ハードロックオヤジ同盟(Middle Age Hard RockerS /略称 MAHRS 英文はかっちょいい・笑)というネットコミュニティがある(公式サイトまである・爆)
いわゆる 【中年】 という年代に達してしまったが、 HR/HM が好きで好きでたまらず、死ぬまで HR/HM を聞いていこう、死んだら CD プレーヤーと AC 電源を棺に入れてもらおうと、生き血をすすって誓い合った仲間たちである(嘘)
総勢 10 名の同盟員(うち 4 名は女性。しかもそのうち 2 名は賛助同盟員・笑)のうち、当然にして音楽を生業としているプロミュージシャンは皆無であるが、数名はアマチュアバンド(「ハイ」がつくほどだけどネ)で現在もライブをしており、本業を持ちながらも熱い情熱を失わない不可思議… マチガエタ… 熱い情熱を失わない熱血オヤジロッカーたちである。
ひとくちに HR/HM と言っても、個人の趣味嗜好はさまざまであり、
伝統のブリティッシュハードロックが ( ・∀・)イイ!!
という者や、
80 年代のジャパメタが好き! (*δ,δ)σ
とか、
3 分間デジタルハードロックも ( ;∀;)佳い!!
など、まぁいろいろ(笑)
その中でも数名の同盟員の心の奥底に眠るひとつのバンドがある。
オキナワンハードロックの雄・紫である。
ここで紫について語るような無謀なコトはしないが、自分にとって紫はどこか特別なバンドであり、あの紫フラッグがいつも心のどこかで翻っている、そんな数名の同盟員が今年の夏、紫の本拠地である沖縄に集結した。
ハードロックオヤジ同盟の 「隊長」 こと ORION さん
同盟 「統括部長」 ことSMOさん
同盟 「ライブ部長」 別名 WADA の親分こと AHO-WADA さん
そして同盟の使い走り(笑)、広報・営業部長 kota ことオレである(笑)
この中ですもはここ数年、毎年沖縄を訪れ紫のライブを見ており、オレはすもにそそのかされ去年から沖縄に通いはじめた。
そして今年。
同盟の重鎮・ ORION 隊長と WADA の親分が沖縄初上陸と相成った。
8 月の出発を目前に控え、すももオレも仕事なんかしてらんネーヨォ ぐらいの勢いで親指を痙攣させつつ携帯メールで情報交換。
やがてふたりの会話は自然にある話題に集中した。
今年はせっかくみんな沖縄に集まるんだし、もしかしたら最初で最後の沖縄集結になっちゃうかも知れない。何か思い出に残るようなコトをしたいネ。
と。
まぁこの辺や実現するまでのやりとりは拙サイトの [Home ~オキナワ 2005] にも書いているので、よっぽど時間が有り余りかつ気合い満点、根性肥大、ヒマヒマでどーしよーもネェんダ! ぐらいであればお読みいただきたいのだが、とにかくそんなんで
「何か思い出に残るようなコト」
とは、
同盟員と紫オリジナルメンバーとのスペシャルセッション
という形に昇華した。
(爆)
まさに (爆)モン である。
それも (核爆)モン であると言っても過言ではなかろう。
ホントに実現するんだろーか、という疑問は確かにあったワケだが、今回大変なお骨折りをいただいた 8-Ball 、 Ray さんの
「そろそろ始めましょうか (ニコッ)」
の一声でいきなり具現化した。
愛用の白のスキャロップなストラトを抱えた ORION 隊長。
10 年ほどギターにさわっていないが(笑)、という割には使い込まれたブルーのストラトを持つすも。
そして紫への想いがたっぷりと念じ込まれたブラックのTシャツを着てマイクを握る WADA の親分。
ドラマーには紫オリジナルメンバーのチビさん。
ステージ左手には、やはりオリジナルメンバーであるキーボードのジョージさん
沖縄ロック界のみならず、日本のロック界の重鎮でもあり、星霜を重ねても熱い魂を燃やし続ける本物のロッカーふたり。
そしてジョージさんの前には、まったくのご厚意で演奏をしてくれる沖縄 No.1 美形かつテクニカルベーシスト、 8-Ball のクリスさんが立つ。
オレは後方のボックスシートでステージを見つめていた。
自分がステージに立つわけでもないのに、胸が熱くなってくる。
Dooms Day
紫の代表曲とも言える名曲。
ORION 隊長、すも、親分と何を演奏するか相談した時、まっさきに出てきたのがこの曲と、次に演奏された Double Dealling Woman だった。
両曲ともにオリジナルメンバー比嘉清正さんと下地行男さんふたりのギタリストによる火を吹くようなツインリードで始まるヘビーナンバー。
隊長が
すもが
ギターを弾いている
そして
親分が
ボーカルを取っている
7th Heaven のステージで
チビさんとジョージさん、クリスさんを従えて。
オレは感動していた。
あの 3 人が紫とともに演奏している。
セッションの前、オレは 3 人のことを羨ましく思い、何の楽器もできない自分が少々うらめしかったりもしたわけだが、この時、そんな狭小な思いはなくなっていた。
今はもう 3 人が紫とともに演奏しているという事実を自分の眼に収め、そして確かにこの耳で聴いたことで、オレの心は十二分に満たされていた。
そして、思った。
かっこいい…
アンタら、本当にかっこいいよ…
ラスト
Highway Star
Rock 史上に間違いなく残る名演が収録された Deep Purple Made in Japan のオープニングを飾り、パープルが一番パープルらしかったころの輝きを放つこの名曲が、同盟+紫のラストナンバーとなった。
親分が吼え、ジョージのキーボードが呻りをあげ、チビのドラムが轟き渡る中、隊長のソロはリッチーの Made in Japan でのプレイ、そして KeiicHi の倍速ソロとまったく同次元の煌めきをオレの心に打ち据えた。
ステージ真っ正面では沖縄の濃いオーディエンスであるパラノイドさんが壊れている。
オレの心も
壊れた。
わずか 3 曲ではあったが生涯忘れ得ないであろう時は流れ、オレは壊れた心の中で熱くなりかけた目頭を、そっと手ぬぐいでぬぐう(笑)
オレの性分として、また今までやってきた添乗員という仕事もそうだが、基本的にオレは自分自身のことを表に出ないで裏でコチョコチョやるタイプだと思っている。
そんなオレが、このテキストのタイトル 「俺たちの 8 ・8 」 などと、さも自分もプレイしたかのように言うのもおこがましいわけだが、大悪友すもが掲示板に書き込んでくれた一言。
「オレはこたぽんも十分 「紫」 とセッションしてると思うよ~」
この一言で、図々しくも 「たち」 と書かせていただいた次第である。
謝辞
非常識であり厚顔無恥も甚だしい申し出に快く応えてくれ、俺たちの夢を実現させてくれたばかりか、最高の演奏を聴かせてくれたチビさん、ジョージさん。
恐らくこんなセッションのことは何も知らなかった(笑)にも関わらず、すばらしいベースでサポートしてくれたクリスさん。
すべてはあなたのメールから始まりました(笑)
どこの馬の骨とも知らない、恐い者知らずの連中の申し出に大変なお骨折りをいただき、実現に力をお貸しいただいたレイさん。
そして
同盟の魂を見せつけてくれ、音楽ってこんなに楽しいんだゼ! と教えてくれた
隊長
親分
すも
ありがとうございました。
追記
考えてみれば、チビさんがオリジナル紫のナンバーでドラムを叩いたのを初めて見た。
何でも Peaceful 以来だそうで、その意味でも貴重な演奏であったワケで。