Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

連想ゲーム

今日昼飯を喰っていたら、前のテーブルに女性が座っていた。

納豆を喰いつつ、何となくその女性が視線に入ったワケだが、そのヒト、ちょっと… ちょこっとダケ… 太め。

んで、学生時代の友人を思いだした。

その子もやはりそんな感じの、ちょこっとダケ 「太め」 の子だったんだが、何でも持病があってそのクスリの副作用だそうで。

「この人もそーなんかなぁ…」

と、クチには納豆が充満してるんでクチに出さずに、魂でつぶやいたところ、ふとその友だちのダンナのコトが思い出された。



[目の前の女性] → [ちょい太め] → [学生時代の友人]




そいつのダンナも、実はオレの友人です。

つまりそいつらは学生時代からのつきあいで、互いに結婚した、っつうワケで。



で、そのダンナですが、オレのことを 「ヴォタロウ」 って呼ぶんですよネ。



ワタシは北京の大学に通っちょりました。

そこで中国史を専攻してたんですケド、アメリカから来ていた学生の中でピーターっつうのがいまして、そいつとワタシはけっこう仲がよかった。

ピーターはイタリア系アメリカ人で、そのせいなのか、あるいは住んでたトコ(確かボストン)の 「なまり」 というか 「方言」 というのか、【 K 】の音が【 V 】になっちゃうんですワ。

ワタシの本名は 「小太郎」 言いまして、【 Kotaro 】なんですが、それをピーターが言うと

【 Votaro 】

つまり、

【ヴォタロウ】

と(笑)

その話しを、そのダンナにしたところ妙にウケまして、それ以来彼はオレのコトを

【ヴォタロウ】

と呼ぶようになったワケで。



[目の前の女性] → [ちょい太め] → [学生時代の友人] → [そいつのダンナ]
 → [ヴォタロウ] → [北京時代のピーター]





「そういやぁピーターなんか元気かなぁ… 何やってんのかナァ…」



と、遠い目になりつつも納豆をむさぼり喰ってるとこで、北京の学校で一緒だったいろんな国の友だちが脳裏に浮かんできました。



一番仲よかったのは、アメリカ人のスティーブでした。

すんごい頭のいいヤツで、とにかく好奇心が旺盛。

フランクできさくなアメリカンの典型みたいなヤローで、よくスティーブと一緒に遊びに行ったりしてた。

彼は当然日本語ができず、オレも英語はさっぱりダメなんで、ふたりの共通語は当然にして中国語。

オレとスティーブの語学力はちょうど同じぐらいのレベルだったんで、お互いの言ってるコトが非常によくわかるワケで(笑)

北京のバスなんか乗ってて、どっから見てもアメリカ人のスティーブとどっから見てもモンゴル系(ホントは日本人なんだけど・爆)のオレが中国語でしゃべってるワケなんで、けっこうまわりからは奇異の目で見られたりした。

なので、ふたりで呑みに行くとかしない限りは、あたりさわりのない会話だけしかしなかった。

むずかしい言いまわしなんかができない分、オレたちの会話はどうしてもストレートなモノになりがちなんで、それで政治的なコトとか話したら、ちょっとマズイしネ。



帰国する時。

互いに本国の住所を交換しあって、ずっとつきあっていこうゼ! と固い握手。

オレはちょっと涙(笑)

ティーブはアングロサクソン特有の体温を感じる笑顔(笑)



で、スティーブから手紙が来まつた。

AGF(味の素ゼ○ラルフーズ)に入社して、本社勤務になった、と。



(爆)



っつうコトは、あいつ日本に来んのかヨ(笑)



で、来ました(爆)



で、さっそく呑みに行きまつた(笑)



確か、ニューオータニかオークラのバーだったと思うんだけど、例によってふたりの会話は中国語(笑)



これまた何とも言えない不思議な絵であったワケで(笑)



[目の前の女性] → [ちょい太め] → [学生時代の友人] → [そいつのダンナ]
 → [ヴォタロウ] → [北京時代のピーター] → [スティーブ] → 
[ホテルのバー]




ここまで連想ゲームをしたところで、ワタシの連想は新宿パークハイアットのバーに行き着いた。



ずいぶん前に、会社の女の子が 「グチりたい」 というコトで、メシ喰いに行って、それで呑んだんですケド、その子が

「ワタシが東京でいっちばん好きな場所があるんデス!」

というコトで連れていかれたのが、ココ。



地上 40 何階かの超高層ビルで、バーの窓からは東京の夜景が一望でき。

まわりはみぃ~んなカップルばっかりで。

んでオレはそこでバーボン注文したら、



ショットグラス一杯で 2,000 円


しかも、 それが一番安い

(怒)



そんなん呑めるかい! (`・ω・´)



で、こーゆーシチュエーションでありがちな、傷心の女の子を酔わせてそのままウッヒッヒッヒ… も、

「じゃぁワタシはタクシーで帰りまっす! 今日はありがとうございましタ! うっす!」

の声とともにかき消え…



[目の前の女性] → [ちょい太め] → [学生時代の友人] → [そいつのダンナ]
 → [ヴォタロウ] → [北京時代のピーター] → [スティーブ] → 
[ホテルのバー] → [バーボン] → [喰い逃げ(笑)]




で、ここまで連想が進んでもなおかつ納豆喰ってる ヾ(^^;マダ喰ッテンノカヨ オレは、すっかり冷えてしまったみそ汁を飲み込みつつ、食堂を後にしたのでありました。



納豆の
糸ひくねばりは
たらちねの

昔の思い
呼び覚まし



(爆)