Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

秋葉原いまむかし

一昨日(2023年9月1日)、トーハクで河口慧海師の企画展を見に行った帰り、ふと思い立って上野から秋葉原まで歩いてみた。

 

zure-zure.hateblo.jp

 

BCLとアマチュア無線に夢中だった中学生のころ、秋葉原には毎週のように通っていた。

当時の住まいから秋葉原まで30分ぐらい、カネなぞないので、買えもしない高級無線機を遠くから眺めたり、カタログを山のように集めたりしていた。

当時の秋葉原は、世界に冠たる電気街であり、世界中からラジカセや炊飯器を目当てに外国人買い物客で溢れていた時代である。

 

今とはまったく違った意味で『濃い街』であり、無線機などはもちろん、誰が使うんダ! と突っ込みたくなるような黒電話機のジャンク品や抵抗、コンデンサーといった電子パーツのバラ売り、子供向けのラジオ組み立てキットや怪しげな電子工作など、将来は絶対に電気技術者になる! と意気込んでいた中学生にとっては、これ以上はないワクワクの世界だった。

おとなになってパソコンが秋葉原の主流になると、ラオックスのザ・コンピュータ館やT-ZONEミナミ、hpの超小型DOSコンピュータHP200LXにドはまりしていたころは若松通商や世田谷廃人サロンの爆速化キットなどを求めて徘徊していた(笑)

 

時代は移り、メイドとアニメとフィギアに埋め尽くされるようになると、その方面にはまったく興味がないオレにとって、とんと縁のない街となってしまい、足を向けることもすっかりなくなってしまった。

 

あの当時と今ではすっかり店舗も変わってしまったが、メインストリートを挟んでたくさんのお店が並ぶ光景は相変わらずであり、定年退職後、ヒマを持て余しているおっさんがリュックを背負って、汗をかきつつ、歩いてみたのである。

 

上野広小路あたりから秋葉原方面を望む。

この暑い中、目的もなく上野から秋葉原まで歩くおっさん(笑)

 

広小路駅だったか、この末広町の駅だったか、この駅の地下にモービルPCを扱う専門店があったはず。

店名は忘れてしまった。

 

当時は『モバイル』ではなく『モービル』と言っていた。

トシがバレる(笑)

 

ここは確かT-ZONEミナミだったはず。

どちらかというと、ラオックスザ・コン館ばかり通っていたオレは、あまり立ち寄った記憶がない。

今はドンキか…

 

以前のラオックスザ・コンピュータ館。

ラオックスには、確かモバイル館という細長いビルがあったはずだが、わかりませんでした。

 

ザ・コン館の地下には喫茶店があり、何て名前だったかナァ…

ウッディ…?

家に帰るまでガマンできなくて、買ったばかりのものをよくこの喫茶店開封していた(笑)

 

このラオックスは何だっけ…

(?_?)

 

逆光でよく見えなくなってしまったが、東京ラジオデパート。

ラジオ会館はどこでしたでしょう…?

画像左側の『オヤイデ電気』のレトロな看板。

昔は、こんなんばっかりだった(笑)

 

オノデンボーヤのオノデンは健在だった。

しかも、オノデンボーヤが少し洗練されている(笑)

ウクライナの国旗らしくものが翻っているのは何でだろう…

 


www.youtube.com

オノデンと言えば、このCM

オノデンボーヤ、眼ぇ剥いてるし(笑)

 

石丸電気

ここには電気製品というよりは、LPレコードをよく買いに来ていた。

最後に買ったのはジェフ・ベックFlashだったかも。

 


www.youtube.com

石丸電気のCMと言えばコレ

なつかしいネェ~

 

万世橋

画像右側のレンガ造りの建物は、確か昔の駅の遺構で、いろいろな小さな飲食店が入っているはず。

もはやガマンできず、ビールでも呑もうかと入ってみたが…

 

防空壕…?

 

やっぱり防空壕…?

よくわからんので、早々に退散した(笑)

 

万世橋の反対側に建つ巨大ビル。

ここは昔は何だっけナァ~

何回か来た覚えがあるのだが、思い出せません。

 

肉の万世

おとなになったら、絶対に来るんダ! と心に決めていたが、結局入ったのは1~2回(笑)

 

万世橋からJR秋葉原駅方向に向かう。

もうこの辺になるとまったくわからん。

わかるのはヨドバシとつくばエクスプレスの駅ぐらい(笑)

 

昭和通り沿いの書泉グランデ

秋葉原に来るたびに寄っていた。

 

この右側にヤマト運輸の営業所があり、なぜかいつも薄暗い雰囲気だった。

向かいのビル地下1Fには老舗の『敦煌』という中華料理屋があったはずだが、ついに行けずじまいだった。

 

そして、秋葉原といえばもうひとつ。

オレの中で忘れられない思い出となっているのが『ラーメンいすず』(笑)

 

JR秋葉原駅の中央通りに向かう改札付近にあったはず。

カウンターのみ、5~6人も入れば満員の小さな店で、店舗というよりは屋台に毛の生えた程度の店だった。

店員はおっさんがふたり、愛想のかけらもなく(笑)、黙々とラーメンを作っており、メニューもラーメンとチャーシュー麺のふたつのみ。

 

でも、ここは美味しかった。

味は少し濃い目だったような記憶があるが、東京ラーメンの典型のような、澄んだ醤油味が心を揺さぶる(笑)

 

この記事を書くのに少し検索してみたのだが、どうやらこの建物は違法建築だったらしく(笑)、まっさきに撤去されたらしい。

撤去後は都内のどこかに移転して開業したそうだが、それもすぐになくなってしまい、もうこの味はどこに行っても食べられない。

だから、美味しそうなラーメン屋を見かけたら、すぐに入らねばならんのである(^^)b

 

違法建築で営業ができるなんて、おおらかな時代だったんだネ(笑)

 

本当はもっと歩いてみたかった。

角田無線本店とかX1、八重洲無線関連のお店もあったような気がするが、とにかく暑くて、トーハクで歩いて、上野から秋葉原まで歩いたおっさんには、これが限界。

未だに週1~2回ほどは脚のリハビリに通っている、というのに(笑)

 

上野の外国人率は8割ほどだったが、秋葉原は9割超か(笑)

メイド姿のおねえちゃんも見かけたのは2~3人で、以前ほどの『変な街感』が少なくなっているような。

 

このエネルギーに満ち溢れた街が、次はどんな方向に突っ走るのか、楽しみなことではある。