Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

作る側の

夕べ 「華麗なる一族」 のテレビドラマを見ました。

山崎豊子さん原作のベストセラーで、何でも TBS 開局 50 周年記念ドラマとか。



オレは山崎豊子さんの一連の作品が大好きで 「不毛地帯」 や 「白い巨塔」 「ふたつの祖国」 とか 「大地の子」 など、それこそ寝食も忘れて読みふけったっす。

沈まぬ太陽」 などはオレの仕事と密接な関係がある業界の話だっただけに、小説中ではすべて仮名だが 「あ、あの会社のことだ…」 「ああ! あの人のことだ…」 みたいに丸わかり(笑)

いつもながらに 「よく取材してるなぁ…」 と感心しきり。



そんなんでこの 「華麗なる一族」 も非常に期待しちょりました。

ずいぶん前に仲代達矢主演で映画化されまして、これも見ました。



今回のキャストですが

「万俵鉄平」 役で主演のキムタク。

その父親 「万俵大介」 に北大路欣也



その他にも鈴木京香原田美枝子長谷川京子仲村トオル相武紗季など豪華キャスト。

んでまぁさっそく見たんですが…



(´・ω・`)



(笑)



全然ダメでした。



まず BGM がデカすぎてセリフが聞こえにくい。

でしゃばり過ぎです。



そしてヘタ過ぎる演技。

まぁ特に誰とは言いませんケド(コワいから・笑)、ちょっとヘタ過ぎだヨ…

)'(04uh とか gi'(YT3e とかさぁ… (ヨカった… 文字化けして… 爆)



そして脚本というか演出というか…

冒頭のシーン。

新年を迎えた万俵一族がとあるホテルのダイニングルームで夕食会を開きます。



すでに一族の頭領である 「万俵大介」 も席についているというのに、キムタク演ずる長男 「万俵鉄平」 が来ていない。

直前にあった事故の処理で追われ、やっとホテルに到着、席についた鉄平に大介が言います。



「元旦まで仕事をするなど、万俵家の人間のすることではない」



それに対して鉄平曰く

「経営者として当然のことをやっているまでです」



いや。

こんな挑戦的じゃないんですヨ、この人。

鉄平の出生の秘密を疑っている大介に、ことある事に冷たくあしらわれ、なぜ自分の父親がこんなにまで自分に冷たくあたるのか苦悩する。

ここに万俵鉄平という人間の悲劇があるのですが、冒頭部分では父親に対する親愛の情と一流の経営者でもある大介に対する敬意にあふれているんですネ。



しかし徐々にそうした気持ちも薄らいでき、最後には親子が対立、悲劇を招くことになるんですが、そうした重要な伏線がこんな挑戦的な態度では見えてきません。



キムタクも惜しいです。

あと 10 年、いや、あと 5 年あとだったら非常にハマり役になったと思うんですけどネ。

若過ぎるし、シャープな二枚目だけに人を暖かな気持ちにさせる表情に乏しいかと。



そんなんが目についてくると、もう見ようとする気持ちもなくなってきまして、途中でやめちゃいました(笑)



こういうドラマが完成したら、原作者である山崎豊子さんには見せるんですかネ。

それで原作者の OK が出れば放映とか、そんなんかな…?

もっとも巨額の費用をかけて作って、原作者から 「No」 とかって言われても困るだろうし(笑)、その辺は大人の事情もあるんだろうが…



見る人によっては、受ける印象も全然違うしネ。

それはわかってはいるんだが…



原作のストーリー通りにドラマ化(映画化)することは、ほとんどムリなのもわかります。

しかし原作者は緻密にストーリーを練り、伏線を張って、心血注いで作品を作り上げるワケで、それをテレビドラマの放映枠におさまるように改編するというのは、ちょっと納得がいかないところです。

特に山崎豊子さんのように、綿密な取材から生まれるディテールが物語を重厚なものにするという作風の場合、ストーリーの組み立て、場面の展開、ひとつひとつのセリフは非常に重要です。



もちろん 「作る側の理屈」 もあるんでしょう。

でも今回の 「華麗なる一族」 は、もういいです。

見る気なくなった(寂)



そういうのがもうひとつ。

昔あった 「シングル盤」 というヤツ。



中学生ぐらいの時に KISS の 「デトロイトロックシティ」 のシングル盤を買いまして、すり切れるほど聴いたんですが、ある時、友だちんチで LP 収録のオリジナルバージョンを聴いて激しく衝撃を受けた。



だってソロが全然違うんだモン。



オリジナルの場合。

ギターソロの直前にクリスのロールが入るでしょ?

そんで ♪じゃじゃじゃじゃぁ~ん… ってソロになるじゃないっすか。



しかしシングルの場合、ドラムのロールのあとにいきなり ♪じゃじゃぁ~ん じゃらじゃじゃらじゃじゃぁ~ん っていきなりサビに突入。



フザケンナ!



って、心底思った(魂)



なんでこうやって作り替えちゃうのかなぁ…(泣)

シングル盤の枠ん中におさめるためでしょ?

それはわかってるんだヨ。

だけど、これは 「改悪」 っすヨ。

リスナーをなめてるとしか思えない。

そんなんでシングル盤は一切買わなくなったワケで(笑)、そんならハナっから LP 買えよ! って感じですか(笑)



ライブアルバムもそうだよネ。

BBA のライブでも 2 曲めからティミーのベースソロが延々続いてしまい 「むむ…」 とかって思ったが、こいつも曲順を違えて収録してあります。

パープルのライブインジャパンもそう。



まぁ作る側も 「こんなん LP におさまるかヨォ~(泣)」 みたいな気持ちはあったんでしょうが、時間的制約のあるメディアでは起こりがち。

でも CD 化するんなら、その辺も考慮してオリジナルのセットリスト通りに収録するとか、そんな風にしてもらいたいんですが、それもアレですか。



大人の事情



ですか。



あ、あとあと…

それこそ 「ユーザ不在」 の象徴であった 「コピーコントロール CD 」

あれも何とかしてほしいんですが。



不正コピーを防ぐ」 とかって言ってたクセに、 iPod のようなシリコンオーディオが人気を集めるや、手の平を返したように



コピーコントロール CD 撤廃



プライドがないんですか。



Do as Infinity なんてほとんどがコレで、まぁそんなんしても MP3 にできちゃうけどネ。

でも、どーしても読めないアルバムがあるのヨ…

んで、それに収録されてる 「We are .~ GREAT TOUR BAND version」

コレ大好きなんですケド、どうやってもコレだけ読み込めません(泣)

いろんなアプリ使っても空のファイルができるダケ(涙)



CCCD 廃止しちゃったんなら、 CCCD で出たアルバムも非 CCCD にしてほしんですが。

それもナニですか。



作る側の理屈



ですか。



ヾ(`Д´)ノ