Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

その手の話し

「その手の話し」 です。

何の手か、っつうと 「その手の話し」 ヾ(^^;ワカリマセン



添乗に行く、っつうと旅行中に必ず 1 回は言われるコト。



「ネェ、添乗員さん… どっか遊べるトコない?」



(笑)



旅行に出るとやはり解放感っつうか、日本人特有の 「旅の恥はかき捨て」 的な誤った観念に囚われるのか、とにかくそーゆー人は多いです。



思いっきり羽を伸ばしたいのは山々なんだが、よくわからん外国だし、ことばも通じないし、っつうコトで添乗員に聞いてくるワケですけど、ご存じのように添乗員は 「その手の店」 には案内できません。

その国の法を順守し、公序良俗を犯すワケにはいかないから。



っつうのはタテマエで ヾ(^^;身モフタモナイ



そーゆーコトを聞かれたからといって、常に案内するワケじゃないケド、やっぱりケースバイケースで行く時もあるですヨ。

まぁいろんな国で、いろんなトコに行きましたケド、でもつくづく思うのは 「その手の店は日本が一番」 っつうコトですネ。

だって電話ボックスにはべたべたその手のチラシが貼ってあるし、その手の店は堂々と営業してるし、その手の情報誌とか案内所もたくさん、スポーツ新聞にはその手の店の広告がたくさん載ってるし。



ただ、そうは言ってもやはり 「どんなんだろう…」 とか、 「経験してみたい」 とかいう好事家はやっぱりいるワケで、そんなんのをちょっと書いてみるっす。

ちなみに内容が内容なんで、ところどころ伏せ字にしてます。

どこのコトだかは、適当に想像してください (・x ・ ).o0 ○

(笑)



○湾
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昔は 「この手の旅行」 のメッカでありまして、いろんな人から猛烈な批判を浴びたワケですが。

で、当局も 「その手の店」 撲滅に乗り出し、一斉検挙。

結果、全ぇ~部の店がツブされてしまいました。



と、ココまではヨカッたんですが、その後はまったくの無策だったらしく。

「この手の商売」 で喰ってきた子たちですから、手に職があるワケでもなく、今更真っ当な会社で働くコトもできない。

やっぱり撲滅するんだったら、肝心なのはその後ですよネ。

就職を国が支援するとか、手に職をつけさせるような施設を作るとか。

そーゆーコトもなしに、ただぶっツブしたダケなんで、結局は表通りにあった店が裏通りに、あるいは地下に潜ったダケ、っつうコトになってしまいました。



ちなみにココの場合は、非常に典型的。

キャバクラみたいな店の奥に、マジックミラーで覆われた雛壇があり、そこにたくさん座ってます。

少ないところで 10 人程度、多い店ではそれこそ数 10 人。

で、客は女の子が胸につけたプレートのナンバーで指名し、んで呑み出す、と。

料金も飲み代から 「その他の代金」 まですべて込みになっており、安心明朗会計のシステムができあがっちょります(笑)



この子たちの 「稼働単位」 は 「時間」 ではなく、 「日」 でして、朝までずっと一緒なワケっすネ。

たいていは翌朝一緒に朝飯喰って、んじゃぁバイバァ~イ ってパターンですが、場合によっては翌日もずっとつきあってくれる場合もあり、もちろんその場合の経費は × 2  になるんですが、 3 泊 4 日の旅行で初日から 「その手の店」 に行っちまい、観光にはまったく行かず、帰国日までずっとその子と一緒にいた、なんて強者もいました(笑)



香○
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古くから 「その手の商売」 では知られたところで、非常にヤバいところから 「高級店」 までたくさんあるっす。

香○のヤバいトコは本当にヤバいんで、さすがに行ったコトはないですケド、 「高級店」 には何回か連れてったなぁ…



ある店なんかは事前に連絡して席をリザーブしておくと、入店時に金ばりのロールスロイスが出てきます(笑)

ホテルまで迎えに来るんじゃなくて、店に入ると目の前にまっ金金のロールスロイスが待ってるワケです。

それぐらい広い店内で、入り口からそれに乗ってリザーブしたボックスシートまで行くんですネ(爆)



女の子たちはみぃ~んな若くてキレイ。

○湾が比較的高年齢化しているのに比べ、コッチは若いっすネェ。

ただ○湾の場合は、ほとんどの子が日本語ができる(つまり、それだけ日本人の需要が多い)んで、コミュニケーションにはさほど不自由しないのですが、香○の場合、日本語ができる子は稀です。

たいていは英語。

あとは中国語っすネ。



店に入ってからは、基本的には○湾と同じルールですけど、経費面では倍以上違います。

最低で数万、ってトコかな。

カード払いももちろん OK(笑)

費目は何になるんだか、知りません(笑)



中○
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完全に非合法。

もっとも合法なのは世界ドコ探しても、あんまりないんですが(笑)

万が一現場に踏み込まれようモンなら、確実に留置場のお世話になり、次の朝、日本へ強制送還。

その場合の航空運賃なんかは、もちろん 「自腹」 です。

ブラックリストに載っちまい、確か 10 年ぐらいは入国ができましぇん。

だもんで、もしオレなんかが捕まっちまったら、それこそ死活問題なんですが、まぁそこは 「自己責任」 っつうコトで(笑)



完全非合法だけに、昔はいろいろんなパターンがありまして、どこそこの何とかホテルの何階以上に泊まって、そんでマッサージを頼む時にある種の合い言葉(笑)を言うと、 「その手の」 子が来るとか。



人里離れた山の中にぽつんと建つ一軒家。

地元でも知ってるヤツはごくごく少数であり、まずはそこで経費を支払うと更に山奥まで案内されます。

漆黒の闇の中を歩いていくと、向こうの方に明かりがぽつんと見えまして、そこが 「それ」 です(笑)

レンガ造りの小屋っつうか、囲いっつうか、何つうか…

とにかくそんな感じのトコなんですが、何かもうそこに至るまでにすっかり 「ソノ気」 は失せてるっつうか、何つうか(笑)

もちろん聞いた話です。

ワタシじゃないです。

ホントダヨ

(笑)



最近ではカラオケボックスがメインみたいですネ。

中国のカラオケボックスは日本のソレとは違い、個室がかなり広くて、んで必ず女の子がつきます。

つまりはカラオケボックス+キャバクラみたいな感じなんですが、まぁその子たちがそうなワケで、こちらも完全システム化されちょります。

ただ香○のように、日本語できる子は皆無だし、しかも英語もまったくできませんって子がほとんど。

え?

ことばはいらない?

ソーデスカ

(笑)



中○で最初に経済特区という名の経済実験場となった、香○との国境の街・深○

できてから数年のコロは、ココもすごかったっす。

何せホテルのコーヒーショップに行くと、常に 「その手の子」 たちで満席で、ホントにコーヒー呑みたいとか打ち合わせしたいとかっていう、そもそもの 「客」 は列作って席が空くのを待っているという(笑)

で、やっと席が空き、 「やれやれ…」 とかってテーブルについた途端、んもー その子たちの視線が一挙に どかーん! と集まって来て、身の置き所がない(爆)

まぁそうやって自分をアピールしてるワケですよネ。

んで視線の津波の中を泳ぎ渡り(笑)、 「この子」 とかって決めるワケですけど、すると他の子たちの視線が音とを立てて自分からはずれ(笑)、次なるターゲットに視線が集中する、と。

単純明快っちゃぁそうですケド、それにしてもこんなにあけすけとしてていーんだろーか、と市井の民は思うワケで(笑)

当時の深○には 「三都一陽」 という言い方がありまして、つまり 「都」 が付く名前のホテルが三カ所、 「陽」 が付く名前のホテルが一カ所、都合四カ所のホテルが 「この手」 で有名でした。

今はどうだか知りません。



ベト○ム
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ホーチミンシティでのこと。

夜になるとホテルのまわりを HONDA のスーパーカブに打ち乗った子たちがグルグル周回してます。

話しには聞いてたケド、初めて我が眼で見たときはすごかった。

なんか 「マッドマックス」 見てるみたいだったし(笑)

んで、こうやってグルグルまわってる子たちの中のひとりに、アイコンタクトを送るワケですが、しかしこんな状況下でアイコンタクトを的確に送れるモンだろうか…

何か違う子と眼が合っちゃって、

「いや… あの… キ、キミじゃなくて…」

とかってコトになんないすかネ(笑)



アメ○カ
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中○についでアメ○カにもよう行かされたモンですが、やっぱり 「その手の子」 がナイスバディのパツ金ネエチャンだと思うと、お客さんにも気合いが入ろうってなモンです。

カジノで有名なある街の郊外に、 「その手」 の店があるそうなんですが、でもココは一風変わってます。

普通は男が女の子を 「指名」 して、指名された女の子は無条件に男についてくんでしょうケド、ココは 「拒否」 できるらしーんですネ(笑)



男がその店行って、んで指名しますよネ。

すると指名された女の子が出てきて、じっとその男を眺め、そんでもって



「 No 」



と一言

(核爆)



「なにぃ~ てめぇ~! オレのドコが No だっつうんだぁ~!」



とかって暴れる客がたくさんいるらしく(笑)

こーゆートコにお客さん連れてって、拒否でもされた日にゃぁ、次の日からまともにその人の顔見られませんから(笑っちゃうから・笑)、そこには行ったコトないっす。

うっす。



特別編 「やっぱり…」
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ある会社がお得意さんを集めた招待旅行に添乗したコトがありました。

行き先は○湾

1 グループ 15 ~ 6 人ぐらいの編成で、 A グループが帰国した翌日に B グループが出発、んで B が帰る日に C グループが出発、ってそんな感じだったんで、当時の上司からは

「航空運賃がもったいないから、オマエずっと○湾にいてどんどこ受け入れしろ」

と。

(爆)



でもそれって、何やかんやで 1 ヶ月ぐらい○湾にいっぱなしじゃんかヨォ~…

んで、その間、オレずっと添乗員やってるワケ…?

(泣)



で、せめて 1 回ぐらいは帰らせてくださいってお願いしたんですが、



「添乗員経費(つまりオレの分)には 1 往復分しか飛行機代入れてないからダメ」



とかって言われ、ってコトは 「事後承諾」 かヨ、みたいな(泣)



でもまぁ何日かは空き日があるし、まぁこんなコトは一生に何度もないだろうし(←当時はホントにそう思ってました。しかしその後、ハワイと北京とフランスで、それぞれ 1 ヶ月ぐらい置きっぱなしにされようとは夢にも思わなんだ)、ひとりで○湾をぶらぶらすんのもいいかな、などと無理矢理自分を納得させ、 「亭主元気で留守がいい」 の典型となっちまった女房はニコニコしながらオレを送り出したのでした。



○湾で出迎えちゃぁ添乗し、空港に送って、その次のグループを迎えて添乗して…

何か永遠に続くかと思われた死のロード(笑)でしたが、ある時。



その会社で、今回のご招待プロジェクトの総責任者である部長さんが、自らお客さんを案内して○湾に乗り込んできました。

んでお約束のように、お客さんには夜の部のご案内をしたんですが、その部長さん、自分も一緒に行きたいみたいで(笑)

なので、その部長さんにそっと耳打ちしました。



「▲◇部長、今晩ふたりで呑みにいきませんか? いいお店にご案内しますヨ」

「え゛! いいい、いい店って…?」



そんなにドモらんでも(笑)



「ワタシの VIP しかご案内しないお店なんですけどネ。料理も酒もおいしいですし、 サービス もすごくいいですヨ」

「え゛! さささ、サービスって…?」



皆まで言わせる気かヨ(笑)



で、その日の晩、部長さんとオレとで呑みに行きまして、店のママにはあらかじめいくらか握らせておいたんで、それはそれはキレイな子が 4 ~ 5 人も来ちゃいました。

さすがにちょっと勘定が不安になってきたんですが、いーやいーや会社にツケちゃえ みたいな感じでオレも一緒に飲み始めました(笑)



しばらく呑んでて…

「▲◇部長、どーします? もう店には話しつけてありますから、どの子でも OK ですヨ」

「え゛! どどど、どーします? って、どどど、どーゆーコトだヨ…?」



(笑)



それからその部長さん、スンゴイ悩んじゃって。

腕組んで一言もしゃべらなくなっちゃったんで、アタシャもう場を持たせるのが大変だったっすヨ(笑)



で、この部長さん

一体何を悩んでいたのかとゆーと、 「どどど、どの子がいいかな…?」 ではなくて(爆)、 「総責任者として来てるオレがこんなコトをしてもいいのか…」 という、実にまじめな悩みだったワケです。

そうなるとオレも根が意地悪ですから(笑)

「でも部長、たまには羽伸ばすコトも必要ですヨ」

とか言っちゃって、部長さんますます悩みだし…(笑)

結局その部長さん、行かなかったんですよネ。



「いや。久しぶりにキレイな子たちと呑めて楽しかった。キミの気持ちもうれしかった。やっぱりオレがそーゆーコトやっちゃうワケには行かないからな」

と。



いやー 立派だ。

オレだったら間違いなく ウンウンウンウンウンウン!!! とかって行っちゃうケドなぁ~ ヾ(^^;モシモシ

その子たちにも相応のチップを渡し、タクシーで帰ってきました。

んでシャワー浴びてベッドにもぐって熟睡…



( ~-ω-~)zzz ~

( ~-ω-~)zzz ~

( ~-ω-~)zzz ~



リリーン! リリーン! リリーン!



オレの部屋の電話が鳴りました。

時計を見ると、 3 時だか 4 時だか、そんな時間。

オレは反射的にお客さんが急病だとか、ケガしたとかそんなトラブルを想像し、電話に出ました。



「もしもし! サカキバラです!」

「あ、サカキバラさん? ▲◇ですけど」

「あ、▲◇部長…? どーしたんですか? どどど、どなたか急病でも…」

「い、いや、あ、あのネ…」

「ハイ…」



「今からさっきの店行かない?」



( ・ω・)



「やっぱりオレ、したいヨォ~」



(核爆)



って、アンタ明け方までずっと悩んでたのカヨ!



「い、いや… 部長、もうクローズしてますヨ…」

「あ、やっぱり…? どっか開いてるトコないかなぁ…」

「あのー もう 明け方 ですから、おそらくドコも閉まってるかと…」

「そうか… そうだよネ… 悪かったネ、こんな時間に電話しちゃって。寝てた?」



寝てるわい



(笑)



というワケで、まぁ 「この手の話し」 は、それこそいろんな人がいろんなところで書いてまして、そっちの方が数倍おもしろかったりしますが、何せ 「人類最古の職業」 と言われるダケあって、様々な人間模様が垣間見えるっす。

ただ 「この手の人間模様」 の主役にはならない方が無難ですかネ。

いろいろとネ

(笑)