Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

2019 夏日記 ~トーハク・特別展三国志~

ちょっと前になるが、平日に休みが取れたので、東京国立博物館で開催している 「特別展三国志」 を見に行ってきた。

三国志は、日本でも非常に人気が高く、小説や漫画、人形劇など、さまざまな形で発表されている。

オレも、吉川英治三国志や、陳舜臣の秘本三国志柴田錬三郎の柴錬三国志をはじめ、まぁ手当たり次第に読みました(笑)



そんなんで、前から楽しみにしていたこの特別展。

期待を裏切らない、内容の濃い展示で、満喫しました(福)





場所は東京国立博物館の平成館。

特別展は、この建物で開催されることが多いのだが、まぁ何度来てもワクワクします。





今にも動き出しそうな造形の車馬列。





これは確か、穀物倉のような倉庫だったと思うのだが、渡り廊下でつながっている。

曹操が築いたと言われる 「銅雀台」 も、それぞれの高楼が渡り廊下でつながっていたらしいが、こんな感じだったのだろうか。





ゲームをモチーフにしたという、張飛の一丈八尺の蛇矛。

張飛のような虎髭の巨漢が、こんなん振り回したら、そらー誰も近寄らんわナ(笑)





発掘された曹操の陵墓 「高陵」 をイメージした展示。

思いの外、質素な陵墓だったらしい。

副葬品などもほとんどなく、徹底したリアリストであった曹操の面目躍如、といったところか。



言うまでもなく 「三国志」 なんだから、曹操の魏、劉備の蜀、そして孫権の呉の三国のことだが、やっぱり孫権の呉って影が薄いのかナ(笑)

あんまり、呉に関する展示が多くなかったような気もするが、でも、横山光輝の漫画 「三国志」 の原画が、ところどころに展示され、三国志をよく知らない人でも、十分に楽しめる展示だったと思う。



そして、ちょっとびっくりだったのが、展示品のほとんどが撮影 OK だということ。

東洋館に常設展示されている、数々の仏像もほとんど撮影 OK だが、これは、大学でキュレーターなどの授業にも出ている下の娘によると、トーハクの特徴というか、ポリシーだそうで、博物館の主眼のひとつは 「教育」 であるので、下手に撮影禁止などにするより、こうやって撮影 OK にして、あとから見返したり 「今日、こんな展示に行ってきたヨ」 などと家族に写真を見せたり、と、こんな風に底辺の広がりを意識しているのだとか。

ますます高性能になるスマホのカメラも、一役買っているに違いないが、こういう考え方の博物館って、とってもいいです。

ますますトーハクが好きになりそう(笑)