ZureZure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

マイスモールランド

ちょっと前。

新聞で『マイスモールランド』という映画の記事を読んだ。

日本で暮らすクルド人少女サーリャの姿を描いた作品であり、何となく記憶に残っていた。

 

何となく記憶に残っていたこの作品を何となく思い出し(笑)、ネットで検索してみたのだが、主演の嵐莉菜という女の子に衝撃を受けた。

現役の女子高生モデルということで、この映画で初主演デビューを飾る。

 

何でしょう…

『絶世』とか『傾国』とか、美女を表現することばのどれにも当てはまらず、もう『神の作り給うた』としか思えない(笑)

 

 

検索すれば、それこそ山のように写真は出てくるし、来歴なども読めるので、まぁ興味のある方は自分で検索してもらうとして、もうちょっとこの子には圧倒された。

 

60近くのおっさんがこんなコト言うのも気持ち悪い限りであり(笑)、それは自分でも良くわかっているのだが(笑)、『絵になる女性』ってすごく好きなんですヨ。

絵心なんて皆無のオレが、『絵になる女性』なんて言うこと自体、まったく矛盾した話なのだが、でも、そうなんだから仕方ない。

 

エビちゃんこと蛯原友里とか、安田美沙子とか、このふたりはほんとに絵になることが多く、密かなファンではあるのだが(笑)、しっかしこの子にはかなわんだろうナァ…

 

で、映画である(笑)

Amazonプライムで視聴可能(もちろん有料)なので、さっそく見てみた。

 

最初は嵐莉菜の、あまりの可憐さに見入ってしまったが(笑)、途中からどんどん映画に見入ってしまった。

 

見終わって感じたこと。

『痛々しい』

 

こういう映画の感想としては、まったく合っていないのだろうが、とにかく途中から痛々しく思えてしまい、それはこの子の深い翳のように思えてしまった。

それは普通に暮らしていた日常生活が一変する前から、つまり映画の最初っから思ったことで、諦めとも悲観とも違う、自分でもよくわからない、あるいは認識していない内面の翳を持ち合わせているような。

 

眼力とか顔の彫りの深さとか、そんなんではなく、心の奥底にある翳。

まぁ何にも知らないただのおっさんが、勝手にそう思ってるだけなので、彼女にしたら迷惑な話だろうが(笑)、この表情だけでも、いろいろな意味で一服の絵になると思えるワケです。

 

埼玉で家族と暮らす、クルド人のサーリャ。日本人と変わらぬ学校生活を送っていた彼女の生活は、在留資格を失ったことで一変してしまう。過酷な環境下で、彼女は東京に住む聡太と出会う。彼との出会いをきっかけに、サーリャは葛藤しながらも成長していく。

これは『映画ナタリー』というサイトに掲載された紹介文だが、映画のラストシーンでこのような『成長』ということばになったのだろうが、オレには成長どころか、ますます危うく、痛々しくなっていくようにしか思えない。

 

父親は結果的に不法滞在となり入管施設に収容されてしまうし、バイトも『不法就労はさせられない』とクビになってしまう。

要するに収入が絶たれたワケで、この子を頭に中学生(かな?)の妹と小学生低学年の弟を抱えて、どうやって暮らしていけというのか。

『映画なんだから』と言われてしまえば、それまでだが、へそ曲がりのおっさんにしてみれば、見終わったあとも、そんなコトが気になって仕方がないワケです。

 

Amazonではレンタルという形で見たので、まだレンタル期間は残っているのだが、もう二度と見る気が起こらない。

こんなかわいい女の子が、あそこまで痛々しくなってしまう姿を見かねてしまうからで、映画の作り手側からしたら、全然本意じゃないんだろうナ(笑)

 

今まで『クルド人難民』という言葉は聴いたことがあったが、その意味までは知らなかった。

見終わったあと、いろいろと検索してみた。

 

日本政府の体面を保つだけの難民政策にも呆れたが、しかしあの手この手で日本に入国し、不法を働く外国人が多いのも事実であり、入管としても難儀なことは多いに違いない(あんな悲しい事件もあったし)。

 

しかし。

この子のように日本で育ち、日本でしか暮らせない、また暮らそうにもその資本もない若い子たちの生きる権利、暮らす権利はどうなるのだろう。

篤志家の援助を待てとでも言うのか、あるいは地方行政に丸投げなのか。

 

日本国憲法の前文には『全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する』と宣言されている。

 

『確認』しただけなのか…

生存する権利を剥奪されようとしているのに『確認』しただけ。

 

日本国籍がないのはこの子の責任じゃないし、この子の意思でもない。

『ここにいたいと思うことは罪ですか』

映画で語られるこの言葉は深く、重い。

 

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