誰も予想し得なかった、この試合結果。
NFCチャンピオンシップは37対20で、サンフランシスコ49ersの勝利となった。
圧巻だったのは、49ersのRBラヒーム・モスタート。
何と206ラッシングヤードで、もうほとんどWR並み。
タイタンズのデリック・ヘンリーも180ヤードを超えるラッシングヤードを記録したが、それをも上回る、んもう驚愕絶句の走りっぷり。
しかし、それを支えていたのは、49ersのオフェンスラインの働きである。
そのひとり。
FBのカイル・ユーズチェック
FBって、ホントに地味なポジションであり、脚光を浴びるコトも少ないのだが、この人は実にいい仕事をする、プロフェッショナルだと思う。
この試合でも、ユーズチェックのブロックがキレいに決まり、モスタートが外側に切れ込んだランがあった。
もうひとり。
TEのジョージ・キトル
TEは時にはレシーバー、時にはブロッカーのチーム最大のジョーカーであるが、この試合では、レシーブ回数も確か1回だけだったかナ…
目立つ活躍はしなかったが、ユーズチェック同様にモスタードの強烈ランを支援するブロックが随所に光ったと思う。
おかげでQBのジミー・ガロッポロはほとんどパス投げることもなく(笑)、ただ後ろにトスしてるだけ(爆)
そして意外だったのが、パッカーズである。
試合前は、どちらも固いディフェンスラインが活躍し、点の取り合いのようなハデな試合展開ではなく、むしろ少ない得点で推移するタイトな展開かと思っていたが、まぁ開けてビックリでした(笑)
前半はディフェンスラインがほとんど機能せず、モスタートに走りまくられるし、第2クオーターだったか、センターがボールを自分の内ももに当てて落としてしまうという、これまたほとんど前代未聞のミス。
NFLって一流選手ではムリ、超一流でなければなれないと思っているのだが、その超一流の選手たちでも、こうした凡ミスを犯してしまう。
もちろん超一流とはいえ、人間なんだから、必ずミスは犯すもの。
人間って複雑だナァ(笑)
最後はアーロン・ロジャーズ乾坤一擲のロングパスだったが、49ersのシャットダウンコーナー、リチャード・シャーマンにインターセプト。
その前は、リチャード・シャーマンにWRダバンテ・アダムスをわざとマッチアップさせ、まんまと65ヤードのロングゲインを稼がれたが、さすがに同じことは二度させないよネ。
かくしてNFCはサンフランシスコ・49ersが勝利し、いよいよAFCチャンピオンのカンザスシティ・チーフスとスーパーボウルの大決戦。
でもオレは確信している。
勝利はチーフス。
モスタートのランはこの試合ほどは出ない。
となると、チーフスのオフェンスと49ersのディフェンスの力勝負になるだろうが、今年のチーフスの激烈オフェンスはちょっと尋常じゃないし、49ersのディフェンスがどこまでガロッポロを守れるか、ってのがポイントかナ…
そして肝心なのはタイムマネージメントだよネ。
超アグレッシグなオフェンスで得点を積み重ねて、相手チームを突き放しても、時間を上手に消費しないと、そう。
あの時のスーパーボウル、あの時のファルコンズのように、25点差をひっくり返されるという、悲劇に見舞われる。
オレは一生忘れないぜ(恨)
その時、ファルコンズの超アグレッシグオフェンスを作ったのが、カイル・シャナハン。
そう、49ersの現HCである。