いい試合だった。
もうその一言。
大混戦が多い、2021年のNFLレギュラーシーズンだが、AFC西もそのひとつ。
現在、チーフスが9勝4敗でAFC西のトップ。
同地区のチャージャーズは8勝5敗にて2位、勝ち星ひとつ差の同地区対決。
チーフスが勝てばプレーオフ進出をぐっと手元に引き寄せることになるし、チャージャーズが勝てばAFC西の首位に躍り出る、お互いに絶対に負けられない一戦。
それにしても、ひいきチームの試合というのは、こんなにも時間が早く過ぎ、こんなにも心臓に負担がかかり、こんなにも血圧が上がるということを改めて実感した(笑)
Bolt up! Chargers!
試合開始早々、チャージャーズのリターナー、アンドレ・ロバーツの50ydを超えるビッグリターン。
この人はファルコンズ時代から好きな選手のひとりで、ファルコンズでもリターナーとして活躍していたが、この大一番でいきなりのビッグブレー。
これで敵陣24ydでのボールオンとなったが、しかしTDが取れない。
これに対してチーフスはオープニングドライブでいきなりの先制TD
解説の森清之さんによれば、これでもチーフスのハイパーオフェンスは、まだ完全復調ではないそうだが、これで完全に復調しちゃったら、いったいどうなるんだろう…
1Qでも5分18秒にリフレクトしたボールを奪ってターンオーバーを決めるし、1分20秒でもマホームズがひらりとブリッツをかわし、ケルシーにパスコンプリート。
強い時のチーフスは、こうやってマホームズが体制を崩しながらもケルシーなり、タイリーク・ヒルなりにパスを決めてしまうが、今シーズン序盤では、なかなかそれが決まらずに苦戦していた。
それが6連勝と絶好調の今、こういう飛び道具が非常に強い武器となっている。
第2クオーター9分12秒、ジャスティン・ハーバードが自らのランでTDを決める。
この人は本当にいいQBだと思う。
強肩だし、視野が広く、ブリッツが来ても落ち着いている。
視線の使い方もうまいし、いざという時は自ら走れる力を持っている。
それが、このTDではよく現れたと感じる。
その後のチーフスはミスパント、何と自陣42yd地点からのチャージャーズの攻撃を許してしまう。
それからゴリゴリとランを多用し、着実にボールを前に進める。
この日のチャージャーズはランが非常に有効だった。
エースRBのエーケラーももちろんだが、特にこの人、ジャスティン・ジャクソンのランがエラく伸びた。
彼は2018年ドラフト第7巡指名、全体で251位というから、まったく高順位ではなかったのだが、着実に成長を続け、今ではエーケラーに次ぐRBとなり、今日のこの試合ではエーケラーを凌駕して余りある活躍を示した。
そして3分15秒、WRジャレン・ガイトンの見事なTD
これで逆転!
1分51秒、ジョーイ・ボサの強烈なストリップサックでマホームズがファンブル、ターンオーバーを決め、敵陣45yd地点からのオフェンスシリーズ。
もうこのあたりは大興奮でしたヨ。
手のひらが割れんばかりに叩き、のども張り裂けんばかりに絶叫してましたヨ。
でも、今日は女房から「やかましい!」とかって怒られませんでしたヨ。
部屋のドア閉めてたから(笑)
この直後、WRマイク・ウイリアムスの超絶レシーブ
(絶句)
これでエンドゾーン手前2ydまで来たのだが、ハーバートのパスはチーフスのSダニエル・ソレンセンに阻まれてしまった。
この時、キーナン・アレンが左サイドからエンドゾーンを横切るようにクロスし、そこへハーバートはバスを投げ、それをソレンセンにチップされてしまうのだが、おそらくアレンは2ndターゲットだったのではないか。
1stターゲットはエンドゾーン右奥にいて、そこへハーバートとしては浮かせたパスを投げたかったのだと思う。
しかし、右奥レシーバーはぴったりとカバーされていたか、あるいは思う場所にいなかったのか、彼としてはアレンに投げるしかなかった。
エンドゾーン手前2ydなので奥行きもなく、浅いパスしか投げられなかったのだが、それをソレンセンに狙われた、と。
大波乱の第2クオーター、やっと終了。
選手たちもハァハァ言ってるが、オレもゼェゼェ言ってる(笑)
第3クオーター、12分1秒、KCのFGが決まり、これで10対14
1分48秒、エンドゾーンインチまで攻め込まれたチャージャーズは大ピンチだったが、DLが見事に仕事をして得点を許さず。
チャージャーズもチーフスも、この日はオフェンスもディフェンスもラインマンたちの活躍が一際光ったと思う。
両チームともに何度もエンドゾーン直前まで攻め込んだが、いずれも得点ならず、エンドゾーンでの攻防は本当に見応えあった。
それから最終第4クオーターはまさに激戦。
10分54秒、エンドゾーン手前まで行くもファンブル、ターンオーバー。
9分34秒、ウケナ・ノースの超人的なインターセプトが決まり、
9分29秒でエースRBオースチン・エーケラーのTDラン、これで13対21となり、ワンポゼッションながらもチャージャーズのリード。
あ、この画像はこの前の試合の時のです(笑)
しっかし。
さすがチーフス。
8分xx秒(←興奮して、時計見てなかった・笑)、ケルシーに69ydのビッグゲインを許し、7分44秒、体勢を崩しながらもマホームズが投げたトリッキーなパスは、お約束通りにヒルに通り、TD
そして、やっぱりお約束通りに2ポイントも決められ(笑)同点。
2分19秒、ハーバートのパスをキーナン・アレンがTDレシーブを決め、これで28対21、チャージャーズ再び逆転!
(*´Д`)ハァハァ…
このまま行くか?! とも思えたのだが、1分16秒、再びケルシーにTDレシーブをカマされ、ついに同点、何と何とのオーバータイム突入!
(*`Д`)ゼェゼェ…
拍手のし過ぎで完全に破壊された手のひらを、それでもぐっと握りしめ、叫び過ぎて完全に崩壊したのどを、それでも振り絞り、一生懸命応援したんですが
OT8分45秒、三度、トラビス・ケルシーにTDを決められ、試合終了。
チャージャーズがっかり、オレぐったり。
いや、しかしです。
本当にいい試合だった。
両チームにとっては、ともに負けられない天王山の一戦だったし、気合と迫力がひしひしと伝わってくる、本当にシビれた戦いだった。
あの、チーフスと互角以上に渡り合えたのだから、今シーズンのチャージャーズの強さは本物だと思う。
地区優勝は少し厳しくなったものの、プレーオフへのワイルドカードはまだまだチャンスがあるゾ!
がんばれ! チャージャーズ!
ハァハァ…