Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

巻爪

巻爪になってしまいました(笑)

左足の親指です。



もともと巻き気味だったのですが、去年あたり(爆)からくるくると巻き始め、今では爪の先端が根本の半分ぐらいの幅になってます。

特に痛みもなかったので、ずっとほっときぱなしだったのですが、ある日、ふと見ますと爪の半分ぐらいが、血豆ができたように真っ赤、というか、ドス黒いというか、そんなんなってました。



別にぶつけたとか、はさんだとか、そんな覚えはまったくないのですが、とにかくそんなんです。

「どーしたんだろー」



こんなことが女房にバレますと、

「アナタのために」

とか

「ひどくならないうちに」

などという、そんな愛情溢れた前向きな感情からではなく、



「痛がるのを見るのがオモシロそう」

とか

「不自由な体のうちに日頃の仕返しをしてやる」

と言った、ほとんど夫婦とは思えない事由で、無理矢理病院に行かされるのは眼に見えてますので(笑)、とにかくバレるまで黙ってることにしました。

ちょうど冬の時期だったので、靴下履いてるから外からじゃ見えないしネ。



ただ困ったのが、ウチの子供たち。

うちの子たちは、女の子ふたりですが、まだ親父と一緒にフロに入ってくれる年齢です。

普段は帰宅が遅いので、子供たちは女房と入ってますけど、休みの日なんかは暗黙の了解でワタシがフロに入れることになってます。

で、一緒に入りますと、女房に似て目ざとい連中なんで、



「あー! パパ、親指どーしたのー ママ、ママー! パパの親指見てごらぁ~ん、オモシロイよ」



あのー…

「オモシロイ」

ぢゃなくて、

「かわいそー」

とかでしょ?



ったく、誰に似たんだヨ、そーゆーとこはヨー ヾ(^^;敢エテ何モ言ワナイケド

とにかく子供たちにバレないようにしなきゃいけませんが、まぁそれは不可能ですよネ。

靴下履いてフロ入るわけにもいかないし。



んで、その日のうちにバレました(笑)

「ちょっと、どーしたのよー これ?」

「さ、さぁ… 気がついたら、こんなんなってたんダヨ」

「痛くないの?」

「全然! なぁ~んともないヨ。ホントダヨ」

「ふぅ~ん… でも、早いとこ病院行ったほうがイイヨ」

「そそそ、そーだネ」

なんか、とてもあっけなく終わりましたが、女房にしてみれば、



「別にアンタの爪が巻こうが、はがれよーが、朽ち果てようが、どーでもイイワヨ」



みたいな口調でした。

朽ち果ててたまるか! っつうの。



しばらくのち。

なんか、子供が風邪ひいたとか何とかで、たまたまワタシが病院に連れて行きました。

で、子供が見てもらっている間、顔見知りの看護婦さんに見てもらいました。

「アラ、ひどい巻爪ねー ウチの先生に見てもらえばいいわよ」

「どーゆー治療になるですかネ」

「削るの。ガリガリって」



ヒイ



「それは、そーとー痛いんですかネ?」

「そーねー 相当痛いでしょうね。削ったあともネ」



ヒイ



「で、この赤黒くなっちゃったのは、なんなんでしょう?」

「水虫が中に入り込んじゃったんじゃない?」

「それで、こんなんなるですか?」

「だから、先生に見てもらいなさいヨ。せんせえ~ ○○ちゃんのおとーさんが、巻爪で…」

「うわわわ ちょ、ちょっと、待ってええええ」

「心の準備、してから来ます」

(笑)



これが 40 過ぎたおっさんの言うことでしょうか。

でも、痛みにヨワイんですヨ… ワタシ…

これが、もうガマンできないぐらい痛かったりしたら、こっちからガリガリ削ってもらうとこですけど、ほんとに痛みはないんですよネ。



で、その夜。

家族が寝静まってから、ネットでいろいろ見てみました。



あ…

けっこう症例はあるみたいです。

やっぱり

「削る」

とか、

「嬲る」

とか、

「強制矯正」(笑)

とか、どれもこれも痛そうなのばっかり。



中には

「これ以上巻かないように、金属のつっかえ棒を埋め込みます」

という、ほとんど人造人間的な治療もあるみたいで、ワタシャ決めました。

「痛くなるまでほっとこー」

(爆)



で、翌日、新たな発見がありました。

それはフロに入ったりして、暖めると

ずき~ん ずき~ん

と痛み出す、ということ。



血行が良くなると痛み出すんですネ。

それはそれで、理にかなったことのように思えたので、その日から片足あげて、親指の部分だけお湯につけないようにしてフロに入ることにしました。

こうすりゃぁ大丈夫。

ただ、困ったのが、爪が伸びること。

こればっかりは、どーしよーもありません。



いい加減伸びてきたある日。

やはり家族が寝静まるのを待って、恐る恐る爪を切ることにしました。



けっこう巻き、入ってます。

ワタシの爪は、わりと厚みがあり、堅いんで、力を入れないと切れません。

ドキドキ…



ぷちん…

「イテー」

(笑)



チョットだけ、痛かった(泣)

爪全体に響くような感じです。

で、この日はこれで終わりにしました(笑)



で、考えます。

「まず爪を柔らかくしなきゃイケナイよなー」

「フロ入れば、多少はふやけるか」

「あ、でもお湯につけると、ずきずき痛いしなー」

ドーシヨー (((´・ω・`) ヾ(^^;病院、行イッタラ



こうやってテキスト書きながら振り返ってみると、ほんとに我ながらアホみたいだと思います。

でも、ナニやるんでも、切羽つまらないと動かないんデスヨ、ワタシ。

まぁしかし爪切り一閃したおかげで、チョットだけ短くなりましたから、当分イイヤ。

で、あっという間に 当分 が過ぎてしまいました(笑)



ある日曜日。

子供たちの冷たい視線に耐えつつも、家でゴロゴロしていたワタシ。

「おっと、ゴメンヨ」

女房がワタシの足に全体重をかけて踏みにじりました。

タマにやるんですよネ、コイツ。



たぶん、その時は

「ちょっとゴロゴロしてないで、公園でもいいから、どっか連れてってやんなさいヨ」

といったような意味で踏みにじった、と思うのですが、踏みにじめられたのが、例の左親指。



「いってえええええええええええええ」



ズキズキとか、ガンガンとか、ビシビシとか、んもー そんなんじゃないです。

何て言うか…



スゴク痛カッタンダ



悲鳴をあげた後は、もう声も出ませんでした。

ただただ親指を押さえて、うずくまるワタシ。

子供たちは狼狽し、女房も、意外過ぎるワタシの反応に、ただただ

「ごめんね、ごめんね…」

と涙声。

んで、ワタシもナミダ目(笑)

やっと痛みがひいて、恐る恐る靴下を脱いでみると…



ありゃ…



全然変わりないヤ

(爆)



んもー 爪が食い込んで血がにじんでるとか、原型をとどめないままに粉々になってるとか、ぽろと取れちゃってるとか、そんなんを期待、予想していたのですが、見事に裏切られ、爪は相変わらず巻いちゃったまんまです。

( ´ o`)ホ…



「パパさー ほんとに病院行ったほうがイイヨ」

と、涙声からアッという間に立ち直った女房。

「そそそ、そーだネ」

「もしコワイんだったから、私が一緒に行ってあげるから」

(爆)

オレはガキか?



でも、この状況下では、たぶん女房は本心からワタシのことを心配して、そのように言ってくれたと思うのですが、本心から出たコトバがそれかい?

ここで己のアイデンティティを深く追求すると、自ら立ち直れなくなる恐れが多分にありますので、そんなことはやんぴにして、またずるずると日がたっていったある日。



オモシロイことに気がつきました。

爪の、血豆状になっていた部分が、どんどん上にあがっていってるんです。

当然と言えば、これは当然。

爪は伸びてるんだし。

で、この赤くなった部分を ぱちん とかで切ったら、その爪の断面はどうなっているのか、ワタシはもう確かめたくてたまらなくなりました。



家族が寝静まったある夜 ヾ(^^; 朝、早インダカラ寝タラ?

キラリと光る爪切りを手に、前回の激痛におびえながらも、ぶるぶる震える手に気合い入れつつ、

ぱちん

「イテテ」



ヨカッタ、この程度ですんで…

で、じっくりと見てみました。

爪の断面が赤くなってます。

ははー なるほど。

爪の内側が赤くなっていたのではなく、爪そのものが赤くなってたわけですね。

でも、もしこれが、あの看護婦さんが言っていた通り、水虫であったとしたら、爪の内側つまり皮膚の部分ではなく、爪そのものに憑依するなんてことがあるんでしょうか。



さっそく PC を起動し、最近株の公開やら何やらで話題の google から、

爪 水虫 浸透

みたいなキーワードで検索しようかと思ったのですが、すでに夜もしんしんと更けてきましたので、寝ることにしました。



そんなことを繰り返しているうちに、赤い部分は爪の生育とともにどんどんせり上がって来、その度に、深夜気合い入れてぷちぷち切り続け、今じゃすっかり正常です。

根本の白い部分も適度に盛り上がり、たまに肝臓が痛くなる以外は何の問題もない、ワタシの健康そのものの体を象徴しております。



ただ

先端はますます丸まってきました(笑)

爪の両端なんかは、ほとんど

くるり

と、ひとまわりしちゃいそうな勢いです。

「これって、ひとまわりしちゃったら、どーなるんだろー」

と、新たな好奇心が芽生えてきましたので、このままにしとくことにしました。



オチ?

ナイノ。

だって、現在進行形なんだモン。

(続く)ヾ(^^;