仏たちに会ったその次は平山画伯の作品展示へ。
いわゆる『大シルクロード』か。
オレにとってのシルクロードは、どちらかと言えば東寄りだが、氏のシルクロードは西寄りなんだろうか。
浅学非才の身としては、有名な地名ぐらいしか知らず、それがどのあたりにあるのかも、甚だ怪しい(笑)
絵のことは、まったくもって、皆目わからないが(絵心もないし・笑)、オレも何度か行ったシルクロードの、あの強烈な太陽のもと、何もかもがくっきりとした輪郭の世界が、こうも穏やかな、優しい線になるのか。
こういうにじむような書き方は、日本画の画法なんだろうか。
北京時代、やはりシルクロードに強いあこがれをもった友人がいたが、ついぞ、彼はシルクロードに行くことはなかった。
彼曰く:
『NHKの番組やきれいな写真を見るだけで十分満足。どうせ行ったところで、教養のない、しつけも受けていない中◯人たちが、そこら中にツバとか痰吐いたり、タバコの吸殻や果物の皮を捨てまくってるんだろうし』
かなり悪意がこもっているが、何年か中国で暮らし、その後も100回以上、中国に行かされた身としては、誠に残念ながらこれは真実。
きちんとした躾を受けず、教育も受けていない人間がいかに哀れであるか、身をもって知らされた。
その彼は、いくつか名言を残しているが、その中のひとつ。
『オレは中国は大好きだが、中国人は大嫌い』
けだし、名言である(笑)
氏のアトリエの再現。
実に穏やかな表情でおられる。
北京大運河のほとりに建つ、遼代の塔(本書)
いつか、こういう絵を飾ってみたいが、部屋が追いつかず、絵負けしてしまうことは明らか(笑)
敦煌文物研究所の初代所長・常書鴻氏が平山画伯に贈った飛天の模写。
こんなに筆の立つ方だとは、ついぞ知らなかった。
やはり学がないのは哀れなものだ(笑)
氏のシルクロード行には、常の奥様がご一緒され、このように資料をきっちりとまとめておられた。
まさに二人三脚の旅であったことがわかる。
ウチの女房は、今ごろ寝っ転がって、韓ドラでも見ていることだろう(笑)
氏の取材スケッチ。
常にスケッチブックを持ち歩き、その数は膨大な数になるという。
短い時間ではあったが、十二分に堪能できました。
そろそろ帰りの小海線の時間にもなるので、これでお暇しよう。
この電車を逃すと、次は1~2時間後だし(笑)
最寄り駅である小海線の甲斐小泉駅は、この美術館のすぐ裏手にある。
どういう意匠だ(笑)
まったくの無人駅。
待合室には、旅のノートが残されていた。
こういうのを『秘境駅』というのだろうか。
家族で行った塔のへつりを思い出す。
六角精児が一升瓶持って降りてくるかと思った(笑)
10分ほどで終点の小淵沢到着。
今日の宿は、小淵沢駅のすぐそばにある。
ファミリーロッジ旅籠屋 小淵沢店さん。
いや、こりゃ、どう見てもアメリカのモーテルだわ(笑)
Xファイルのモルダーとかスカリーが泊まっていそう(笑)
部屋は、このように清潔で申し分なし。
今どき、部屋に灰皿が常備してある、ってのも珍しい。
部屋で少し休憩した後、宿で教えてもらった居酒屋に行く。
居酒屋・松葉さん。
何と渋い(笑)
店の前の赤ちょうちんには『居酒屋』と並んで『ラーメン』の文字が。
居酒屋とラーメンのカップリングも珍しいと思うが、そう言えば、途中でも『居酒屋』『ラーメン』と並んで書いてあるお店もあった。
小淵沢では、これがデフォルトなんだろうか。
年季の入った木造りのカウンターで大生いかせていただきました。
ここにも灰皿が、当たり前のように置かれている。
昭和に戻ったみたい(笑)
お店は老夫婦がふたりで切り盛りしており、おばあちゃんが目見当で作ったウーロンハイが胃に染みる(笑)
珍しく、ビールとウーロンハイ2杯で酔っ払ってしまった。
『居酒屋』『ラーメン』と並列されているからには、やはり〆はこれでしょう(笑)
ちゃぁ~んと、平網で麺を湯切りしていた。
美味しかったです。
ごちそうさまでした。
まだ8時過ぎだというのに、誰もいない。
コンビニもなさそうなので、もう呑むのはやめて、おとなしく帰ってシャワーでも浴びて寝ちゃいましょう。
あー 楽しい一日だった🎵
=====2023年9月8日追記=====
シルクロード美術館で買った『パルミラ遺跡を行く・朝』が届いた。
さっそく飾りました(^^)/