Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

お手てつないで

この前は長女の小学校の卒業式でした。

6 年前の入学式の時は添乗でいなかったので、せめて卒業式は出ようと会社も休みを取りまして。



だんだんと女の子らしくなってきたウチの子(笑)

卒業式の服装も女房や妹とあぁでもない、こぉでもないと楽しそう…(孤独・笑)



その卒業式のちょい前。

バレンタインデー。

どうやら長女には意中の人がいるらしく、その男の子は私立中学を受験して、そして合格したと。

なのでこれっきりになってしまうので、思い切ってその子にチョコレートをあげたそうです。

で、その男の子も長女のコトを憎からず思っていたようで、クラスでは 「両想い」 というコトになってしまったそうで(笑)



女房が言うには、長女はその子のコトが一年生の時から好きだったそうです。

一年生の初めての運動会で、長女がコケてしまい半泣き。

その時にかばってくれたのが、その男の子だったそうで 「アホの一念」 というか 「コケの一念岩をも通す」 と言うべきか(笑) ヾ(^^;モウチョットマシナコト言ッタラ?



先日、ウチに帰ってからいつものように呑んでますと女房が…

「ケイ(←長女)がネ… △◆君(←長女が好きな子)と手ぇつないで歩いてたんだって…」

( ・ω・) ソーナノ…?

「いくら何でも早すぎるんじゃないかしら…」

「まぁそうかも知れないケド、ほっとけばいいんじゃん?」



と、オレの投げやりかつ無責任な返事に、女房から速射砲のごとく反論が返されまして(笑)



「あのさー そんなに言うんだったらオマエから注意すればいいじゃん」

「どうやって言えばいいのヨ…」

「お友だちなんだから一緒に帰るのはいいケド、手ぇつなぐのはちょっとどうかと思うわヨ。誰が見てるかわからないし… とか、そんなんでどう?」

「んじゃぁパパから言ってヨ」

「ハイハイ」



翌朝。

長女はだいたいオレと一緒の時間に起き、朝食までの間勉強するコトを常としちょります。

誰と似たんだか、すごい不思議(笑)

で、オレが出がけに…

「お友だちなんだから一緒に帰るのはいいケド、手ぇつなぐのはちょっとどうかな… 誰が見てるかわからないしネ」

虚を突かれた長女。

「うん…」



会社に向かう途中で女房からメールが来ました。

「パパに言われたコトがすごいショックだったらしく、泣きながらワタシに訴えてきました。そういうことはパパには言われたくない、言われるならママに言われたい、と」



………



男の子と手ぇつないでた、というのはオレには全然ショックじゃなく、むしろそこまで成長した長女を頼もしく思ったモンですが、こっちのメールの方がオレにはよっぽどショックだった。



「そうかぁ… オレには言われたくない、か…」



(複雑)



その日、家に帰ると長女は普段通りでして 「おかえりぃ~」 とかって。

子供らが寝た後、女房と話します。

その 「手ぇつないでた」 というのも、本人の弁では友だち数人と帰ってた時に△◆君たちのグループとばったり会った、△◆君は私立中学に行ってしまうので 「握手ぐらいしたら」 とかって友だちに言われて、そんで△◆君と握手した、と。

それを近所の子に目撃されて、ウチの女房の耳に入ったらしいんですネ。

なのでオレたちが想像したような、男の子とふたりっきりで手ぇつないで帰ってきた、というのとはちょい違うようです。



まぁコトの真相はどうであれ、 「もうその手のコトには絶対にクチ出しません」 と心に誓ったオレ(笑)

おそらく 10 何年後には出て来るであろう結婚話の時は違うけどネ(笑)



ちなみにその△◆君。

私立に受かったものの、なぜかその学校には行かずに公立に行くそうです。

ってコトは長女と同じ中学校(笑)



そんなんがあって卒業式。

体調不良気味だった長女ですが、この日のために買ってもらったブレザーとチェックのスカートをはいて、いつもの時間に学校へ。

オレも久々にネクタイをしめ ヾ(^^;本当ニさらりーまん?(笑) カメラやらビデオをかついで女房と小学校へ。



すっかりと用意が整った体育館。

卒業生が入ってきます。

すると 5 年生で組織された音楽隊が 「威風堂々」 を奏ではじめ…



このあまりと言えばあまりの選曲に意表を突かれたオレ。



泣けてしまった(爆)



「そんな小学校の卒業式なんかで泣くかヨ」



とかって虚勢を張っていたオレですが、 「威風堂々」 の旋律に乗って、胸を張って入ってくる 6 年生諸君を見ていたら涙があふれてしまった(笑)



この学校では日の丸や君が代に対するどーのこーのというのは一切なく、いたって平和な学校でありまして、粛々と式は進んでいきます。

教育長の式辞はえらい芝居ががっていたが(笑)



長女は卒業生代表というコトで、卒業生から学校への記念品寄贈の目録を壇上で読み上げるそうです。

「うまく言えるかな…」

と人一倍心配性の長女(そんならヤルなヨ・笑)

何度も練習してましたが、いざ本番の時もじょうずに言えたっす。

ヨカッタヨカッタ



卒業式終盤



「ドターン」



あ、誰かが倒れちゃった… 貧血かな…

駆け寄る先生方。



あ…



ウチの子だ…



(爆)



土気色の顔で先生から抱え起こされましたが、目線はしっかりしているようなので大丈夫でしょう…

その後も卒業生が起立するような場面でも、長女は座ったままでありまして、無事退場できるだろうかとちょっと心配でしたが、仲の良い友だちに脇を抱えられ、本人なりに精一杯の足取りで退場していきました。



「オマエ、ちょっと様子みてこい」



と女房に言ったら、その時にはもう女房はいなかった(笑)



「大丈夫。しっかりしてたヨ。軽い貧血だったみたい」



卒業式終了。

担任の先生を先頭に、在校生による手のアーチをくぐって出てきます。

オレ、写真撮りまくり(笑)



そのころにはちょっと元気を取り戻したようで、仲良し四人組と一緒に写真を撮ったり、△◆君と並んで写真撮れ、とまわりから冷やかされたり(笑)



オレのオヤジからも 「卒業式の時の写真を撮っておきたいから、式が終わったらウチに来てくれ」 と言われてたんで、ブレザーのまま実家に行く予定だったのですが、本人は相当辛そうです。

熱計ってみたら 8 度 5 分もありまして。

貧血の後遺症か、はたまた無事に終わったコトへの安堵感か、まぁその両方なのでしょうが、とにかく早く楽なかっこになって寝っ転がりたい、と。



「気持ちはわかるケド、おじいちゃんも楽しみにしてるし、お祝いももらってるからさー じゃぁ写真だけ撮ってすぐに帰ってこよう」



と女房。



実家着。

「これこれこーゆーワケなんで、すいません、写真だけ撮ったら今日は失礼します」

たまげたオレの両親。



「いーよ、いーよ。写真なんかいつでも撮れるから早く帰って休みなさい」



実家に行く前に電話すりゃぁよかったネ(笑)



ウチにつくなりダウン。

夕方、目をさました長女。

何でも翌日は仲良し四人組で遊びに行く約束をしてたらしいのですが、この様子じゃムリだろう…

ベソかきながら友だちの家に電話してましたが、ムリして行って、またひっくり返りでもした日にゃぁ本人もかわいそうだし、友だちにも迷惑がかかる。

泣く泣く断念したようで。



そんなこんなの卒業式。

オレも何だか疲れてしまい、夕方から 2 時間ほど熟睡してしまった。



目が覚めると女房がいません。

長女も寝てる。



「ママは…?」

ウオーキングに行ったヨ」



と、 DS-Lite でオレ以上にバイオハザートがウマくなってしまった下の子が、画面から目を離さずに言います(笑)



そう。

女房は毎日 1 時間ほど歩くようにしてるんですネ。

近所の土手に遊歩道がありまして、そこをてくてくと。



突然。

轟く雷鳴。

光る稲妻。

降りしきる豪雨。



「あらまー…」



「ワタシ、ママ迎えに行ってくる!」

と、行動の早い下の子。



「いい、いい… パパが行くヨ」



カサ持って土手へ。

途中で携帯に電話。

もしかして途中でショートカットして近道してくるかも知れないし、こんな豪雨で行き違いなんてヤダしネ。



( ´ー`) 出ナイシ…

あのヤロー… また iPod 爆音で聞いてやがんナ…



行き違いにならないコトを祈りつつ土手に上がってみると、ライフジャケットのように鮮やかなオレンジ色のフリース(笑)を着た女房が、彼方からぽてぽてと歩いていた(笑)




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まぁ彼女の体調が復活したら、家族で卒業のお祝いをせねばならんネ。

何か好きなモンでも喰わしてやるか…

って、絶対 「パパのおごり」 になるんだろうなぁ…(笑)