Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

ケータイ

もはや現代人にはなくてはならない必須アイテムであるケータイ電話。

私も持ってまして、今のやつでもう何台めになりますかね。



たまに家に忘れたりしますが、そんな時はけっこう不安になったりします。

何となく落ち着かないんですね。

別に彼女から電話がかかってきて、それを女房が受けちまって、そーとは知らずに帰宅したところ、なーんとなく女房の眼がいつもと違い、

「ナ、ナンだろう… 一体ナニがばれたんだろう…」

と恐怖におののくとか、



この前密かに買った AV 屋からのお知らせメールを消し忘れてて、それを女房に見られて、今以上にバカにされるとか、まぁそんなことではなくって。



第一、彼女なんていないし、 AV 屋からのメールは別フォルダに振り分けてパスワードでがっちり
ガードして…ヾ(^^;



で、つい先日、ケータイを変えました。

前のヤツとはメーカーが違いますので、操作方法とか何だかよくわからず、未だに電話をかける、受けるぐらいしかできないのですが、ふと今まで使ってきたケータイの数々を思い出しました。

そんなわけで、去年から全然更新してませんでしたので、これはいいネタができたわい、ということで、ケータイについて書いてみます。

いつものようにヨタ文ですので、よっぽどお時間があり余り、とにかくまったく完全完璧、無敵かつ鬼のようにやることのない方のみ、お読みください。



その 1 ● N501

現在主流の二つ折りタイプの元祖的機種です。

別にこいつに乗り換える気はまったくなかったのですが、会社の後輩がこれを持ってまして、

「これからは二つ折りの時代ですよ」

とか言われて、

「そうですか」

か何かで、すっかりその気になってしまい、会社の帰りに機種変更してきました(爆)



この時代は 208 とかいうような、小っこくて細長いのが主流だったんですよね。

んで、私はただでさえデブな上に顔がでかいと来てるので、小っこいやつだと、マイクが鼻ぐらいの位置に来る、と。

そうすると、もちろん相手にはちゃんと私の話し声が聞こえてるわけですが、なぁ~んとなく不安になるんですね。

もしかししたら鼻息の向こうに声が聞こえてるんじゃないか、とか(笑)



二つ折りだと、単純には長さが倍になるわけですから、ちょうど口元にマイクが来まして、そんなんで安心感に溢れとりました。

ただ数字ボタンはほとんどフラットなので、押しにくかったです。

液晶画面もモノクロ 2 色で、今から思えばほんとにのどかなケータイでしたね。



その 2 ● NM502i

世界的な視野から見たら圧倒的なシェアを誇るノキアのケータイです。

これは二つ折りではありませんが、シャコーンとカバーの部分が下にスライドしまして、そーするってぇっと、数字ボタンが現れちまうという、ぢつに斬新なデザインでした。

しかも当時のケータイとしては唯一、赤外線ポートを装備しており、こいつと各種 PDA で e メールの送受信なんかをやってました。



またかのキムタクもプライベートでは、このケータイを使っていたらしく、けっこう飲み屋の女の子なんかとの話しのネタには使えましたネ。



液晶画面は N501 と同じく、モノクロ画面。

んで、小っちゃいです。

当時は(今でもそうですが)、 i-Mode なんかは全然使ってなかったので、別にこれでも困ることはありませんでした。



けっこう気に入って使っていたのですが、唯一の欠点はモロイこと。

何度かズボンの前ポケットに入れといて、落としちゃったことがありましたが、その度に本体とスライドカバー、バッテリーのふたとバッテリー自体がばらばら、つまり解体できる限界まで解体しちゃうわけで、初めて落として、ばんらばんらになっちまった時はキモ冷やしました。



カラーは、私愛用の自転車と同じ、ブリリアントなドラえもんブルー。

別に自転車とケータイの色を同じにする必要もないわけなんですけどネ(笑)



で、いくらカバーがスライドするといっても本体自体の大きさは変わらないわけで、本体が小っこい分、当然にしてボタンも小さく、芋虫のような私の指にはまるで合いません。

それでもけっこう気に入って使っていたのですが、例のごとく、定期的に私を襲う



【別にはっきりした理由はないけど、なぁ~んとなくあきちゃった症候群】



の犠牲となり、わずか 1 年半ほどで、その薄幸の生涯を終えることになりました。

合唱

ア、アホ 歌ってどーする

合掌

( ・∀・)ツマンネー (泣)



その 3 ● SO201i

天下の SONY 様謹製の、くるくるまわるジョグダイヤル付きケータイ。

二つ折りです。



ところで DoCoMo のケータイって、 2xx シリーズと 5xx シリーズがありますけど、どこが違うんでしょうか。

この SO201i の次に使ったケータイも 210i という、 0 と 1 の位置が変わっただけの機種なんですけど、どーなんですかね。

なんとなく 5xx シリーズは重装備、 2xx シリーズは軽装備、みたいな感覚がありますけど、その辺に詳しい方、教えていただけるとうれしいっす。

うっす。



で、この SO201i ですが、私にしては珍しくけっこう長く使ってました。

それまで AirH" の PHS を使っていた女房がケータイに乗り換える時も、これにしたし、私の親父殿がケータイを買う、という時も、こいつを薦めました。

余計な機能がついてない分、操作が単純だったし、最初は使いにくかったジョグダイヤルも、一端慣れちまうと、非っ常ぉ~に使いやすんですね。

んもーすべてのケータイに標準装備していただきたい、と思うぐらい、ヨカッタです。



おかげで車のタイヤを見れば親指でクリクリ、アンモナイトを見れば人差し指でクルクル、カブトムシの幼虫を見つければ小指でツンツンしちまうぐらいヾ(^^; ジョグダイヤルを溺愛するようになってしまいました。

そんなわけでけっこう満足して使っていた SO201i ですが、ある日…



ケータイ伊勢佐木町ブルース
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ケータイをズボンの前ポケットに入れて通勤中。

やっと座れたので、わずかな時間をむさぼるように睡眠に落ちんと欲する私。

トロトロした時、ふと前ポケットのケータイがぶるぶる震え出しました。

寝ぼけ眼で引っ張り出すと、着信ではなくメールを受信した、と。

「はいはい」

とかで、再びポケットに突っ込み、下車。

会社までの道をてれてれ歩いてました。



んで、会社に着き、コーヒー飲んだり、喫煙室で現実逃避したり、コーヒー飲んだり、喫煙室で現実逃避したり、コーヒー飲んだり、喫煙室で現実逃避したり、コーヒー飲んだり、喫煙室で現実逃避したり、コーヒー飲んだり、喫煙室で現実逃避したり、コーヒー飲んだり、喫煙室で現実逃避をしていると、ふと、いつもの前ポケットの重みがないことに気がつきました。



「あり?」



急いで自席に戻ります。

もしかしたら机の上に置きっぱなしかも知れないし。

ありません。



会社に着いてからの行動をひとつひとつ思い出し、トイレ行ったり、もう一度喫煙室に戻ってすみからすみまで見渡しましたが、やっぱりありません。

んで、会社の警備室に行き、落とし物が届いてないか聞いてみましたが、ケータイの届け出はない、と。

「あちゃー 落としちゃったかな...」



そうです。

車内でケータイが震えて、また前ポケットにしまった時。

たぶん、入れ方が浅く、立ち上がった時に落ちてしまったのでしょう。



そーに決まってます。

まずやらなきゃいけないのは、 DoCoMo に連絡して回線を停めてもらうことですよね。

速攻で停めてもらいました。



んで、警察に遺失物の届け出をしなければならないんでしょうが、 DoCoMo のお姉ちゃん曰く、 DoCoMo の場合、センターにこのように連絡をすればよい、と。

もし拾った人が警察に届け出るか、 DoCoMo ショップに届けた場合、持ち主のところに連絡が行くそうです。

こういうサービスをやっているのは、 DoCoMo だけだと言ってましたが、そうなんですかね。

他社のケータイでも落とし主がわかれば連絡がいきそうなもんですが。



以前、ある事件で警察には徹頭徹尾不信感しか持っていない私は、警察に届け出んでもいい、ということでちょっと安心しましたが、とりあえずこれで一安心。

拾ったやつにガンガンかけられていたとしても、被害は最小限で抑えられるしネ。



しかし心配のタネは尽きないもんで、電話はかけられなくても、電話帳に入れてあるデータ。

一応、会社の女性社員の自宅やケータイ番号なんかも入れてあるわけですから、それを悪用されないとも限りませんよね。



んで、小心者の私は、そのような事態を招く前に一人ひとり謝ることにしました(爆)

幸い、ウチの場合中小企業ですんで、女の子全員に謝ってもたかが知れてます。

「こーゆーわけでさー ケータイ落としちゃってね、もし変な電話がかかってきたらゴメンネ」

「は、はぁぁ...」

って、てんで無反応ですが、そりゃそーですわね(笑)



んで、ケータイがないとやっぱり不便ですし、どーせ出てくるわきゃないと思ってましたんで、会社の帰りに新しいのを買うことにしました。

我が家の場合、たとえ自分のお小遣いで何かを買うにしても、女房の許可が必要です。

って、 20 台ぐらいある PDA を発見されたら、それはそれは恐ろしいことになるんですけどね(震)



「こーゆーわけでさー 帰りに新しいケータイ買って帰るわ」

「ちょっと待ちなさい」



曰く、アンタはアホか

曰く、なくしたその日に新しいケータイ買うっつうのは、いったいどんな了見でモノ言ってるのか

曰く、もしかしたら届け出があるかも知れないのに、そしたら一体どーすんのか

曰く、また子どものおもちゃにすんのか

曰く、アンタはほんとにアホか

と。



「だ、だってさー 自分の小遣いで買うんだからいーぢゃん。それに仕事でも使ってるから、やっぱりないと不便だしさー」



曰く、アンタのアホさ加減で落としたんだから、とーぶんの間はその不自由さに耐えなさい。

んで、しばらくたっても届け出がないようだったら、新しいケータイを買ってもよろしい、と。



「しばらくって、どのぐらいだヨー」

曰く、アンタの反省加減と態度を見てから決めます、と。

(哭)



というわけで、しばらくはケータイなしで過ごさなければならなくなりました。



初日。

な、なぁ~んか落ち着きません。

わたしゃプライベートのメールなんかもケータイに転送してまして、ニュースメールなんかも入れますと、 1 日平均 15 通ぐらいはメールが来ます。

まぁほとんどはお知らせとかですので、そんなに実害はないと思うのですが、こんな時に限って、まだ見ぬ親戚が亡くなって、莫大な遺産が私のふところに転がり込むことになった、ついては 24 時間以内に当メールに返信しなければ遺産を継ぐ意志はないものとみなす、とか、大昔の彼女がふと思い立ってメールを送ってみたものの、まったく返事がなく、

「ふ。そーよね。私のことなんか、もー忘れちまってるわよね。わかった。もう二度とメールなんか送らないね」

とかって早合点してねーかなー、みたいに尽きることなく妄想が浮かんでは消え、消えては浮かびます。



2 日め

仕事が忙しくて、ケータイなくしちまったことなんか忘れかけてます。

妄想もだいぶ少なくなってきました。



3 日め

もー遺産も昔の彼女も、どーでもよくなってきました。

前はトイレ行くのにもケータイを持って行ったもんですが、何て言うんでしょう。

ケータイの呪縛から解放された、とでも言うべきか。

全然不便を感じなくなりました。



そんなこんなで 4 日が過ぎ、 5 日が過ぎて、一週間が過ぎようとした時。

ケータイなんかなくても、痛くもかゆくもなくなりました(笑)



ウチに帰ってメールボックスを開いてみても、来るのはお知らせとか、ニュースメールとか、そんなんばっかり。

遺産相続も彼女からのヨリ戻し希望メールも、なぁ~んにも来ません ヽ(^^; アタリマエデショ



「なーんだ ケータイなくてもいーや」



ってんで、しばらくしおらしいフリをしていたものの、アッと言う間にいつもの私に戻ってしまい、女房からは

「ちっ この野郎、開き直りやがったな」

みたいな眼で見られてました。



そんなある日。

ずいぶん久しぶりに買ったような気がするテレフォンカードで、いつもの公衆電話から帰るコールをしますと、今度の休みの日にケータイを買ってきなさい、と。



( ・ω・)モニュ?



ここで余計なこと言うと、また女房の理不尽な怒りのエジキになりますので、ハイ、わかりました、と明るく応え、家路につきます。

もちろん帰り道にカタログなどをもらってきて、今度はこれにしようとか、あれにしようなどと楽しく 2 時間半の車中を過ごしたのは言うまでもありません。



でも、なんでいきなりお許しが出たんですかね...



あ、わかった。

女房のヤツ、なんか用事があって私に電話しようとしたものの、

「あ、そうだ。あのバカ、ケータイ持ってないんだっけ。ったくもーどこまでも使えないやつだわねー」

とかで、自分が不便な思いをしたのに違いない。



で、きっとその用事っつうのは、どうせ帰りに醤油買ってこいとか、ビールがなくなったから、帰りに買って来い、ついでにつまみもみつくろってこい、もちろんアンタのお小遣いでね、とか、そんなんに違いない。

ケッ! あんまりこの俺を甘く見るなよ、そんなこたぁ先刻ご承知でい! 言われる前に醤油もビールもつまみも買って帰ってやろうぢゃねーか。もちろん、俺の小遣いでな。

ケーッケッケッケ ヽ(^^; ソレッテ、飼イ慣ラサレテルダケジャ…



スーパーの袋を両手に抱えて帰宅した私に、案の定、女房は

「不便でしょーがないから、新しいケータイ買ってよし。もちろんアンタのお小遣いでね。言っとくけど、まだ見つかってないんでしょうね。見つかってないフリして、新しいの買ってやろうとか、そんなこと考えてんぢゃないでしょーね」



な、何て鋭いヤツ(爆)

確かに俺ならそれぐらいのことはヤリかねないけど、だけどほんとに見つかってないヨ。

ホントダヨ。

って、こーやって書くといろいろな方から、

「ウソっぽい」

とか言われるので、ヤメときます(笑)



んで、次の土曜日。

新しいケータイを買ってきました。

本体は量販店で買って、 DoCoMo ショップで機種変更で今までの番号を引き継ごうかとか思ったのですが、何か腹立たしい事態をまねきそうでしたので、おとなしく DoCoMo ショップにでかけました。

型落ちして、ほとんど捨て値で売られていた在庫限りのヤツで、なくしたのと同じ Sony のにしましたので充電器も買う必要もなく、思いっきり安く買えました。

それが SO210i です。



その 4 ● SO210i

以前の SO201i をぽてっと太らせたような感じで、重く、厚みも増してしまいました(笑)

これにしたワケは、遠隔操作でダイヤルロックができるらしいんですね。

最初に、自宅と会社とか発信元を登録しておいてそこからケータイに電話をかけ、何かしら操作をすると、ダイヤルロックがかかる、と。

おお! こりゃ便利だ。

というわけで、迷うことなくこいつにしました。



ただ困ったのが、今までの電話帳ですよね。

本体自体がないわけですから、コピーもへったくれもありません。

今、使ってる PDA のデータを PC に吸いあげて、リンクソフトでケータイに流しこんじゃえば一発ですけど、さすがにそのためだけに、リンクソフトと接続ケーブル買うのもアホらしいし。

まぁ私には片道 2 時間半の通勤時間という、毎日 5 時間もの空き時間があるわけですから、その間にプチプチ入れればいいや。

ヨカッタ 長イ通勤時間デ

( ´;ω;`) ウゥ…



というわけで、ケータイが新しくなったところで、まず何をすべきか?

電話帳はプチプチ手入力するし、ダイヤルロックの電話番号はじっくり考える必要がありそうだし、間違っても女房のケータイ番号なんか登録しちゃったら、嫌がらせでいきなりロックされそうだし。

では、何をしましょうか。



そう。

待ち受け画面です(笑)

待ち受け画面を、私の心の妖精 Do as Infinity の VAN ちゃんにしなきゃいけません。



私の PC の H:ドライブという最深部に眠る数々の VAN ちゃん画像。

じっくりと時間をかけて表面発酵させ、うまみととろみが出てきたところで、今度はおけに移し、摂氏 27 度、湿度 85 %に設定された C:ドライブに熟成の場を移します。

これで均等に質が揃った VAN ちゃん画像ができあがるはずですが、やはり自然が相手なわけですから、生の JPEG だと思っていた画像が実はプログレッシブ JPEG で、私愛用の画像いぢりアプリ Image Composer では開けず、仕方ないんで Photoshop とか Illustrator でいぢろうにも、まだそんなスキルは持ってないし、だけどアプリ自身は持ってるんダヨ。

なんでこんな高いアプリをふたつも持っているかは内緒ダヨ。

というわけで、厳選素材の VAN ちゃん画像をメールに添付してケータイに送りました。



おお!

VAN ちゃんが微笑んでるぅ



か、かわいい(幸)

あ、そーだ

ついでに着信音も VAN ちゃんの生声にしちゃおう。

た、確かそんなサイトもあったよなー



お、あった、あった。

んー どれにしようかな

オーソドックスにこれでいいや。

さっそくやってみましょう。

自宅の電話から、新ケータイに電話してみます。



「彼女から電話だヨ 彼女から電話だヨ」



うひゃぁ  VAN ちゃんがしゃべってるじゃねーですかー(絶景)

あー でもさすがに、人前じゃ恥ずかしくて鳴らせないよなー

でもまぁ普段はマナーモードにしてるから、これでもいいや。



って...

ほとんど意味ないですよね、コレ(哀)



と、とにかく。

こーして私の新ケータイはすっかり VAN ちゃん色に染められ、その晩は抱いて眠ったのでした。

ここらで勘のイイ方には、察しがついたでしょうが、そーです。



次の日、不幸の手紙にも似た 1 枚のハガキが、家のポストに投げ込まれるのでした。



差出人

神奈川県警伊勢佐木警察署



文面

「あなたのものと思われるケータイ電話をお預かりしております。お心当たりがある場合は、このハガキを持参の上、当警察署の遺失物係までおいでください」



(゚∀。)ワヒャヒャヒャヒャ



な、なんでこんな、狙いすましたみたいに見つかるんだよ!

俺の行動を監視してんのかよ!

えー こらぁ!

伊勢佐木警察!

と心の中で叫んでみましたが、横では女房が眼を丸くしてハガキをのぞきこみ、その後で大笑い。



もーちょっといい加減、こんなしょーもないオチがつく生活は勘弁してほしいんですが、でもまーサイトのネタになるのはいーことです。



土曜日に新しいケータイ買って、翌日日曜日の朝にこのハガキが来たわけで、まぁそんなら仕方ないんで、子どもたちでも連れて取りに行ってくるか…

そんでついでに帰りに横浜中華街でも寄ってメシでも喰ってきましょうかね。



は! イ、イカ

そんなこと言ったら、絶対女房も来るって言うだろーし、そうなったらコトの成りゆき上、俺のおごりになるに決まってる。

じょーだんじゃねー

そんなら会社の帰りにでも取って来るわい(薄情)



そんなんで月曜日の会社の帰り。

伊勢佐木警察署まで行ってきました。

んで、届け出た方のことを聞いてみたのですが、某電鉄会社からの届け出だそうで、やっぱりあの時、車内で落としちゃったんですね。



こういう場合、お礼はどうしたらいいんでしょうか?

という私の問いに対し、

「いや、まぁ個人が届け出たわけじゃないですし、会社名で来てますので、よろしいんじゃないですか。○×電鉄さんのサイトからでも、お礼のメールでも送られたらいかがです」

と。

え、えらいネットなおまわりさんですネ(笑)

でまぁとにかくお礼のメールはしたっす。



で、めでたく私の手元に帰ってきたケータイは下の子供のおもちゃになりました。

上の子には女房が前に使っていた PHS をあげてましたので、これで兄弟揃ってケータイ持ち、と。



しかし、今時、こんな何にもついてないケータイに機種変更するのも珍しいんでしょうね。

会社の女の子とかからは、



「あれ、ケータイ新しくしたんですかー 見せて見せて」

「え、これカメラついてないんですかぁ」

「機種変更して、これですかー」



みたいに、ほとんど宇宙人を見る眼でみられたし、

「いーの カメラなんか使わないの 俺は」

とかって言うしかなく、そんなことよりも待ち受け画面をこれでもか、って言うぐらい VAN ちゃんにするのが忙しく、ダイヤルロックの番号登録なんてものはすっかり忘れちまって、もー何のことやらあっしにゃわかりませんや、ダンナ状態です。

とまぁこんなんで、普通とはやや異なる状況で始まった SO210i ですが、やはりと言うか、思った通りというか、これまでのケータイと同じく薄幸な結末がまっているのでした。



その 5 ● FOMA N900i

ことの発端は、この前行って来た中国出張。

今の中国はケータイ電話の普及率がもの凄いんですよね。

日本のように中学生とか高校生のガキまでも持っているような、そこまで良識は失っていませんが、たいていの人は持ってます。

まぁあのだだっ広い国土の隅々まで固定電話を普及させようとしたら、電話線やら電柱やら交換機などインフラを整備するだけでも、えらい大変なことです。

それなら基地局をコンコンコンと作っちゃう方が簡単だし、安上がりなわけですから、当然にしてケータイが普及するわけですよネ。



街にはそこら中にケータイ屋があります。

もしかしたら密度は日本よりも、中国の方があるんじゃないかと思えるぐらい、あちこちにありまして、しかも

「ケータイ 1 台お買いあげの方に、さらに 2 台プレゼント!」

みたいな、日本文○センターの

「今なら更に同じものをもうひとつプレゼント」

も裸足で逃げ出すような、ほんとにこれが社会主義を標榜する国なのかと首が脱臼するぐらいかしげるような看板もたくさんあります。



「今、こっちでケータイ買うといくらぐらいすんの?」

と、仕事先の中国人に聞いてみました。

「そーねー  1,000 元ぐらいなら、そこそこ使えるものは買えるね」

1,000 元かぁ… 日本円で 13,000 円ぐらいですね。

「俺みたいな外国人でも買えるかな?」

「たぶん大丈夫だよ。まず 1,000 元ぐらいの IC カードを買うわけよ。それをケータイ本体に差し込んで使うわけだからね」



なるほど。

要はプリペイドケータイなわけですね。

実は来月に大きな団体+イベントが中国であり、その下見と打ち合わせで今回来たわけですけど、本番の時は中国でも使えるケータイをレンタルしようと思ってたんですね。

だけど、中国でケータイ買っちゃって、プリペイドの IC カードを使えば、いちいちレンタルする必要もないし、確かに前ほどはしょっちゅう中国に行くこともなくなりましたけど、これからもちょぼちょぼは行くだろうし、ひとつ持っててもいーかも。

ということで、私の物欲にいきなり火がついてしまいました(笑)



しかしさすがに速攻でケータイ屋に飛び込むようなことはできません。

第一、仕事で中国に行ってるわけですから、そんな悠長に手続きしてる時間もないし、本体 1,000 元、 IC カード 1,000 元の計 2,000 元、日本円にして約 26,000 円也のお買い物ですから、ごく普通のサラリーマンである私には、ちょいストップがかかってしまう金額であります。



「どーしよーかなー」

「どーしよーかなー」



の繰り返しで、どんどん時間が過ぎていきました(笑)

で、私の連れにそのことを話しますと、

「日本のケータイで、中国でそのまま使えるヤツあるよ。ほら」



( ・ω・)モニュ?



彼が見せてくれたのは、 au のケータイで、よくわかりませんが、そのまま中国でも使えるそうです。

しかしわたしゃずっと DoCoMo なんで au にしちゃうと番号が変わってしまう。

女房の追撃を避けるためには効果的かも知れませんが、しかし失うものもあまりに大きい(笑)



「あー でもねー  DoCoMo でも確か FOMA ならカードの抜き差しでそのまま使えるよ」

って、よく知ってますよね、コイツ。

中国人なんですけどネ

俺より詳しいんでやんの(爆)



しかし、その瞬間、 FOMA という、今までまったく選択肢になかったものが突如として出現し、おかげで

【中国でケータイ買っちゃおう】

という自己破滅的な発想はどこかに雲散霧消してしまいました。



帰国後、ネットで FOMA のことをいろいろ調べますと、 FOMA カードというものの抜き差しで本体が変わってもそのまま外国で使える、と。

ただし電話機本体はその国の仕様にあったものをレンタルしなきゃいけないのですが、日本のケータイと同じ番号でいい、というのはけっこう魅力であります。



で、ふらふらと秋葉原に向かいました。

ヨ、ヨーシ…

どうせ買うなら最新の FOMA900i にしよう。

んで、とりあえず最高画素のカメラがついてる N がいいヤ。



でも、えらい人気らしいしなー

いつもの店に行って在庫がなければあきらめましょう。

だけど、万が一在庫があったら、その時は天の声なわけですから、鉄は熱いうちにガシガシ叩くべきなんで、買っちまいましょう。

と、いつもの自己中心的、楽観的、無理矢理的な関連付けを行い、いつもの店にスキップします。



「あ、あのー  FOMAN900i って、あります?」

N900i ですかあ あるかなー 少々お待ちくださーい」



ドキドキ

「お客さまー 色は何色でぇー?」

「あ、くくく、黒、ありますかね?」

「あ」



「ございますー」



ΣΣ(゚д゚lll)ガガーン!!

あ、ありやがんの…(笑)

こ、困ったな… (´-ω-`)



しかし、私のそのような現実を見つめる意識とは裏腹に、私の口は

「あ、じゃぁそれください」

とかしゃべってしまい、手は早くも財布を出してます。

結局、今までたまりまくっていた DoCoMo のポイントと、その店のポイントを総動員し、ついでに財布の中身も総動員して買ってしまいました。

FOMA N900i



帰りの電車の中でマニュアルを読みましたが、な、何だかとっても高機能みたいですネ

んで、画面はすげーきれーです。

んー これで VAN ちゃん待ち受け画像作ったら、いーだろーなー

で、その時、電撃的に脳裏によぎるものがありました。



【女房への言い訳】



(笑)