Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

痕(きずあと)

leaf の名作エロゲー next「痕」 (笑)

エロゲーというジャンルもさることながら(笑)、美しいグラフィックスや練り込まれたシナリオ。

そして登場人物たちの生き生きとした描写が評判を呼び、 「名作」 と呼ばれるようになり。



まぁ PC ゲームなんだが、これを名機 HP200LX で遊びたいと願った先達たちがいた。

HP200LX とはもう何年も前に生産が終了し、 PC としては異例のユーザたちの生産継続嘆願運動が巻き起こったという、それほど愛された小型 DOS マシンである。

かく言うオレも LX にはハマりまくり、初代機を買い、予備として 2 号機を買い、倍速化してアプリを組み込み、 BAT ファイル書いて処理を自動化したりと、根性と気力と体力、時間、カネを注ぎまくったのである。



その LX で 「痕」 が遊べる…

しかし 「痕  for HP200LX」 が完成するまでは、先達たちのまさしく血のにじむような努力があった。

いくつか処理用のアプリケーションはあるものの、テキスト分岐点の抜き出しや各シーンに見合った画像の切り出し、それらの統合と、いつ終わるかわからない、ほとんど 「輪廻」 のような手作業の繰り返しだったらしい。

そのあたりのコトは 「I Love LX」という本に詳しく載っているので、興味のある方はぜひ読んでみてください(笑)



これはオレもぜひ遊んでみたい…(魂)

もうエロゲーなんてジャンルはどうでもよく、とにかくこの労苦の固まりのような努力の結晶をぜひ味わってみたいと思ったのである。

そのためには、当然であるが 「痕」 の CD-ROM が必要である。

まだ HP200LX がバリバリの現役であったころなので、もう今から 10 年ぐらい前になるだろうか…

そのころすでに 「痕」 は販売が終わっており、オレは秋葉原を探しまわってやっと手に入れたものである。



さっそく作業開始。

ネットから必要なアプリケーションを落とし、マニュアル通りに CD-ROM からデータを吸い出し…

んで KIZUATO.BAT という起動用のバッチファイルを作って、いざ実行…



あっさりとオープニング画面が表示された(笑)



ウレしかった(寿)



それから時は経ち、さすがの名機 HP200LX も時代遅れの感が強くなり、ザウルスやら Palm から WinCE マシンに後進を譲ったのであった。



この前、ふと引き出しの奥から HP200LX が出てきた。

電源を入れてみたが、電池がすっからかんであったので(笑)、バックアップ用のボタン電池と動作用の単三電池を買ってきて、スイッチオン!



「おお!」



CGA という 「狭いながらも楽しい我が家」 的な画面に懐かしい LX のシステムマネージャ画面が表示された。

Filer から当時のアプリをいろいろと起動してみる。

しかし Filer からは .exe や .com といった実行ファイルもしくはバッチファイルしか起動できない。

LX の独自形式である .exm は、 Filer 上からは起動できないのである。



「あれ…  exm って、どうやって起動すんだっけナァ… (?_?)」



システムマネージャに登録すればいいのだが、いちいち登録すんのもメンドくさい。

しかし、恐ろしいコトに…



指が覚えていた



(笑)



脳が記憶を振り絞る前に、オレのサツマイモのような指は軽やかにキーボード上を滑っていた。

Alt+2 で DOSLine を起動し、 Run.exe から exm プログラムを指定して Enter 一発。



DOSLine の起動キーなんてよく覚えてたな… と、自分でもちょっと驚いた(笑)



突然復活した HP200LX

しばらくは 「痕」 で遊ばせてもらおうと思っている。



next痕 for HP200LX /モバイルギアのコーナー



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最近はすっかり夏模様となり、電車の中でも半袖の人が多くなった。

この前の帰り。

電車の中で、オレの横に立ったネェチャン。

つり革につかまって、半袖から右腕がにょきっと出て…



何気にオレの視界に入ったネェチャンの右腕。

オレはその右腕を見た途端、思わず固まってしまった。



キズだらけなのである。



それも 4 ~ 5cm ぐらいのみみず腫れとか、明らかにぱっくり割れた切り傷とか、とにかくスゴかった…

思わずネェチャンの顔見てしまったが、別に何て言うコトもない、普通のかわいいおネェチャン。

ヘッドフォンで音楽聞いて、携帯いじってる、みたいな。



しばらくして、そのおネェチャン、つり革を持ち替えた。

で、思わず見たところ、反対の左腕は色白でキレイな肌。



とにかく右腕だけがものスゴい傷跡で…

な、何があったのかは知る由もなく、もしかしたら幼児期の虐待とかそんな悲劇的なことなのかも知れないし、あるいは自分で自分を傷つけてしまう、そんな精神的な疾患もあったかと思うのだが、それなのかも知れない。

あるいは、なぜか右腕だけがものスゴく蚊に刺されやすい体質で(笑)、もう咬まれたらとにかく 掻きむしるううう~!!!! みたいなのかも知れないが… ヾ(^^;



そうした傷跡がイヤで夏でも長袖を着ている、という人の話も聞いたコトがあるが、そのおネェチャンは実に堂々というか至って自然。

原因はともかく、すでに自分の中では解決済み、納得済みのコトなんだろうナ…



というワケで、最近感じた きずあと二題でした(笑)