Novela / From the mystic world -Super Live Show-
メンバー
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平山照継 (G)
五十嵐久勝 (Vo)
永川敏郎 (Key)
笹井りゅうじ (B)
西田竜一 (Dr)
収録曲
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1.Don't Stop
2.Divine Comedy
3.Through the Forest
4.Shoot a Burning Arrow
5.Miracle
6.Dream the Paint/夢の絵の具
7.Sanctus
8.Romance Promenade
9.To the Wings/翼に…
10.Trio~Drom Solo
11.Dream Trip/出発(たびだち)
12.Eternity/永遠の輝き
13.Secret Love
14.The Dawn of…/黎明
15.Ready to Fantasy
16.Lunatic
17.Harukana Tokino Hateni/遙かな時の彼方に
18.Illusion
1979 年。
関西で活躍していた山水館とシェラザードというふたつのバンドがくっついてできたバンド。
それがノヴェラです。
これまで山水館もシェラザートも、ノヴェラもまったく知りませんでしたが、ノヴェラのアルバムの広告コピーにひかれ、貸しレコード屋で借りました(笑)
コピーの内容はよくありがちな陳腐なものでしたが、
「なんか、ちょっと聞いてみようかな…」
という気にさせられてしまう名作コピーでしたね。
このアルバムは 1984 年に大阪の厚生年金ホールと中野サンプラザで収録されたもので、第二期ノヴェラの真骨頂を伝えるものです。
ジャケット写真で見る限り、今で言うビジュアル系の走りのような印象を受けますが、メンバーそれぞれの技量はすんごいものです。
時に吠えまくり、時にすすり泣くかのような繊細さで歌い上げるアンジーのボーカルや、ドラマチックに暴れまわる永川敏郎のキーボード。
そしてそれを支える強力無比なリズム隊。
西田竜一の、手数王・菅沼孝三も顔負けのド派手かつ的確なドラミングと、自由自在に曲をあやつっていくベースの笹井りゅうじ。
ジャパメタで好きなドラマーとベーシストを 3 人挙げるとすれば、ドラマーで宮永英一(紫)、樋口宗孝(ラウドネス)、そして西田竜一。
ベーシストには城間俊雄(紫・地味な存在ですがフィンガーピッキングで最高のプレイを聞かせてくれます)、坂田明とのジョイントなどで活躍しているバカボン鈴木(あ、ジャパメタじゃないや(^^;)、そしてこの笹井りゅうじですね。
ここまで読むと、ノヴェラのことをご存じの方は
「平山照継がいないぢゃん」
となるでしょうが、
んー…
確かにうまいギタリストだと思うのですが、わたし的には今イチ感が強いです。
スタイルとかではなく、このアルバムではギターの音色がどうもダメなんですね。
SG を使ってますが、軽い、という感じなのかな?
意識的に低音をカットしているのかも知れませんが、レスポールなんかでもっと芯の太い音色の方がバンド的には合うのではないかと思います。
ただ Don't Stop とか Secret Love などできかせるソロは最高にかっちょいいですね。
このフレーズをもっと重めの音で聞きたかったですが、まぁないものねだりをしても始まりません。
またこのアルバムはロックバンドのライブの典型的な構成になってます。
序盤はアップテンポの曲で飛ばし、中盤はバラードからキーボードソロ、そしてドラムソロで盛り上がったところで、全員で突撃してがんがん飛ばし、一気にラストに突入、そして鳴りやまぬ歓声の中をアンコール(寿)
思えば初めてノヴェラを聞いてから、 20 年近くも過ぎてしまいました。
私ももちろん年を取り、メンバーもそれぞれの星霜を重ねていますが、アンジーはいまだにライブをやっているようですし、西田竜一は Gackt や相川七瀬のサポートバンドメンバーとして活躍、また他のメンバーたちも何らかの形で音楽活動は続けているようです。
再結成でもしませんかね(笑)
これだけ価値観が多様化している世の中ですから、当時のファンはもちろん、幅広い層にアピールするんじゃないかと思いますが。