Zure Zure 日記

瑣末な日常を Zure た視線でやぶにらみ

大腸内視鏡検査

大腸の内視鏡検査に行ってきた。

もともとは、もっと早いタイミングで行くはずだったのだが、去年暮れの肺血栓からの療養、そのまんま定年退職など、バタバタしていたので、すっかりそのタイミングを逸してしまった。

 

血栓の溶解薬、いわゆる『血をサラサラにするクスリ』をずっと飲んでいて、この夏ごろにやっと血栓がすべて溶けたことが確認できた。

『血をサラサラにするクスリ』とは、読んで字の如くで、これを服用している間は、出血が止まりにくくなる。

服用中に内視鏡検査を受け、もしその時にポリープなどが見つかっても、何せ血がサラサラなモンですから(笑)、出血が止まらず、したがって切除することもできないので、クスリの服用中は検査が受けられなかった、という事情もあるワケで(^^)b

 

大腸内視鏡検査は、これで3回め(笑)

検査3日前から食事制限が始まり、前日は夜に下剤Aを服用。

当日は2時間かけて2リットルの下剤Bを 呑む 飲む。

 

要するに下剤をたっぷり飲んで、出すモン出して、腸をキレいにしないと、せっかく内視鏡を )*( にズブズブ奥まで挿入されても、腸内の診察ができないから(^^)b

この下剤Bを飲み干すのが、けっこうな苦行なんですヨ。

量は2リットル、味は少し塩分強めのスポーツドリンクといった感じで、飲んでるうちにだんだん気持ち悪くなってくる(笑)

 

下剤の効果はてきめんで、だいたい半分も飲むと、腰が浮いてくる(笑)

で、出すモン出すワケだが、段々と出したモンが薄くなり、しまいにはまったくの無色透明となって、ようやく検査可能となる。

その経過を、画像の表に排泄時刻とともに記録していくワケです(^^)b

 

上の画像は内視鏡検査室の待合室でのもの。

間違っても、自宅で下剤を飲んで、それからクルマで病院に来よう、なんて思っちゃいけません。

目も当てられない悲喜劇が待ってるヨ(笑)

 

下剤を飲み始めて、そろそろ気持ち悪くなってきたころ(笑)、オレの向かいのソファーに高齢のじいさんと、その奥さんらしき人が座った。

どうやら、このじいさんが内視鏡検査を受けるようなのだが、下剤をいやがってまったく飲まない様子。

 

奥さんが懸命になだめたり、看護師が下剤を飲む必要性を説明したりするのだが、このじじいも頑なで『もう飲めない』『いやだ』を繰り返すばかり。

 

まぁ気持ちはわからんでもないです。

こんなマズいもん、誰だって飲みたくないヨ。

しかも2時間で2リットルということは、もう感覚的にはひっきなりなしに飲まなきゃいけない。

 

しかしだ…

ガキじゃないんだから(笑)

 

奥さん、最後の切り札投入。

『お父さん、検査終わったら、お父さんの好きなチャーハンと餃子を食べにいきましょ!』

 

いや、めっちゃ喰うナ!

(笑)

 

やっと下剤コンプリート。

それから何回か出すモン出して、腸がすっからかんになったところで検査開始。

内視鏡を )*( にズブ… ry)…

 

診察中はレンズと腸壁との距離を保つため、空気を入れて腸管を膨らます。

これがめっちゃ苦しくて(笑)、頭の中は申し訳ない気持ちでいっぱいなのだが、ついつい放出してしまいます(詫)

 

結果、ポリープが1個あった。

さっそく切除され、止血クリップをいくつか打たれる。

 

初めて検査を受けた時は、ポリープがたくさんあって(笑)、切りまくられーの、大量のクリップ止められーので、腸内をボコボコにされたものだが、それに比べればまぁかわいいもんです(^^)/

 

zure-zure.hateblo.jp

 

検査の結果、何もなければその日のうちの帰宅できるのだが、こうして切除した場合は1泊入院が必要となる。

そのため、念のために1泊分の着替えなども用意してきているのだが、また入院か…

1泊とは言え、気が重い…

 

車椅子に乗せられ(歩けるんだけどナ…)、病室に入るや否や点滴開始。

これ、一晩かかるんだよネ(笑)

 

じいさんばっかりの病室で(さすがに女性患者との同室ではない・笑)、去年、肺血栓で入院した別の病院では、痴呆症のじいさんが同室で、夜中に定期的に大声で叫ぶので(笑)、眠れたものではなかった。

その時と比べ、同室のじいさんたちは静かそのもの。

寝息も衣擦れの音も聞こえず、こっちが変な心配をしてしまう(笑)

 

が、全員がひとりでは用便ができず、その都度、看護師を呼んで、下の世話をしてもらう。

これがまた様々であった。

 

悪いなぁ、ごめんナ、としきりに詫びるじいさんもいれば、面倒みてもらってるのに、エッラそうにああでもない、こうでもないと文句つけ、ありがとうの一言も言わないじいさんもいる。

ホントにいたたまれなかったです。

 

確かに看護師にしてみれば仕事なんだから、別に変に遠慮したり、縮こまる必要はないとは思えるが、なぜ、ありがとうの一言が言えないんだろう。

 

現役時代に、パリに1ヶ月ほどもいて、仕事してたことがあった。

初めてパリに行ったのだが、もうそこら中に犬のフンとたばこの吸殻が捨ててあったのにはたまげた。

そのことを仕事仲間のフランス人に話したら『だって掃除する仕事の人がいるじゃん』とか『街がキレいになったら、その人たち失業しちゃうでしょ』といった声が大半で、これにも驚いた。

 

そんなことを思い出した。

 

 

それにしても看護師とは、本当に重労働だと改めて実感した。

みな若い人たちばかりだったが、本当に明るく、一生懸命に患者さんに尽くしている。

『寄り添う医療』とは、よく耳にするが、こうして病気やケガで苦しんでいる人たちに肉親と同様、あるいはそれ以上に親身になって寄り添ってくれるのは、本当にありがたく、心強く、そして心の底から安心できる。

 

『仕事なんだから当たり前』

 

そうなんだけど。

だけど、お世話になったらありがとう、申し訳ないと思ったらごめんね、いくつになっても、どんな状況下でも、そういうことが言える人になりたいと思いつつ、朝まで熟睡(笑)

 

翌日、退院。

前日から丸一日半、何も食べていないし、腸に穴も開いている状態なので(笑)、くたくたに煮込んだうどんを半分食べ、子犬と遊ぶ。

 

切除したポリープは生検にまわされるので、来週、検査結果を聞きに行く。

まぁ何にもないとは思うが、ポリープができやすい体質のようなので、何にもなくても、また来年とか2年後ぐらいに再検査になるんだろうナ(笑)

やれやれ…

 

いつもお世話になってます。

これからもよろしくお願いします(^^)/