NFL 2021年シーズン第6週。
シアトル・シーホークス対ピッツバーク・スティーラーズの一戦。
両者ここまで2勝3敗という厳しい成績であり、どちらも好きなチームだけに、どっちが勝ってもうれしいし、どちらが負けても残念(笑)
どちらも主力選手を欠く中での対戦となったが、やっぱりシーホークスは御大ラッセル・ウイルソンのIR欠場が痛い。
先週の試合で利き手の中指を負傷してしまい、当分の間、出場はできない。
戦力的にはもちろん、精神面でもチームの大きな支えである彼の欠場は、文字とおり痛いものがあるが、まぁないものねだりしても始まりません。
今日のスターターは控えQBのジーノ・スミス。
この人もジェッツを皮切りに、ジャイアンツ、チャージャーズと渡り歩いた苦労人。
どのチームでもバックアップだったが、でも、今日のこのゲームはとってもよかったように思える。
最後のファンブルはまさしく【痛恨】だったが…
対するピッツバーク・スティーラーズのQBは御年39歳、17年目を迎えるPIT不動のエースQB『Big Ben』ことベン・ロスリスバーガー。
開幕前はチームとゴタゴタがあったようだが、まぁ開幕しちぇえばこっちのもの(笑)
それにしても、ここまでサック11はともかく、QBレートが84.3とは、この人にしたら、ちょっとどころか、相当モノ足りない。
今やPITのエースWRとなったジュジュ・スミスシュースター
この人のことはルーキーの時から見ているが、年々、スゴいプレーヤーになってきて、今シーズンの活躍を楽しみにしていたが、まだ試合には出られそうもないですネ…
早く帰ってきておくれヨ…
しかしだ。
PITにはこの人がいる。
チェイス・クレイプール
去年のドラフト2巡目のピックで、ノートルダム大出身。
初めてこの人のプレイを見た時は、これはスンゴいWRが出てきたもんダ、とひっくり返りましたが、今年もスミスシュースター欠場の穴を埋めるに、十二分な活躍をしています。
23歳とは、とても思えん(笑)
さて、そんなんで試合です。
いつにもまして、前フリが長いです(反省)
1Qはどちらも1stシリーズから3アンドアウトで、お互いにパントしあってる、みたいな(笑)
そして2Qの10:01で試合が動いた。
今年のルーキー、RBのナジー・ハリス
アラバマ大学クリムゾンタイド(出たぁーっ!・笑)出身で、いろんな記録をハイレベルでブチ上げ、んもう、毎年毎年、超人ばっかり出てきやがって、アメリカのフットボール界って、どんだけ裾野が広大かつ遠大なんだヨ! と叫びたくなるぐらいの人です(笑)
身長193cm 体重も100kgと、RBにしたらデカいが例によって足が速く、RBはもとより、レシーバーとしても、またブロッカーとしても非常に優秀(とテレビで言ってた・笑)
とにかく、この人の先制TDが決まったワケです。
強いわぁ…
中央をゴリゴリ突破する突進力と、華麗なスピンでひらりとDLをかわす身体能力の高さ。
NFLのRBはもはやハイブレッドでないと生き残れないようだが、この人はその典型みたいな感じ。
まぁいい時もあれば、当然、悪い時もあるのだが、こういう次世代選手は長く活躍してもらいたいもんです。
この先制TDに続き、同じく第2クオーター1:04にもTEエリック・イーブロンのTDもあり、前半はPITの2ポゼッション差。
それにしてもビッグベンは堅実というか、慎重というか、ショートパスが多い。
ベン・ロスリスバーガーといえば、豪快なロングパスが持ち味であり、もちろん、この日の試合でも何本があったのだが、全体的にショートパス多用で確実にまとめてるような試合運び。
まぁトシもトシだし(笑)
後半。
前半ではさほど出なかったSEAのランが、突然のように出始める。
SEAのRBアレックス・コリンズ
すいません、この人のことはまったく知らなかったのですが、レイブンズでキャリアをスタートし、去年、シーホークスに移籍した、と。
3Qの1stシリーズ、この人のランをメインに敵陣に押し入り、TDしてしまった(爆)
この人もいいプレーヤーですナァ…
ナジー・ハリスのようにガシガシDLを押し破り、2ndエフォートも伸びる、伸びる…
PITのDLはフットボールマシンTJワット(笑)や、キャメロン・ヘイワードを中心に、非常に強力なラインなのだが、それと対等に渡り合ってる。
3Q9:55にもこの人のランでTDを決め、終了間際にもプレイアクションからのTD
そうそう、ランが効いてるからこそ、プレイアクションも決まるワケですヨ(^^)b
そして最終第4クオーター
モーメンタムがあっち行ったり、こっち行ったりしてる中、11:32、押せ押せムードのシーホークス、ライン際でメトカーフにボールが渡り、あわや! というところで何とビックリのファンブル。
いや、気持ちはわかるんだけど…
少しでもFGの成功率を上げるために距離を稼ぎたい、という気持ちはわかるのだが、ここは素直にサイドラインを割るべきではなかったか。
結果論だが、そうすれば2秒ほどは稼げたと思うんだが…
タイムアウトは残ってないし、もう時間もないし(あと数秒・笑)、あたふたとスクリメージラインにつき、えいっ! とスパイクしたところで残り1秒(笑)
ここでオフィシャルが、よくわからんレビューを始めだし、ゲームクロックが残り3秒に戻されてしまった。
マイク・トムリン激怒(怖)
でも、そらそーです。
ここでSEAがFG決めたら、土壇場で同点だもんネ。
ハイ、同点です(笑)
そしてOT
先攻はシーホークス。
ここでシーホークスがTDを決めれば、その時点で試合終了、シーホークスの逆転勝ち。
シーホークスのオフェンスを食い止め、後攻のスティーラーズがTDを決めればPITの勝利だが、後攻なのでFGでもOK
ここまでラッセル・ウイルソン欠場の穴を埋めてきたジーノ・スミスだったが、TJワットにボールをパンチングされ、痛恨の、そう【痛恨】というのは、あまりに痛過ぎるファンブル。
これをPITがリカバーし、最後はPITのキッカー、クリス・ボズウェルが悠々とFG成功、スティーラーズの勝利と相成った。
でもこの試合、ジーノ・スミスはスゴくよかったと思うんだよネ。
まぁラッセル・ウイルソンに取って代わるようなことはないだろうケド、それでも相当評価は上がったんじゃないかナ…
そうすれば、また声をかけてくれるチームもあるよネ。
結果としてファンブルになったけど、これはジーノ・スミスを責めるのではなく、TJワットを褒めるべきかと。
やっぱりこの人はすごいです。
LBなのに、いっつもエッジにいるし(笑)
中央が長男のJJワット。
この画像はテキサンズ時代のもので、現在はアリゾナ・カージナルズに在籍。
右側がスティーラーズのTJワットで次男。
そして左側が末弟のデレク・ワット、同じくスティーラーズのFB
要するにワット3兄弟(笑怖)
そんなこんなで今日の試合。
最後は運がなかったが、ジーノ・スミスはとってもよかったし、両チームのラインも見応えがあった。
いい試合でした。
ごちそうさまでした。