Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

どーすんダ…?

爪が伸びてんのが苦手です。

いや、女の子のネイルとかそんなんじゃなくて、自分の爪が伸びてるの。



なので、常に 「深爪」 (笑)

オレの指はデブ体型に準じて、ぷく! と実に福々しくふくれて(笑)おるのですが、その先っぽの爪が深爪なんで、なんかもう 「指」 っつうより 「ウインナー」 (笑)

タコのカタチにして焼いて、カラシ醤油でいただきたいです。



それはともかく。

この前亡くなった作家の吉村昭さん。

オレはこの人の作品がとても好きで、ほとんどの本は持っちょるワケですが、その中の一冊。



「漂流」 という本があります。



ころは江戸時代。

日本近海のみの航行であった和船の水夫・長平が主人公です。

ある航海で大暴風雨に遭い、絶海の孤島・鳥島まで漂流してしまう。




(出典: Wikipedia)



一緒に流れ着いた船の仲間たちが次々と島で命を落としていく中、ひとり長平だけが生き延び、次の難破船が漂着する数年間を話し相手もなく、ただひとりで生きていく。

最後には他に漂着した仲間たちと力を合わせ、流木を拾い集め数年がかりで船を仕立て、そして鳥島からの脱出に成功、船は青ヶ島八丈島と経由し、ついには故郷へ帰る大団円。



吉村昭さんの作品は、特異なテーマから人間の強さと弱さをストレートに描ききるのが特徴であり、この 「漂流」 もそうした吉村作品の醍醐味を味わえる佳作です。



江戸時代に漂流した船乗りたちの記録はけっこうあるんですネ。

そのほとんどは漂流中になくっているのでしょうが、この長平の物語は事実だし、有名なところではジョン万次郎も鳥島に流れ着いたところをアメリカの捕鯨船に救われています。

また日本で初めて新聞を発行したと言われているジョセフ・ヒコも同様。

日本近海から黒潮に乗ってしまうと、鳥島にたどり着くことが多かったらしい。



で、彼らは短くても数ヶ月、長い場合は長平のように 10 年以上も孤島で暮らさざるを得ず、特に長平の場合は鳥島にたどり着いた時に乗ってきた船が激浪に揉まれて砕け散ってしまったので、まさしく着の身着のままで漂着。

鉄製品はもとより、火打ち石すらなかったので、食べるモノと言えば貝や岩のり、たまに魚。

そして 「鳥島」 の名前の由来ともなった、あほうどりしかなく。

あほうどりの肉を生で食したそうです。



それから数年の後、同じように鳥島に漂着した大阪船には大工道具や包丁、火打ち石などが積み込まれており、彼は数年ぶりに 「お湯」 を呑み 「熱い食べ物」 を食べ、涙を流しつつ 「うまいという感覚には熱さが含まれていることを知った」 と。

まさしくそうなんだと思います。





で、ココまでが長ぁ~い前フリ(爆)

問題は大阪船が漂着するまで、つまり何の道具もなかった長平の



爪はどーしてたんだ…?



当然 「爪切り」 なんて持ってないですよネ…?

流木に刺さっていたわずかな古釘数本は持っていたようなので、それを石かなんかで研いで、削り落としてたのかナァ…

それとも歯で噛み切ってたんだろか…?



ものスゴイ気になります(不眠)



どなたか、そのあたりの事情に詳しい方、どうぞ教えてください(願)