさ。



例えば 「 WindowsAero 」 という機能があり、これを使うとウインドウのタイトルバーの部分が半透明になる、と。





上の画像で言えば、このようにウインドウが重なっている場合でも 「この部分」 のタイトルバーが半透明になるんで、 「下に何のウインドウがあるのかわかりやすくなります」 と。



その他、現在開いているウインドウを縮小表示して、それを螺旋階段みたいに表示してタスクスイッチするとか、とにかくハデというか、グラフィカルというか…



しっかし Mac がやると 「何だかわかんないケド、何だかおっされ~♪」 になるのが、何で Windows だと 「ハデ」 とか 「バタ臭く」 なっちゃうんだろう…(笑)

マイクロソ○トのご人徳ですか。

ソウデスカ

(笑)



それから Vista には IE7.0 が標準装備になるそうですが、 IE7 も 「タグ・ブラウザ」 になっちゃいました。

従来の IE では 「新しいウインドウで開く」 を続けていると





こんな感じでどんどんタスクバーにたまってしまい、どこが何やらさっぱりわからなくなっちまうのですが、タグブラウザは名称通り、ウインドウがタグ化されるので





こんな感じでどこが何のウインドウなのか一目瞭然。

もっともコレには 「好み」 もあるんでしょうが、ワタシはこれがために IE は使わず、 nextSleipnir とか nextOpera を使ってました。



しかしココにきて IE7 もタグブラウザになるとは、これは大きな変遷と言えるのではないだろか。

ただ当日のカンファレンスでさかんに発表していた IE7 の新機能は、どれも他のブラウザやフリーソフトなどを組み合わせるコトで実現できており(100 %ではない)、ことさら目新しいモノではない。

初心者に毛の生えたようなレベルのユーザが日常使っているような使い方、つまりかなりの確度で 「普遍的」 と思えるレベルにやっと追いついてきた、という感じだろうか。



何だかなぁ…



そして今の PC の宿命とも言えるセキュアな部分。

これも目玉機能として 「ハードウエア的認証」 を取るっつうのがありまして。

PC に TPM というモジュールが入っていれば、 TPM の PIN ナンバーを入力しなければ Windows 自体が起動しない、というモノだが…



PIN ナンバーって 4 ケタの数字でしょ?

これってセキュア的にはもっとも低いパスワードですよネ…

もちろん何回か誤入力があればその時点で起動プロセスがストップするとか、そんな対策は取ってるんだろうけど、その場にいた人たちが等しく 「 PIN ナンバーかヨ…」 みたいに感じたと思うので、そこらにも言及してほしかった、と思うワケです。



TPM がない場合は、例えば USB メモリのような外部デバイスでも代用できるそうだが、これもそういうアプリケーションがすでに製品としてあり、敢えて OS レベルでこれをやろうとするのなら、その必要性と優位性、特にどれだけ堅牢なセキュリティがこれにより実現されるのかをもっと説明する必要がある。

一般コンシューマ向けの、お祭り的なフェアであるならともかく、少なくとも何らかの形で PC に携わっている人たちを前にしてのカンファレンスとしては、あまりに貧弱かと。

もっとも 「何らかの形で PC に携わっている」 とウヌぼれているのはオレひとりだけで、マイクロソフトにしてみれば当日のカンファレンスも 「一般コンシューマ向けのお祭り」 程度の認識だったのかも知れないが(爆)



それからファイル、フォルダ単位でできるという EFS という暗号化システム。

これもぜひデモを見たかった。

セキュリティレベルの高さと利便性は相反するものであり、どちらにプライオリティを置くのかはユーザによる。

こうした 「暗号化」 の場合でも、通常のかたちでのファイルを暗号化するのにかかる時間と、それを 「素」 に書き戻す所要時間が大きなキーになるワケで。

なので、 100MB 程度のフォルダを 暗号化/非暗号化 して、その所要時間を公開するなど、そうした情報を与えてほしかった。

暗号化/非暗号化にものスゴい時間がかかっちゃったら、積極的にやろうとする意識を減少させるし、使われなくなったらそれは 「無駄な機能」 以外の何者でもないのだから。



もっとも正規の発売前の時点では、この程度しか公開できない 「おとなの事情」 もあるのかも知れないが(笑)、天下のマイクロ○フトの割にはあまりに貧しいプレゼンテーションかと。



一通り話を聞いて、率直に思ったコト。

「ま、まぁ… 使う/使わない は別にして、いろんな機能があるコトはわかりました… そんでハデな UI もわかったっす。そんで、コレ動かすにはどんだけのスペックが必要なんだす…?」



WindowsVista の推奨スペック

メモリ:  512MB 以上

CPU : 最新のもの



(爆)



しかも当日にカンファレンスを主催したマイクロ○フトの人の話では

「あくまでも私見ですが…」

との前置きがあったものの、



「メモリは 1GB 以上あった方がいいかと」



( ・ω・)



OS 動かすのに 1GB のメモリ…



んじゃぁ Vista 上で DVD の編集とか、 PhotoshopIllustrator なんかの重量級アプリを使う場合は、いったいどんだけメモリが必要になるワケ…





決してケチつけるつもりじゃないんだが、タイトルバーを半透明にするとか、タスクスイッチでウインドウを螺旋表示するとか、そんなハデかつ過美なコトやるから、そんなコトになるんじゃない?

今の XP でもそうだけど、ウインドウを開くたびにアニメーション表示するとか、アイコンをフルカラーで描画、またはウインドウに影をつけて立体的に見せるとか、そんなんは



要りません



そんなところにマシンパワー喰っちゃって、アプリの処理時間が長くなったとか、システムが不安定になったりとか、そんなコトもあるワケでしょ?

もちろんそうならないように、いろいろな工夫はしてあるんだろうケド、例えわずかであっても余計なところにパワー使わんと、アプリの処理速度と安定性の向上に注力してほしいワケっす。



現にワタシは自宅では XP を使っちょりますが、表示は 「ウインドウズクラシック」 に統一、アイコンも判別できればいいし、ウインドウに影なんか要りません。

XP のデフォルトのスタートボタンが毒々しいなのもヤダ(笑)



OS の肥大化は前々から言われてたコトですが、ココにきて一層ヒドくなったような感じっす。



WindowsVista

オレには要りません。

Crusoe + Me の悪夢が蘇りそうだし…(爆)