Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

ラジカセ

電車の中とか街を歩いててもヘッドフォンしてる人って、よく見かけますよネ。

かく言うワタシも通勤途中なんかは音楽聞いてるワケなんですが、今はもっぱら iPod

やはり数千曲単位で音楽を持ち歩けるのは大きな魅力で、ワタシなどはまだ 10 数 GB ぐらいしか使ってませんが、聴きたい時に聴きたい曲が手元にある、っつうのはかなりウレしい。



しっかし考えてみればスゴい時代になったモンです。

数千曲単位で音楽が持ち運べるワケですからネ。

ウォークマン」 で 90 分テープを何本も持ち歩いてたコロから比べると、夢のようです。




オレがいわゆる洋楽を聴き始めたのが小学生~中学生ぐらいの時。

当時、唯一手に入りそうな音響機器だったのが 「ラジカセ」

近所の電器屋のショーウインドウに飾ってあった 「ラジカセ」 がすごく欲しかった。



当然にしてラジカセ買えるカネなんて持ってないので、両親にネダりましたが、やっぱりそう簡単には買ってもらえなかった。

やっと買ってもらった時は、もう天地がひっくり返るほどうれしかった(福)

日立の 「パディスコ」 というラジカセです。

確か金額は 20,600 円(笑)

今でも覚えてます(爆)



横長が主流のラジカセの中で、コイツは縦型。

もちろんモノラルですが、ワケわからんままとにかくラジオで流される洋楽を片っ端から録音して、いっつも聴いてた。

その中にはイーグルスボブ・ディランサイモン&ガーファンクルサンタナなどがあり、後年 FM を聴いてて



「あ! 昔、聴いたアノ曲はイーグルスだったのかぁ~!」



みたいな発見があり(笑)



こうやって曲名もアーティストもわからず、とにかく録音してたんで、オレの中ではすべてが 「あの曲」 (笑)



「あ~ あの曲が聴きたい…」



と思っても、持ってたラジカセにはテープカウンターがなかったんで、テープのどこに入っているのかがわからず、仕方なく最初から聞き始めてやっと目的曲にたどり着く。

必然的に何回も何回も聴いてしまうコトに(笑)

で、 「あの曲」 のところにはカセットのテープ残量ウインドウにマジックで印つけたりしてました(爆)



この 「縦型パディスコ」 は、中学卒業のころまで使ってまして(笑)、次に買ってもらったのがパイオニアのヤツ。

愛称や型番は覚えてませんが、操作ボタンが手前に押し倒すかたちで、もの凄い 「高級」 なイメージがあった。



当時のワタシの頭には、 「パイオニア」 イコール 「超高級オーディオメーカー」 という図式があり、何だか自分が非常にオトナになったような気がした(笑)

で、これにはカウンターがついてたんで(笑)、カセットにマジックでマーキングするようなこともなく(笑)、しかも録音したカセットにはきちんと曲名とアーティスト名を書くようにしたんで、 「あの曲」 も少なくなり、聴きたい曲が聴きたい時に聴けるようになりまつた(笑)



しかしネットで検索してみても、パイオニアのラジカセ自体はたくさん出てくるのですが、ワタシが持っていたタイプのモノは見つかりませんでした。

ワタシのは操作レバーが丸の棒状のモノではなく、平べったいツマミ状のモノがついてました。

んで、シルバーが基調のデザインだったような気がする。



当時、ぼちぼち出始めていたステレオラジカセとどっちにするか迷ったんですが、電器屋店員のひとこと。



「左右のスピーカーの距離が短いワケだから、そんなにステレオ感なんて出ないヨ」



なるほどぉ~… みたいに思いっきり納得してしまいモノラルを買ったんですが、でもそれから出るラジカセ出るラジカセ、みぃ~んな 「ステレオ」 で、友だちからも思いっきりバカにされたという(笑)



でもワタシにとってはホントに 「宝物」 でして、常に机の上に 「デーン」 と鎮座してました。

カセットテープもどんどん増殖し、収納場所に本気で困った。



最初のころはカセット付属のラベルに曲名とかカウンター値とか書いてたんですが、そのうち FM レコパルについてくるオマケのラベルとか、 LP レコードのジャケットを手書きで描き写してみたりとか(笑)

んで SONY が出してた汎用型のカセットラベル。

コレ、アルファベットのインスタントレタリング付きなんですワ。



「すべてのカセットをこのラベルで統一するのダ!」

「そしてタイトルをすべてレタリングするのダ!」



と、珍しく A 型の本能というか性を発揮してしまい(笑)、土曜の夜とか徹夜してレタリングのシートをこすってた(笑)



できあがったカセットテープ群は思った通り見事な統一感を見せましたが、なぁ~んか味気なくなったコトも確かで(爆)



衝撃の 「ウォークマン」 登場。



「外で音楽が聴ける」



カルチャーショックでした(爆)



SONY の思うツボっつうか、とにかくお年玉とかで初代ウォークマン購入。

外で聴きたいがために、ムリに用事作って出かけたりとか(笑)



衝撃の 「ウォークマン 2 」 登場(笑)



「こんなに小っちゃくなっちゃったの…(泣)」



操作ボタンも初代の 「ガチャン」 ではなく 「ポチ…」 式となり、これまた思うツボで後先考えずに即購入。

このころから理性が物欲に負ける習性が日常化したように思えます(笑)



電車の中でフルボリュームで聴いてて、怒られました(笑)

「ヘッドフォンは音漏れする」

コトに気がついた(笑)



「ホラホラ、これシャツの胸ポケットにも入るんだゼェ~」

と高校の後輩に自慢したら



「ムリがありますヨ」



と一蹴(笑)



んで、衝撃のアイワ 「カセットボーイ」 (笑)

厚み以外はほとんどカセットケースサイズで、しかもオートリバースが付いてるという信じられない高機能。



やっぱり購入



(笑)



これに外部電源と外部スピーカーつけて、スピーカーは机の両端に。

んでカセットボーイ本体はスピーカーの上にちょこんと乗っけて、見た目は 「本体がないのにスピーカーがある」



つまり 「なんちゃって有線放送」 状態



(笑)



学校行く時ははずして持っていき、家に帰ればスピーカーにつないで、みたいに毎日 10 何時間も使ってたら案の定コワれた(笑)



このころ、買おうかどうか真剣に悩んだモノ。



「ヘッド消磁器」



カセットプレーヤーのヘッドは長いこと使ってるとだんだんと帯磁してしまい、音割れなど音質低下の原因になるので定期的にヘッドを消磁するのが吉なんですが、ワタシには効果のほどが疑わしく、なかなか買おうという気になれなかった。

結局、何かのポイントを使って手に入れまして、さっそくやってみたものの、思った通り効果のほどはわからなかった(笑)



ピンチローラーとキャプスタン、ヘッドのクリーニングはやってましたヨ。

ウチの親父はずっと病院勤務だったんで、親父から無水アルコールとか綿棒をもらって、それでキュコキュコ掃除してた。



クリーニング直後で乾ききっていない状態でカセットテープをかけると、ヘッドがテープに 「研がれた」 状態になり、ヘッドが摩耗してしまう。

↑これを知った時の衝撃ったら(爆)



これぐらいからラジカセはまったく使わなくなり、外出する時はもちろん、家でもヘッドフォンステレオ。

ウォークマンシリーズは何台買ったかナァ…

どいつもこいつも アッ! という間にコワれ、 「 SONY 製品はすぐコワれる」 が脳裏に叩き込まれた(壊)



それに比べ頑丈だったのが 「 KENWOOD 」 のヘッドフォンステレオ。

こいつは長持ちでした。

本体がキズだらけになっても、きちんとリバースするし、ヘッドフォンジャック接触不良のびびり音もそんなになかったような気がする。



ハタチぐらいの時に北京の大学に行きまして、その時に初めて 「ステレオのラジカセ」 を買った(笑)

そのころは CD も出たてで、まだまだカセットが主要な記録メディアでした。

大学にいたころ、アルバイトで日本の某メーカーが北京で開いた音響製品展示会の通訳補助みたいのをやりました。



大勢の中国人技術者の前で、日本のメーカーの開発者たちが CD を取り出す。

中国人一様に 「この小っちゃくてキラキラしてるのはナニ…?」 みたいな。

そして CD プレーヤーにセットされた大口径スピーカーから、フルオーケストラの大音量が。

中国人一様にイスの上で腰抜かし(笑)

ついでにオレも腰抜かした(爆)

そんな時代だったっすネ。



この 「ステレオのラジカセ」 もモーターがおかしくなるまで使ってました。

修理に出そうにも、当時の北京では日本製のラジカセを直せるようなところはなく、自由市場に持ってたらすぐに売れた。



「コワれてるヨ」



って正直に言ったんですが、



「置物にする」



と(笑)



テープにもずいぶん凝りましたっす。

あくまでもワタシの個人的な主観だけど、 TDK が一番よかったような気がする。

D シリーズはとにかく 「 AD 」 とか 途中で消えてしまったが 「 SD 」 なんてのがよかった。

SONY のテープは中音域がよく、マクセルのは高音がキツ過ぎるような感じで。



「クロームテープ」 とか 「メタルテープ」 もずいぶん買い、 「メタルテープ」 に 「 Dolby-C 」 とかで高音質を堪能したという(笑)



ふと思いだした 「懐かしの一品」 の数々でした(笑)