Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

町の出来事 二題

 

その1 ゴミ収集BOX

 

zure-zure.hateblo.jp

 

以前 ↑ こんな記事を書いた。

自宅のすぐ近所に廃校になった学校があり、そこが放置されたまま、雑木林の中に旧校舎などのプチ廃墟が残された、というものである。

 

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その後、やっと整地工事が始まり ↑ こんな記事を書いた。

 

このように、けっこうな広さの土地であり、この跡地に何が建つのか、一説には墓地とか(笑)、ショッピングセンター、住宅地になる、という話もあり、近所の人と会うといつもこの話題だったが、いつになっても建設工事が始まらず、ここはずっと空き地のまま。

 

今ではこんな風に雑草が生い茂り、見る影もない。

 

が、ようやく話が決まったようで、住宅地になるそうだ。

何でも100戸以上が建つ、一大住宅地になるようで、こんな中途半端な田舎で、駅からも遠いし、東武野田線の線路がすぐそばを走っているという、こんなところに100戸以上もの家を建てても売れるのだろうか、と思うが、まぁ業者さんにはそれなりの勝算があるのだろう。

 

ある日、町の自治会長さんのところに建設業者から、住宅建設の都合上、一部のゴミ収集BOXがじゃまになるので、移動できないか、との相談が持ちかけられた。

 

これが現行のゴミ収集BOX

えらく立派。

 

もちろん会長さんの独断で決められるわけもなく、一応、この移動対象となるBOXの利用者である◯▲◆自治会のxx組(ウチの所属組・笑)の意見をまとめる、ということで住民集会が開かれることとなった。

このところ、女房は腰痛がひどく、あまり動けないので、代理としてオレが(世帯主なのに代理なの・笑)出ることとし、冷たい雨の降る日曜日に行ってきた。

 

集会開始時間の5分ぐらい前に集会所に行ったのだが、集会所を取り囲むように傘をさした人の列が。

え、集会所、まだ開いてないの…?

 

いやいやいや、みんなこの雨の中を来てるんだから、時間前に開けとけヨ! と思ったが、黙っていた(大人・笑)

 

10分ぐらい遅れて、やっと会長さんが来て、集会所のカギを開けたのだが、当然にして何の準備もできておらず、みんなで座布団や椅子を並べたり、見通しがいいようにふすまを外したり、結局、始まったのは予定より30分ほど過ぎてからだった。

 

いやいやいや、なに、この段取りの悪さ…

もはや悪い予感しかしない(笑)

 

それにしてもすごい人数である。

xx組って、こんなに人数いたっけ…? と思ったら、ウチの組の他に隣接するふたつの組の人も来ている、という。

え?! BOXの移動可否について、xx組の意見をまとめる、ってことじゃなかったの…?

 

会長さん、正面のホワイトボードに現場の見取り図を書くのだが、えらい適当で、あちこちから『違う違う、そこはL字になってる交差点ですヨ』とか『うちの組のBOXはそんなところじゃなくて、もっと右寄りの…』とか、そんな声が盛んにあがり…

 

いやいやいや、区画図ぐらい用意しとけヨ(呆)

 

会長さん、こうした会場の声にテンパってしまったらしく(笑)、これまでの経緯や建設業者からの依頼内容の説明など、たどたどしい、というか、要領を得ない、というか、要するに何を言っているのかさっぱりわからん。

 

業を煮やしたのか、どこかのおっさんが『そんな建設業者の言い分など聞く必要はない! あなたが毅然と断ればよかったのだ!』などと怒鳴りだし、まったく昔の自◯党の強面議員の脅迫のようである(笑)

 

もはや会場騒然(笑)

 

しまいには『そのBOXをどかして、どこそこに移動すればよろしい』という意見が出れば『そんなうちの組の敷地内に置かれても困る』という意見も出、やっぱり会場騒然(笑)

 

でもまぁ、そんな声が出るのも当然。

利益が相反する当事者同士が出てきているので、そんなん、まとまるワケがないのである。

 

集会が始まるまで、オレは何の口出しもするつもりはなかったのだが、これではあまりに会長さんがかわいそうだし、オレのような退職老人はともかく、仕事を持っている人にとっては貴重な休日なので、こんな不毛な場を続けるのはよろしくないと思い、やっぱり口出ししてしまった。

 

細かいことは省くが、要するに:

  • 利益相反する当事者だけの集会では意見はまとまらない
  • 世帯数いくつに対してBOXはいくつ、というようなゴミ収集BOXの設置基準もあるだろう
  • 私有地に置くなら所有者の許可を、公道上に置くなら専有許可も必要だろう
  • ならば行政側にも出席してもらうべきではないか
  • また100戸以上の一大住宅地が建つのであれば、騒音対策や工事車両の出入りで通学路などを変更しなければならなくなるかも知れない
  • であれば工事業者にも出席してもらって、業者から今回の説明や建設そのものの住民説明会があって然るべしではないか

 

要するに仕切り直しをした方がいいんじゃない? ということ(笑)

 

自分で言うのも何だが、決して間違ったことは言ってない、と思う。

これにケチつけるヤツがいれば、いくらでもやっつけてやるゼ、ぐらいの気持ちでいたら、誰も何も言わなかった(笑)

 

これ以上、余計な口出しをして『次の自治会長はxx組のサカキバラさんに』となってもイヤなので(笑)、助け舟を出されてホッとした会長さんの、後先考えず、とにかくこの場を終わらせたい、という『では、これで解散します!』の一声で、さっさと家に帰ってきた(笑)

 

別にこの会長さんの味方をするワケではない。

どうせ会長職もなり手がなくて、いやいや引き受けたのだろうし、見たところ普通の主婦なので、そんな一介のおばさんに、こうしたことを段取り良く仕切れ、というのはムリな話である。

 

しかしだ。

これがもしオレだったら、たぶん1時間ぐらい前に集会所を開けて風を通し、前方には座布団を、後方には椅子を並べ、ふすまを外し、拡大コピーした区画図をホワイトボードに貼っておく、そして、それと同じものを人数分コピーして、来場者に渡す、ぐらいのことは当然しただろうと思う。

もちろん、行政と業者にも事前に根回し、出席の約束を取った上で。

 

よく言われる『ハロー効果』というヤツである。

定年になっちゃったけど、現役時代は、会議を仕切る側だったからネ(笑)

 

何でも建設工事は来月から始まるらしい。

もう幾日もないのだが、住民説明会が開かれる気配はない(笑)

 

その2 救急車

 

数日前の昼間。

家の前に救急車が止まった。

何だろう、と思って見ていたら、自宅の斜め前のお宅に救急車が止まり、救急隊員が入っていった。

 

斜め前のお宅はおじいさんが一人で暮らしており、ちょっと心配になったのだが、2~3日前にも元気な姿を見かけたし、そんなに気にしなかった。

しかし、そうこうしているうちに警察車両も数台入って来て、あたりは騒然(このところ、騒然とした場によく出っくわす・笑)。

 

その中を件のおじいさんがストレッチャーに乗せられて救急車に入れられたが、救急車はサイレンも鳴らさず、粛々とその場を離れていった。

まさか…

 

後には警察の車両と数人の警察官が残っていたので、事情を聴いてみると、そのおじいさんは自宅で亡くなっていたそうである。

『病院などで亡くなったならともかく、自宅でひとり、ということですと、事件性はないとは思えますが、警察としても…』ということで、オレも『ご苦労さまです』と答えて引き上げた。

 

30年ぐらい前に、この家に引っ越してきた時、確か、このお宅には高齢のおばあさんがいた。

件のおじいさんの母親だそうだが、まもなく亡くなり、それからはこのおじいさんは一人で暮らしていた。

 

斜め前のお宅なので、道で会えばあいさつぐらいはしたが、特にそれ以上のつきあいもなかった人だった。

このお宅に来客があるのも見かけたことはないし、身内の方はおられるのだろうか。

残されたこのお宅やクルマなどはどうなるのだろう。

 

孤独死、ということになるんだろうな…

家族に看取られて亡くなる方もおられれば、こうしてひっそりと息を引き取る方もいる。

非業の死を遂げられた方もいるし、今でも世界のあちこちでたくさんの人々が理不尽な死に方をしている。

 

財産や名誉や、それまでの生き様に関係なく、誰でにも平等に死は訪れる、ということばがあるが、それはもちろんなのだが、オレとしては、家族にできるだけ迷惑や負担をかけずに死にたい、と願うのみである。