Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

チワワの子犬がやってくる

犬を飼うことになった。

 

もともとは、娘たちがそれぞれ自立して家を出ていってしまってから、寂しくなった女房が言い出したことで、まぁ定年退職後の老夫婦が子供のいない寂しさのあまり、ペットを飼うとはよく聞く話である。

 

だけど…

あのー オレ、今年の4月で定年退職して、それからずっと家にいるんですけど、オレは…?

ねぇ、オレは…?

 

と思ったのだが、まぁそれは言わないほうが、お互いの今後のためにもいいような気がして、言い出せないでいます(笑)

 

何せ、これまでオレたちはペットなどを飼ったことがなく(オレは小学生の時にめだかとシーモンキーを飼ったことがあるが・笑)、いざ飼いたいと思ったものの、何からどうすればいいのか、さっぱりわからん。

 

なので、YouTubeで動画を見たり、あるいは買い物の折にペットショップに寄ったりしていたのだが、まぁどいつもこいつもかわいらしいこと甚だしく、老夫婦の心を鷲掴み。

しかし、どいつもこいつもなかなかにいい値が付けられており、わずかな老後の蓄えを鷲掴みで持っていってしまうのだろう(笑)

 

ある日。

普段は買い物などには持ち歩かないメガネを、どうしたわけか、この日は持っていこうと思った。

 

女房と買い物をして、いつも寄るペットショップに行ってみたのだが、皆さん、お昼寝中のようで、オレの布団よりも高そうなフカフカのベッドで熟睡しておる。

じゃぁまた今度、と帰ろうとしたのだが、何となく引き返してみると、一頭の薄茶色のチワワと目が合った(ような気がした)。

 

生後3ヶ月にも満たないチワワのオスの子犬。

江戸川の土手でよく見かける散歩中のチワワよりも、もうひとつ小さい。

女房も『この子、かわいい!』と、珍しく夫婦間で意見の一致を見た(笑)

 

その様子を見ていたのか、ショップの店員さんが、件のチワワさんを抱え、ニコニコしながら近寄ってきた(爆)

いやいやいや、まだ飼わないし、買わないYO!

 

と、いつものように韻を踏んだところで、女房が抱っこ

 

かわいいなぁ

心からそう思ってしまった。

 

女房がオレにも抱かせようとするのだが、実は小学生ぐらいの時に、近所の飼い犬にひどく手を咬まれたことがあり、それ以来、抱っこどころか、触ったこともない。

恐るおそる抱きかかえてみたが、そのあまりの小ささと軽さ、それでも生きている証の意外と高い体温を感じ、もうダメでした。

 

決めてしまった。

かなり引いてしまうお値段であったが(当社比)、このかわいらしさには勝てなかった。

 

初心者向けの説明から始まり、契約書や各種保険関係の書類を読んだが、あ、そうか、このためにメガネを持ってきたのか、と納得してしまった。

 

帰りのクルマの中で、女房が突然叫んだ。

『今日はお父さんの誕生日だ!』

 

女房の親父さん、つまりオレの義父はすでに10年以上前に鬼籍に入っているが、その義父の誕生日に新しい命を迎えることになったとは…

何というか、おおげさな言い方であるがメガネのこともあり、何か仏縁のようなものを感じてしまった。

 

帰宅後、さっそくふたりの娘に犬を飼うことにした報告と写真を送る。

普段はオレからのLINEなど見向きもしない娘たちだが(笑)、この日ばかりは『かわいいいいいーーーーーー ❤❤❤❤❤❤❤』みたいな返信が速攻で帰ってきた(笑)

 

特に動物が好きな下の娘からは『もう毎日、そっちに帰る! 早く会いたい!』と、女房の手料理が恋しくなった時か、(オレに)お小遣いをせびる時ぐらいしか帰ってこないクセに、そんな熱烈ラブコール。

 

ショップの話では、毎週、獣医師による検診があり、次の検診でOKが出れば、お迎えに来てください、と。

さっそくオレはお迎え予定日をGoogleカレンダーに入力したし、女房は壁にかけてあるカレンダーに赤丸を付けおった(笑)

 

が、検診結果によれば、少しお腹を下しているようで、便も柔らかいということで、お迎えの日が延期になってしまった。

 

いや、もうがっかりですヨ (  ´・ω・`)

だけどまぁ、延期といっても2~3日のことなので、すぐにやって来る。

それまでにこっちはケージやらベッドやら、買うもの買って、居間をかたすなど、やるコトをやらねば。

 

待ちきれませんでした(笑)

その2~3日が待ちきれず、また会いに行ってしまった。

 

オレに抱かれると、おっさんがイヤなのか、けっこう暴れる。

 

女房に抱かれると、おそろしいのか、途端におとなしくなる(笑)

 

さわるな

 

咬むぞ(眼が怖い・笑)

 

イデデデ…

すいません、すいません…(哀)

 

まだ甘噛みだが、尖った犬歯がけっこう痛い。

それでも時折、ぺろぺろ舐めてくるので、それがかわいくて、そのままにしておいたのだが、店員さん曰く:

 

噛んだ時は『ダメ』と言って、指を離さないと『人間の指は噛んでもいいのだ』と間違った学習をしてしまう、と。

なるほどぉ~

 

眠くなってきたようなので、名残惜しいが、今日は帰るとしよう。

また来るね。

早くよくなって、ウチにおいで。

 

名前を考えねばならん。

キラキラネームはイヤだし、第一、オレの本名である『こたろう』は、ペットの名前では人気があるそうで(笑)、変に人間くさい名前にすると、どっちが飼い主でどっちが犬なのかわからなくなる。

 

実際、江戸川の土手を散歩していると『こたろう、こっちおいで』とか『こたろう、だめでしょ!』なんて声をけっこう耳にし、そのたんびに反応してしまう(笑)

 

娘ふたりは自分の家にいるので、オンライン家族会議を開催した結果、女房と下の子の発案による『ふうた』通称『ふうちゃん』に決定した。

どこかで聞いたことがある名前だと思っていたら…

 

直立するレッサーパンダ風太くん』だった(笑)

 

昨日、ショップから再び連絡があり、体調も戻り元気になった(この前も十分すぎるぐらい元気だったが・笑)、獣医さんの診察でもOKになったので、今度の日曜日にお迎えにきてください、と。

よっしゃぁー! と女房を引きずってクルマに打ちまたがり、横っ飛びでショップに行き、必要なものを買い揃えて、また会ってきた。

 

おっさんの突き出た腹が心地いいのか、今日はおとなしい(笑)

 

やっぱり女房は怖いのか、今日は逃げようとしている(笑)

 

そんなワケで9月10日(日)に迎えに行ってきます。

娘ふたりは、揃って10日は所要があるらしく、家には来られないが、どうせすぐにやってくることだろう。

 

いろんなコトが起きそうな予感しかしないが(笑)、この小さな生き物を精一杯かわいがってあげようと思ってます(^^)/